リサーチって何調べるんですか?

Subaru Matsukura
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4 min readAug 28, 2017

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気がついたら2週間もぬえさん日記更新してませんでした。
「リサーチ⇨アイデア⇨プラン⇨プレゼン」の繰り返しの日々を過ごしています。今、一緒に仕事をしているパートナーにも「リサーチ」って何を調べてるんですか?と良く聞かれるのでリサーチ情報を見せるようにし始めたのが先週あたりです。

リサーチは「地図作り」

主にリサーチというのは、「あなたがどこにいて、どんな環境で、どういう人たちと繋がっているか」という「状況を把握」するためにあり、「これからどこへ向かうのか?という今から少し先の地図を描く作業」です。と伝えている。

なのでデータを読み込み続けるときもありますし、実際に売り場を練り歩いたり、工場を見学させてもらったり、インタビューしたり、会議室からでは見えない作業をしています。万人の意見がデータだとしたら、インタビューだと個人視点のデータ。それらを机に並べて、どう進むかを考え込む。やっとここから何かを作る作業がスタートします。

大航海時代というゲームそのもの

昔、大航海時代というゲームをやり込んでおり(今はオンラインらしい)航海を進めると真っ白だった地図が少しずつ露わになっていくんです。出会った人の話を信じるか信じないかで地図は変わっていき、最後、大陸を発見したり、財宝を発見したりと子供心をくすぐる最高のゲームだったことを覚えています。

本当、その作業に近いです。ある企業であれば、競合となる会社と彼らが生み出すもの、提供する価値をみていくと、自分たちが立っているフィールドで敵の戦い方が見えてきます。今、あそこにいくと危ない。どう迂回して先に進むか。もしくは正面からぶつかるか。これらの戦略を立てるには、少し先まで見通せた地図が必要になります。

その地図を元に進路を決め、そこに必要な道具を作る。
この仕事では作られたものが注目されやすいですが、「なぜそれか」にはたくさんの意味と思考があったりします。

たまにデザイナーと間違われたり、プランナーって何をしてるんですか?という質問は死ぬほど受けるので改めて説明しておきました。歩き回って調べまわって、頭フル回転で見えるはずのない未来に目をこらしてる、そんな仕事です。

予測と直感

机からペンがコロコロ落ちそうにな瞬間をみた時、床に落ちる前にペンをキャッチできたことありませんか?あれは転がるペンの軌道をみて、ここで手を出せばキャッチできる、と頭で考えて行動している最小の単位な気がしています。

よくボクサーが木の下で落葉して舞い落ちる葉をジャブでキャッチする練習をすると思うのですが、あれとは真逆です。直感的に体を動かす修練なのように思います(違ったらすいません)

今をみて、先を読む。そういうことを半年とか、1年のスケールで考えて、何を作るか、何を仕掛けるかを生み出していくお仕事です。
刑事ドラマでよく「足でかせぐ」という言葉が出てきます。デスクにいるのではなく、今不足する情報を自分の足で拾いに行く。それがリサーチだなぁと思っています。

リサーチの苦悩

新人時代から、この職種なので声を大きくしてい言えることは「靴底の減らないリサーチ用の靴が欲しい!」ということ。頑張って働いて、世の中のプランナーのための靴を作りたい。

最後、ものすごく話がそれましたが今忙しくしてもらっている時間の大半がこの調査作業とその考察をまとめることです。
基本、この時間が圧迫されるようなら、これ以上お仕事は引き受けれないボーダーラインとなっていたり、アシスタントを入れるなら、この作業を一緒に楽しめて加速させてくれる人と出会いたいなと思っています。

採用はまだまだ先だろうから、ひとまず自分の精度を高め、これまで以上に大きな課題にぶつかって行くのが目下の挑戦です。まさに挑戦中!
早くお披露目したいけど、その暁には、アウトプットの手前の話をぜひ聞いてやってください。

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Subaru Matsukura
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