「春の GTC」DLI 日本語ワークショップの魅力

Masaya Ogushi
NVIDIA Japan
Published in
7 min readFeb 10, 2022

NVIDIA の大串です。2022 年 3 月 21 日に始まる「NVIDIA GTC 2022」では、ディープラーニングを実践的に学べる恒例のハンズオン トレーニング「NVIDIA Deep Learning Institute (DLI)」を開催します。

前回 (2021 年 11 月) 好評だった異常検知の基礎が学べるコース「AI を応用した予知保全 (DLIW2332)」に加えて、今回は「CUDA C/C++ によるアクセラレーテッド コンピューティングの基礎 (DLIW2457)」を行います。GTC はグローバルなオンライン イベントですが、この DLI ワークショップは日本語で、日本から参加しやすい時間 (9:00–17:00) に受講可能です。

参加登録に関しては、まず GTC の登録が必要になります。

下記リンクから登録お願いします。

https://www.nvidia.com/ja-jp/gtc/

Deep Learning Institute (DLI) とは

Deep Learning Institute (DLI) は、エヌビディアが提供するディープラーニング及びアクセラレーテッド コンピューティングのハンズオン トレーニングです。自習型の「オンラインコース」と、講師がリードする「ワークショップ」の形態があり、実際に手を動かしながら学べます。どちらもクラウドベースの GPU 付きハンズオン プラットフォームを利用するため、お手元のマシンに GPU が搭載されていなくても大丈夫です。GTC 期間中に開催されるワークショップでは、実際に日本企業の GPU 案件をサポートしている NVIDIA のプロフェッショナルから直接学ぶことが可能です。

詳細は DLI の Web ページをご覧ください。

今回の GTC では、様々なワークショップが世界中で同時に提供されます。その中で、前述の「AI を応用した予知保全 (DLIW2332)」と「CUDA C/C++ によるアクセラレーテッド コンピューティングの基礎 (DLIW2457)」が、日本語で実施されるワークショップです。

講師は、私 大串と村上が務めます。

以下でそれぞれのコースについて概説しようと思います。

「AI を応用した予知保全 (DLIW2332)」の内容

時系列データに対する予知保全、異常検知、ハイパーパラメータ最適化を行うハンズオン トレーニングです。Jupyter Notebook 上で RAPIDS、Keras、TensorFlow、Numpy、pandas 等のツール、 ライブラリを活用して、XGBoost、ディープラーニング モデルをトレーニングし、予知保全と異常検知を行います。

予知保全とは機器の状態を監視し、劣化状態を把握もしくは予知して部品を交換・修理する保全方法です。異常検知は現在の情報にのみフォーカスしているのに対し、予知保全は現在と未来を考慮している点が異なります。この DLI で紹介している予知保全は正常、異常のラベルつきデータが必要な手法なのですが、現実のデータでは異常データを用意できないケースがあります。そこで異常データがなくても異常検知できる手法も学べるコースになっております。

このワークショップでは、次の内容に取り組みます。

ワークショップを完了すると、機械学習、ディープラーニングを用いた予知保全や異常検知、ハイパーパラメータ最適化ができるようになります。

スライドによる解説 + Jupyter Notebook でのハンズオンの形式です

前提条件

ディープラーニングと機械学習の基礎的な知識があることに加えて、Python のコードを読み書き出来る必要があります。

「CUDA C/C++ によるアクセラレーテッド コンピューティングの基礎(DLIW2457)」の内容

CUDA C/C++ は、NVIDIA GPU を用いて超並列コンピューティングによりアプリケーションを高速化する為の基礎的な手法です。その応用範囲は、画像処理・コンピュータビジョンから、HPC (ハイパフォーマンスコンピューティング)、ディープラーニングを始めとする AI、5G 基地局 (5G vRAN) まで多岐に渡ります。

この DLI コースでは CUDA C/C++ の基礎を学びたい方向けに、CUDA C/C++ 開発を行う上で必要な超並列コンピューティングの概念、CUDA C/C++ コードの記述方法、CUDA ツールの使い方を学ぶ事ができます。

このワークショップの学習内容は、以下の通りです。

  • CUDA C/C++ を用いたアプリケーションコードの記述方法およびコンパイルと実行方法 (ブロックとスレッドを用いたカーネルの並列実行、CUDA C/C++ におけるメモリの確保方法、エラー処理の方法)
  • NVIDIA GPU および CUDA C/C++ による超並列コンピューティングの概念(ストリーミングマルチプロセッサとワープ、ユニファイドメモリとは、CUDA ストリームとは)
  • Nsight ツールによる CUDA C/C++ アプリケーションのプロファイル方法(nsys によるプロファイル方法とアプリケーションの最適化、Nsight Systems による CUDA アプリケーションのボトルネックの可視化)

このワークショップを完了すると、CUDA C/C++ を使ってアプリケーションを効果的に高速化する事が出来るようになります。また Nsight ツールを用いて CUDA アプリケーションを解析し、アプリケーションの最適化を行えるようになります。

前提条件

CPU による C/C++ 開発経験があり、基本的な C/C++ の知識(変数の種類、条件付き命令、配列操作、関数定義、コンパイル方法等)を保有している必要があります。CUDA を始めとする GPU コンピューティングの知識は必要ありません。

必要な機材や通信環境

いずれのコースでも、ハンズオン環境として、クラウドの GPU 搭載インスタンスを 1 人 1 台ご提供します。その環境へアクセスするための PC と、安定したインターネット接続はご用意頂く必要がありますが、みなさんの手元の PC に GPU は不要です。

ハンズオン プラットフォームへのアクセスには、WebSocket 通信が必須です。また、事前にアカウント作成などが必要です。こちらの事前準備資料をご参照の上、準備をお願いします。

費用と参加登録方法

費用は以下の通りです。

  • GTC 登録費用: 無料
    GTC の登録してから DLI ワークショップへの登録をお願いします。 GTC 登録サイトはこちらです。
  • DLI ワークショップ登録費用
    早期割引: $99( 2 月 28 日まで!)
    通常価格: $149
  • 各ワークショップとも座席数に限りがございますので、お早めにお申し込みくださいませ。

今回ご利用頂くハンズオン環境は、ワークショップ受講当日だけではなく、受講後 半年間ご利用いただけます。$99 はリーズナブルな価格ではないでしょうか!

DLI ワークショップの参加登録は、こちらのページから参加登録お願いします。

多くのみなさんのご参加をお待ちしております。

--

--