オランダで結婚しました(書類準備編)

オランダで外国人が結婚するProcedure2

Naoki Satoh
NS雑記帳
3 min readMay 13, 2017

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まずは結婚のために何が必要なのかを確認するためにハーグの市役所に出向いた我々。オランダでは市役所や公的機関に行くときには必ず予約が必要です。ちょっと窓口で聞きたい場合にも予約が必要だったりします(たとえば情報提供だけの場合は予約と言っても日本のように当日チケットを切ってもらって行くことも可能の場合もありますが)。

というわけで窓口で何が必要か確認をしました。

  • 出生証明書
  • 未婚証明書

基本的に必要なのはこれらの情報です。ただし我々は外国人なので出生証明書だったり未婚証明書は日本・中国の政府自治体が証明したものである必要があります。

日本人の場合は「戸籍謄本」が必要となります。中国人の場合は「户口」という書類が必要だそうです。

これらの書類はもちろん日本語・中国語で書かれているので、そのままでは受け付けてもらえません。これを英語にする必要があります(これは結婚に限らず住民登録だったり色々日本の公的書類が必要になるときはすべて必要な手続きになります)。

日本人の場合は

  1. 日本で戸籍謄本を取得する際に外務省でアポスティーユ証明を取る(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000607.html
  2. 公的書類を現地の領事館で英訳し、オランダ外務省でLigaliseする

の2つが考えられます。本人が日本にいる場合はアポスティーユが便利だと思いますが、私のように本人がすでに出国していてこういうの不慣れな両親とかにお願いしないといけない場合はちょっと大変です。手元にすでに戸籍謄本がありましたので、私は2の方法を取りました。

まずはハーグの在蘭日本大使館に行って英訳を依頼します。手数料が36ユーロ(平成29年4月現在)かかります。去年はもう少し安かったような・・・?なお大使館の手数料はユーロ現金のみでPin(こちらで一般的なデビットカード決済)は利用できないそうです。

ともかくこれで数日で公式な英訳を作ってくれます。これを今度はオランダの外務省に持っていきます

外務省はハーグ中央駅の裏くらいにあります。Ligaliseに関しては予約が必要ないので営業時間内にパスポートと英訳してもらった文書を持って行きます。ここでまた手数料を払って(金額忘れましたが)英訳文書がオランダ国内で公的文書として利用できることを証明してもらいます。これは当日中に30分位でできるのでロビーで呼ばれるのを待ちましょう。なお、この際に戸籍謄本本体は「不要」って言われました。

余談ですがオランダに6ヶ月以上滞在する人で、車を運転する場合、国際免許では運転できなくなるので日本の運転免許をオランダの運転免許に切り替えるという手続きが必要になります。この時も、在蘭日本大使館で運転免許の英訳をしてもらいますが、この書類はLigaliseは不要だったと記憶しています。何が違うんだろう。

これで私の準備は完了。再び市役所に出向いてこの書類を私の住民データに登録してもらいます。

大変だったのは妻の方で、実家のご両親も(地方なので)現地の政府機関もオランダ政府のRequirementがよくわからなかったらしく、英訳された「戸口」を入手するのに3カ月くらいかかりました。大変だった。。。

ちなみに一方が住民で他方が訪問者(Visitor)の場合であっても結婚の手続きはできるようで、その場合は訪問者の方はパスポートと前述の書類があればそれでOKのようです。訪問者+訪問者の場合は結婚できるんだろうか?

次回、結婚セレモニー準備編へ続きます

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Naoki Satoh
NS雑記帳

オランダ在住 セキュリティエンジニア。専門はIT監査、IT統制、リスク。よわよわPythonista。コンサドーレ札幌サポ。タッチラグビー。語学マニア。マストドン mstdn.jp/@naokyneko Pixel7 Instagram www.instagram.com/naokisatoh_nl