こんにちは、ぬえです。

Subaru Matsukura
Nue Documents
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8 min readAug 7, 2017

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どうも、こんにちは。少しずつ会社のあれこれの後回しにしていた準備をいまさら始めた松倉です。今日、無事に法人登記完了した連絡が届いたので、まだメアドと即席名刺だけだったところに、会社の記録残すためのブログを新設しました。

とはいえ、Mediumすでにやっているし、新会社Nueは法人だけども私だけしかいないのでわざわざ切り分ける必要もなさそうなんですが、会社の記録と個人の記録はしっかり分けていこうかなと思いぬえさんの日記です。

前職退職したのが6/20なんですが、法人登記って意外と時間かかるんですね。退職後すぐに手続き開始したんですが、なんだかんだで1ヶ月近く登記にかかり(ほとんど待ちの時間でした)法人登記終わったとおもったら、法人口座開設に数週間かかるらしく、色々と今後は余裕を見た方が勉強させてもらいました。

そして、本当ありがたいことに新会社設立のタイミングでJDNさんが取材してくれたおかげで新しい会社のことをちょい出しすることができました。感謝です!

社名は「ぬえ」です。

漢字で書くと「鵺」。妖怪です。社名の由来はほとんどなくて、登記の書類をかき集めていた頃に、ありがたいことに契約が1社決まり、その際、社名を決めうちで伝えておく必要がありました。

私がよく行く公園が鵺にゆかりある公園で、ひらがなにすると「ぬえ」で10回くらい書き続けていると早々にゲシュタルト崩壊おこします。英語にすると少しキリッとして「Nue」。うん、もうこれで良いかなと思い深く考えずに「Nue inc / 株式会社ぬえ」となりました。

wiki曰く。

恠鳥奴延鳥(ぬえ)は、日本伝承される妖怪あるいは物の怪である。

弁護士らの会話において「どれだけ考えても良く分からないこと」について「それは鵺である」と総括されることも多い。

という情報がでてきて(本当かは知らない)。毎回、どんだけ考えてもわからんときに呼ばれる自分にとっては、親近感がわくのでした。
最近はあたかも最初からそういうコンセプトだったかのように説明してますが、全て後付けです。

ロゴのデザインはOUWN 石黒さん。

「TSURUMIこどもホスピス」でアートディレクション/デザインをお願いしたOUWNの石黒さんにお願いしました。
ありがたいことに登記も終わっていないのに半年の仕事が全て埋まってしまい、あれもない・これもないとバタバタしてる時に石黒さんとのメールのやりとりで「こういうときは甘えちゃってください!」と男前なお言葉いただき、盛大に甘えてロゴをお願いしました。
(いつか大きく返します!!)

5案も提案してもらい、まず最初に思ったのはデザインってギフトだなという感触。やっぱり自分のために仕上げてもらえたデザインは嬉しい。そして次にやってくるのは、どれにしようかという悩み。いつも即断即決な自分ですら、嬉しい悩みタイムで5案の中からこれに決めました。

石黒さんのこのロゴの解説を許可なく(やばかったら消します。でも嬉しい内容でした)掲載させてもらいます。

モザイク処理のような表情にすることで実態がつかめない、一体なんの生き物なのかがよくわからないことで、 Nue、そして松倉さんの多様で幅広いワークを表現しています。
シンプルな造形ですが、モザイクという造形は目に止まりやすいものです。 人間の思考を逆手に読み解き、落とし込んで行くこのロゴは、松倉さんの仕事内容ともリンクしているのではと思います。

そのあとに展開イメージを用意してもらったんですが、しれっと酒が入ってるあたり、さすがだなぁ。

OUWNはとても良いデザインをするチームです。ぜひワークスを見てください。スタイリッシュなデザインから、愛らしいキャラクターまで。そしてデザインにはどれも思考の気配が漂っています。こちらの投げかけにOUWNの視点での返答を返してくれる、素晴らしいデザインチームです。

改めて、素晴らしいロゴをありがとうございました。
ロゴに恥じない結果を残していければと思います!

何をする会社なの?

今までの松倉を知ってくれてる方々には、松倉がそのまま会社になったとイメージしてもらえばOKです。

主にリサーチから、プランニングに重きを置いた会社です。こういう会社はどういうカテゴリなんだろうか未だにわからないんですがプランニングカンパニーとか、「デザインの前のデザイン」をメインにしています。

今現在、複数社と年間契約を結んでいます。半分中の人として、各社とそれぞれの課題(ブランディング、新規ブランド立ち上げ、商品開発、施設開発、土地開発など)といった、中長期プロジェクトを中心にスキルを使っています。

年間契約ではないものも、祭り事のように来年再来年と良くして行くもの。その間で広告のアイデア1000本ノックのようなスポーツ感覚でアイデアを提供しています。

なので、今日はあの会社、明日はあの会社のように毎日所属が変わっているような感覚を最近感じています。幸いなことに私のパートナー(クライアント)は、受発注の関係というよりも同じ部署の仲間レベルに思ってくれている方々が多くパートナーの課題も自分の課題として向き合える関係性の上で仕事が進んでいます。

今後、どうしていくの?

「死ぬことはないだろうけど、今後どうして行くの?」とよく聞かれるんですが、うまく言葉に言い表せれないので夏休みの宿題としています。ただなんとなくですが、この世代(34歳くらい)あたりから、次のクリエイティブという仕事のあり方を再定義して行く必要がある気がしています。

それは新しい表現の手法を考案するとかではなく(それも大事だけど)、今流行りの働き方とか生き方の話ではなく、もう少しリアルなクリエイター(あえてこう言おう)の在り方みたいなものが見つかるんじゃないかと。それは一人の力ではなく、もう少しネットワーク的な関係性に基づいたところで発現するんじゃないかと予感しています。

この予感を仮説でも良いので夏休みに解像度を上げていきたいなと思っています。そして、とりあえず死なない程度に稼ぎ切ったら夏休みの仮説を実践することに時間を注ごうかと思っています。

たぶん、誰とも違う道。

今、ぼんやり見えているNueという会社のあり方は、たぶん他の誰とも違う道な気がしています。見えてる風景、草ボーボーみたな感じです。
でも、それを予感してもらえるには少し時間が必要な気がしています。1年くらい必要なんじゃないか。なんの理由かわからないですが、数年前から「昨日と同じことしてたら死ぬ!」という良い危機感があります。明らかに時代の速度が早くなっているし、世の中も無数に細分化されまくっている。コミュニティ感の言語も様々で日本だけで言えば同一民族なのに多民族国家みたいな印象がある。

その中で、コミュニティを超えたつながりや影響、変化を生んでいくには時代とともに自分も変わっていかないといけない。そんなこと10年前にも思っていたんですが、もうそれが予想して変わるとかの次元ではなくて脊髄反射のように変わっていかないといけない。そんな時代、まだ着慣れない次の戦い方を振り回されそうになりながら踏ん張っている今日のこの頃です。

一歩一歩踏みしめて、吹き荒れる風に飛ばされないように確実に着実に前に。そして、1本どデカイ旗を荒野に突き立てたい。なんとなく次の場がそういったところにある気がしているので新しい会社を作ったのでしょう。もうその判断すらも脊髄反射。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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Subaru Matsukura
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