ケンです。「妻とまだ暮らしたい」とお百度参りをする老人に何が起こるのか……。

お百度参りが叶うとき

老人は危篤の妻を病院に残し、地元の神社に向かった。

自分が倒れたとき、妻が悪い方の足を引きずり、お百度参りしてくれたと聞いた。

「100編でも200編でもやってやる」

お参り中は人と喋らず、祈り続けなければならないという。

近所の仲間がやってきた。

「どうしました?」
「妻が倒れて……」と答えそうになるのを堪え、無視した。弱音を吐けば止まらなくなる……。

少しすると、東京に行ったはずの息子が現れた。

「父さん、もうやめなよ」

偽物に違いない。黙って横を通り過ぎた。その後も知っている人が現れるたびに目を伏せた。

そのうち死んだはずの母が現れ、手を差し出した。

「無理しちゃいかんよ」

老人は泣きながら、その手を振り払った。母は一瞬だけ笑い、消えた。

もう何回お参りしただろう。本堂の横に妻が現れた。悲しそうな顔をして、手を振っていた。

「ダメだ」

妻の元へと歩み寄り手を握った。暖かかった。

老人が振り返ると、自分自身がお百度参りをしている姿が見えたが、そのうち本堂の前で膝から崩れ落ちた。そこまで見届けると、老人は妻と一緒に消えた。

《No.88 お題:神社》

あとがき――ジャンキーな日本食

ジャンキーなものを食べたくなることってありませんか?

普段は一汁三菜の、健康的な食生活をしていても(わたしがそうです)、たまにはハンバーガーとかチーズたっぷりのパスタとか、「こんなの毎日食べたら太るなぁ」というものを食べたくなります。

で、日本食でジャンキーな食べ物ってなんだろう? と考えてみたんです。

いろいろありますよ。焼き肉・すき焼きとかも味が濃くて、ジャンキーですよね。焼きそば・お好み焼き・たこ焼きもそうですね。

これらはいかにも “ジャンキー” って感じなのですが、意外なジャンクフードが1つあります。

“おいなりさん” です。

甘塩っぱく味付けした油揚げに、これまた甘酸っぱく味付けした酢飯を入れる。噛むとジューッと湧き出る油と甘さのコンビネーション。ゴマや、生姜なんかでちょいと味に幅をつけてやってもいいし、豪勢に五目ご飯にしたっていい。

しかも安い。数百円の油揚げさえ買ってくれば、あとは家にあるもので山ほど作れます。

安くて、濃くて、癖になる。

「いなり寿司は誇るべき日本のジャンクフードである!」

と声高に叫びたくもなるというものです。

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