SCCM CBのBitlocker管理(その2)

Kimura Yoshihide (KIM)
objectbuzz
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4 min readOct 30, 2019

前回の記事ではポリシー配信まででしたが、SCCM CB Technical Preview 1909でポータルが使えるようになったとのことなので、遅ればせながら検証。

ほぼ上記手順通りなのですが、気をつけるポイントがいくつかありましたので、その辺を合わせてご紹介。

まずはポータルサイトを配置するサーバーに、IISをインストールし、SCCMサーバーのSMSSETUP\BIN\X64から以下の2つをコピー

  • MBAMWebSite.cab
  • MBAMWebSiteInstaller.ps1

あとはスクリプトの実行なのですが、その前にいくつか準備を。

  • powershellスクリプトを実行するアカウントはSCCMのDBに対してsysadmin権限が必要(スクリプト実行時のみ)
  • Helpdesk用ユーザーグループを3つ作成(グループ名は何でもOK)
    後ほど実行するスクリプトで指定するそれぞれのグループの役割は多分以下の通り(あくまでも推測)
    ・HelpdeskUsersGroupName:ヘルプデスクポータルで回復キーを確認できるグループ
    ・HelpdeskUsersGroupName:ヘルプデスクポータルで対象のクライアント名がなくても回復キーを確認できるグループ
    ・MbamReportUsersGroupName:ヘルプデスクポータルで監査レポートが見れるグループ
  • 事前にASP.NET MVC 4.0をサーバーにインストールしましょう(1敗)
  • SQLサーバーのSPNの設定も忘れずに

ここまで出来たら上記URLを参考にスクリプトを実行。(検証のためhttp構成でやってます)

こんな感じで実行

少し待てばインストール完了です。

インストール完了

確認のため、SelfServiceポータルとHelpDeskポータルにアクセスしてみましょう。
・http://<サーバー名>/SelfService

SelfServiceポータル

・http://<サーバー名>/HelpDesk

HelpDeskポータル

事前に作成したグループにユーザーアカウントを入れておけば、そのグループのユーザーであればHelpDeskポータルにアクセスできます。
※selfserviceは全員アクセスできるはず。

なお、ここでも注意なのですが、事前に作成したグループのレポート用グループ(ここではMbamReportUsersGroupName)にもアカウントを入れなければ、他のグループに入っていてもHelpdeskポータルで「レポート」は表示されません。
※この辺はMBAMと同じですね。

長くなりそうなので、今回はここまで。

次回はクライアントの暗号化と回復キーの確認をやっていきます。

スクリプト実行時に下記のようなエラーが出た場合、SPNの設定ができていない可能性が高いです。よくわからない方はsetspn等で検索してみてください。(SQLサーバーのサービスアカウントに一時的にDomain Admin権限を付与でもOK)

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Kimura Yoshihide (KIM)
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MS系インフラエンジニア。やりたいことだけやってます。