AutopilotからSCCMのタスクシーケンス実行

Kimura Yoshihide (KIM)
objectbuzz
Published in
5 min readJan 8, 2020

昨年末にMichael Niehausのページでも公開されましたが、Autopilot実行時にSCCMのエージェントをインストールし、かつ、タスクシーケンスを実行するという機能が実装されました。

実際にはSCCMエージェントをインストール時に任意のタスクシーケンスを実行する仕組みがSCCMに追加されたため、Intune経由でSCCMエージェントをインストールするとタスクシーケンスを実行する仕組みのようです。
さっくりテストしてみました。

実行にはSCCMのTP1912が必要になりますので、SCCMは英語になります。
ただ、タスクシーケンスを作成するだけですので、そこまで難易度は高くないかなと。

まずはSCCMでタスクシーケンスを作成します。
実行するタスクシーケンスにブートイメージは不要ですので、「Create a new custom task sequence」を選択し、ブートイメージは指定せず作成してください。

タスクシーケンスを作成

※いくつかのタスクが無効化されていますが、これはタスクシーケンス実行時にエラーになったためです。

次に作成したタスクシーケンスを展開します。
この時指定するコレクションは「All Provisioning Devices」になります。

展開時のコレクション設定

展開が完了したら展開したタスクシーケンスを選択し、画面下部の「Deployments」タブを開きます。
ここで、タイトル行を右クリックし、「Deployment ID」を追加します。
すると展開したタスクシーケンスに「Deployment ID」が表示されますので、このIDをメモします。

DeploymentID

SCCM側の設定はこれで終了です。

次にIntune側の設定です。
※Autopilotに必要な設定は完了している前提

Intuneではアプリケーション配信機能で「 Windows MSI 基幹業務アプリ」を指定します。

MSIファイルはSCCMを既定でインストールしている場合は「C:\Program Files\Microsoft Configuration Manager\bin\i386」内に「ccmsetup.msi」がありますので、そちらをアップロードします。

コマンドライン引数にSCCMエージェントインストール用の下記のような引数を記載し、引数内に「PROVISIONTS=<Deployment ID>」を追加します。

例: CCMSETUPCMD=”/MP:<SCCM MP FQDN> SMSMP=<SCCM MP FQDN> SMSSITECODE=<SCCM Site Code> DNSSUFFIX=<DNS Suffix> PROVISIONTS=<Deployment ID>"

設定が完了したら、作成したアプリケーションをAutopilot対象端末に配信します。

あとはAutopilotを実行するだけです。

Autopilotからタスクシーケンスを実行

設定自体はSCCMを知っていればそこまで難しいものではなく、ただ、Intune経由でSCCMエージェントを配信し、そこの引数で実行するタスクシーケンスを選択しているようです。

ただし、現状(2019年12月)では以下のような問題点があります。

・登録ステータスが使えない
⇒登録ステータスを有効化するとユーザーの展開から進みません。
・アプリケーション配信ができない
⇒インストールエラーになる。この辺を追加してもダメだった。
・登録ステータスが使えないので、SCCMエージェントインストールから
タスクシーケンスを実行まで時間がかかる
⇒待つしかない。Intuneのご機嫌次第で1時間ぐらいかかる時もある。

正直まだまだ実用には程遠いですが、Autopilotからタスクシーケンスを実行できると細かな設定がやりやすくなりますので、便利になるとは思います。
今後の機能アップデートに期待したいところです。

2020/1/18 追記:SCCMじゃなくてMECMですね。。。慣れない。。。

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Kimura Yoshihide (KIM)
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MS系インフラエンジニア。やりたいことだけやってます。