謙です。ステキなワインの話を書こうと思っていたのに、こうなりました。

ワインは砂時計

「メリークリスマス」なんて言いながら、あなたはうちにやってくる。3度目のクリスマス。お馴染みの高級ワインも3回目。だからそのワインの意味も知っている。砂時計なんでしょ?

「ワインオープナーあるだろ?」
「その前にシャンパンでもどう? わたし買っておいたの」

あなたは一瞬怪訝な顔をするけど、すぐに顔色を戻して「いいね」と頷く。わたしが台所に目を向けると同時に、あなたが時計を見る姿が食器棚に映った。

「わたしクリスマス大好き。ろうそく使って食事なんて今日ぐらいだもの」

精一杯楽しいフリをする。それが礼儀かなと思ってる。

シャンパンはすぐに空いてしまい、あなたはワインに手を伸ばす。慣れた手つきでコルクを抜く。サラサラと砂が落ち始める音が聞こえた。

わたしが作った大きなローストチキンはちっとも減らない。わたしだけがむきになって食べてる。

そのうちワインも空になって、あなたは立ち上がる。わたしもひと口だけ残していたワインを飲み干す。

「それじゃ帰るよ」

砂が落ちた。あなたは奥さんと子どもが待つ家で、2度目のクリスマスをやる。空になったワインボトルを残して……。

あとがき

先日もちょいと告知しましたが、現役の官能小説家である響由布子さんが、この連載で1枚書いてくれることになりました。

《原稿用紙1枚の物語》にプロの官能小説家の響由布子さんがゲストライターとしてきてくれます

本当にありがたい話で、本当はお金を払って書いて欲しいくらいだったのです。

できたら、今後も月に1本くらい、わたし以外の作家や、何かの業界の著名人にゲストライター的に書いてもらいたいと思うのですが、先立つお金がなくて困っています。

プロの世界では原稿用紙1枚で5000円ぐらいが相場と言われています。

マネタイズする方法を考えないといけなくなる日も近いのかも。

小説にしたい言葉を募集しています

この小説の連載では、毎日1つの言葉から広げて小説を書いています。

例えば今日は “ワイン” という言葉。

みなさまの好きな言葉をResponceで書いていただければ、その言葉をネタに小説を書きます。みなさんの言葉が小説になりますよ。

条件はとくにありませんが、困らせないでください m(_ _)m

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