日本デザイン学会 63回春季研究発表大会2016

イベントレポート

Tomoki Hirano(Design)
On the Design: Dialogue
3 min readOct 16, 2016

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2016年7月1日~7月3日、長野大学で開催された「日本デザイン学会第63回春季研究発表大会」にて、須永ゼミの学生全員が研究の発表をしました。

2016年3月19日に須永ゼミ生のキックオフミーティングがありました。そこで、初めて本大会での研究発表をエントリーすることが伝えられ、その〆切が3月下旬で迫っていること知りました(※須永先生あるある)ゼミ生の全員、ガムシャラに概要論文を執筆したことを記憶に残っています。

概要論文とポスター発表

研究発表の形式は「口頭発表」と「ポスター発表」に分かれます。今回はポスター発表でエントリーしました。概要論文と発表したポスターは下記のURLで閲覧することができます。

個人的には口頭発表より、ポスター発表の方が意見交換がカジュアルにでき、楽しく自分のデザインへの想いや考えを弁証法によって強固にできるかなとは思います。

ちなみに、鈴木さんのポスター発表は「グッドプレゼンテーション賞」を受賞しました。ハンドアウトの資料も用意してたりと閲覧側(ユーザ)の視点に立ち、配慮が効いているなと勉強になりました。

戦没画学生慰霊美術館 無言館

学会での研究発表の他にも「戦没画学生慰霊美術館 無言館」に訪れました。無言館とは、第二次世界大戦で没した画学生の慰霊を掲げて作られた美術館です。東京美術学校(現 東京芸術大学)や帝国美術学校(武蔵野美術大学と多摩美術大学に分かれる前の学校)に在籍していた学生の絵が展示されています。その絵と一緒に学生の背景を記述した文章や、遺品も一緒に展示され、相乗効果によって、絵が訴えるメッセージがとても強力でした。「自分は本気で制作をしているのか?」と問われた気がしました。

自分が制作したデザインを第三者に伝える際には「数値や物証を使って伝える説明」と「文脈や背景に添って伝える納得」の2つの力があると考えています。どちらも演繹的に順序よく対象を繋がないと全くもって伝わりません。その力を鍛える方法のひとつが今回のような研究発表のための概要論文の執筆だと思います。

2016年7月1日〜7月3日@長野大学
須永、丸山、小早川、平野、瀧、鈴木、王、高橋、安村(多摩美)

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Tomoki Hirano(Design)
On the Design: Dialogue

DSCL Inc. Designer( http://dscl.jp/ ) & Tokyo Art University graduate student majoring in design.