クラウド・コンピューティング(IaaS、PaaS)、5G、エッジ・コンピューティング、AI、コンテナ、CI/CD、NFV、HPCに関する国際会議に参加しました!

Open Infrastructure Summit Denver 2019参加報告 その1

Takashi Natsume
nttlabs
7 min readMay 8, 2019

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皆さん、こんにちは!NTTソフトウェアイノベーションセンタの夏目です。2019年4月29日(月)から5月1日(水)の3日間にアメリカ合衆国コロラド州デンバーにあるコロラド・コンベンション・センターでOpen Infrastructure Summitが開催されました。Open Infrastructure Summitは以前はOpenStack® Summitと呼ばれていた国際会議であり、2010年のAustin(アメリカ合衆国テキサス州)の初回のSummitから数えて19回目のSummitです。私はそのSummitに参加しましたので、まずSummitの会場の様子を皆様にお伝えしたいと思います。

写真1. デンバーのユニオン・ステーション

会場となったコロラド・コンベンション・センターですが、青いクマが外壁に寄りかかっているのが特徴となっています。写真で見るとあまり大きいようには感じないかもしれませんが、思ったより巨大でした。

写真2. コロラド・コンベンション・センター
写真3. 寄りかかる青いクマ

建物の中から見るとこうなっています。後ろの自動車と比較していただければ大きさが分かると思います。

写真4. 中から見た青いクマ

さて、受付ですが私(夏目)が受付を済ませた時間帯は初日の朝8時頃でまだ空いていました(キーノートの講演の開始は午前9時)。以前参加したSummitよりも受付の数が少なくなっていました。

写真5. 早い時間帯の受付の様子

受付の写真(写真5)を見ると人が少なそうに見えますが、そんなことはありません。キーノートはコロラド・コンベンション・センターの中にあるBELLCO THEATREで行なわれましたが、開場の時間が近くなると開場を待つ人たちが入口付近に続々と集まって来ていました。なお、主催者(The OpenStack Foundation)によると約2,000名の参加登録があったとのことです。

写真6. キーノート会場の入口

さて、キーノート講演の開始です。

写真7. キーノート講演

キーノート講演では、様々なトピックが取り上げられていたのですが、その中に5Gがあり、デモが行なわれました。5GとOpenStackの関係ですが、AT&Tの5GネットワークがOpenStackを利用して構築されているとのことでした。

写真8. 5Gに関するデモ

この5Gのデモですが、どのようなものかというと、ゲームのマシン(下、写真9)を使用して2人のプレーヤーが赤と青に分かれて競います。赤と青のボタンが光るので、光ったボタンをそれぞれのプレーヤーが手で押して消していき、得点を競います。ゲームをする時はそれぞれのプレーヤーは直接自分の目で台の上の様子を見ることはできず、ゴーグルを被って、そのゴーグルに映し出されるカメラの映像を頼りにボタンを押すことになります。カメラの映像は3G、4G、5Gのネットワークを通してゴーグルに送られます。ゲーム中は3G、4G、5Gのネットワークが切り替わり、映し出されるカメラの映像もそのネットワークの遅延に応じて変化します。それにより、5Gの素晴らしい低遅延(Low Latency)が体験できるということになっています。

写真9. デモに使用されたマシン
写真10. ゲームをしている様子

この5Gが体験できるゲームは、キーノートの後にMarket Place(展示会場)にある「5G ラウンジ」というコーナーに展示されていました。もちろん、Summitの参加者が遊んで体験することもできました。

Market Place(展示会場)ですが、「5G ラウンジ」のほかにも「Open Infrastructure ラウンジ」というコーナーもあり、そこではOpenStack Foundationの担当者が参加者の質問に答える対応を行なっており、また、パンフレットの配布やグッズ(ボールペン、ステッカー、缶バッジ等)の配布もありました。

写真11. 5Gラウンジ
写真12. Open Infrastructureラウンジ

なお、初日(4月29日)の夕方には「Open Infrastructure Marketplace Mixer」というイベントがあり、展示会場の各ブースで食べ物、飲み物等が参加者に振舞われ、参加者が各ブースを巡ると共に、他の参加者との交流を深めました。非常に多くの参加者が展示会場に集まり、盛況でした。

写真13. 展示会場の様子 その1
写真14. 展示会場の様子 その2

以前のSummitでは参加者にシャツやタオルなど(swag)を配布していたのですが、今回は参加者へのの配布はなく、以前配布したものを非常に安く販売していました。個人的には今回もswagの配布があれば良かったと感じました。

写真15. シャツなどの販売

以上、会場の様子をお伝えしました。皆様がSummitの雰囲気を感じていただけたのであれば幸いです。

さて、今回のSummitではもちろんキーノート講演や展示以外にも多くの講演(Breakout sessions)、フォーラム(参加者で議論するセッション)、ワークショップが行なわれ、5G、エッジ・コンピューティング、AI、コンテナ、CI/CD、NFV、HPCなどがテーマとなっていました。それらの講演やフォーラムの内容や様子は「Open Infrastructure Summit Denver 2019参加報告 その2」でお伝えしたいと思います。

※写真の画像はプライバシーに配慮するため、一部加工してあります。

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