温もりを吹き込む

Subaru Matsukura
Nue Documents
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4 min readOct 24, 2017

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Nue incになって早々にクリエイティブパートナーを探しているという相談を受けて、東京まで会いにいった。英語塾のキャタル。
http://catal.jp/

教室に入ると夏休みで子供達が笑ったり真剣だったり、抜け感のある良い教室だなぁと思いながら、スタッフの顔を眺めているとなんかみんな大学生のような活力を感じた。

働くってとても疲れるし大変なことなんだけど、ここではそういうことも含めて前向きな空気が流れている。子供と触れてるからだろうか。嘘っけのない社風を感じる。

代表交えて色々話し込むと、なんだかここ面白いぞと僕の興味が育っていった。英語できないし、勉強苦手な松倉が「これ…俺の子供の時にほしかった」って言っちゃう感じの英語の学びの場がそこにはあったのです。

お金儲けだけの仕事は不幸になる。松倉が。
できることなら、僕が関わることで今まで見えなかった会社の魅力や新しい追い風が吹くような関わりが生まれる関係性を仕事としたい。そう思ってNue incがあり、想っているとそういうパートナーと出会えた。

今の日本の英語教育のことを真剣に考え、教育メソッドを丁寧に教わる。なるほどな、という腑に落ちる情報がたくさんあった。なにより、それを語る代表のまなざしが日本の子供達みんなに向いていることがよかった。あぁ、この人のイメージを具現化したい、そう思えた。

まずは全体のコミュニケーションとデザインを調査する。
語られた想いとの乖離に気づく。他社も比較した。どこも教育カリキュラムをしっかり伝えること/その教育を通じて、どこどこに進学した実績を並べ連ねていた。

足りないのは、血の通った温もりだ。

塾は子供が選ぶのではなく親が選ぶ。
親は果たしてメソッドや実績だけで塾を決めるだろうか。
その前のモチベーションが必ずあるはずだ。

自分に置き換えて考えた時に「子を思う親」のイメージが浮かんだ。
メソッドや実績(もちろん大事だけど)の前に親と子の関係がある。
その親心的な親の心の声からはじめよう。

ずらずらと50コピーくらい考え、そこから5つくらいに絞り、
これ選ばれたら嬉しいなぁと(ただ最初にプッシュはせず)相談してみた。そしたら、このコピーで決まった。心通うなぁと確信したのでした。

「私より、高い可能性を」
「僕より、広い世界を」

僕も父なので、子供のことを考えると、やはりこう思う。
自分より、より良い環境とチャンスを。それはどの親も同じじゃないかと思う。

まずは僕らの力量を理解してもらうためにもポスターというのは、最適な媒体であった。限られた空間でコミュニケーションを成立させる。企業の方向性、性格を示すには最適な媒体だ。

またCatalをこれからどしどし良くしていくためにチームで挑んだ。
デザイナーは毎度スタメンなmemのまえけん。
イラストは、やっとご一緒できました山内庸資さん。
CDとコピーに松倉というメンバーで挑みました。

Catalの社員旅行にお呼ばれした話とか、ポスターの感想聞かされてこちらがうるっときたりとか、積もる話はたくさんあるんですが、長くなるのでまたの日に。素敵な会社と出会い嬉しい限り。

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Subaru Matsukura
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