Ken TakeshigeMar 242 min read


武重です。今日はSF的なお話です。
未来のSNS
少し未来のお話です。人はみな生後すぐに検査を受け、仲良くなれそうな人をマッチングし、SNS上でグループが作られるようになりました。
毎年変わっていく性格や興味に合わせてグループは作り直され、そのおかげで友達がいないという人が世界からいなくなりました。
「ねぇ、学校の友達とはうまくいってるの?」
「いいんだよ、SNSがあるから!」
英樹くんは母に反発します。SNSの仲間は必ず趣味が合うのに、どうして学校の気も合わない連中と無理に仲良くなる必要があるのかわかりません。だから小さなタブレットの向こうの友達といつもやりとりをしていました。
1月1日、SNSのグループが更新され、新しい “友達” ができました。英樹くんにとって、12回目の更新です。
— — あれ、この人、またいる。
前のグループで一緒だった人がまた一緒。いや、もっと前から一緒だったかも……。実名も年齢もわかりませんが、女性です。
英樹くんは ”運命” とか ”出会い” を感じ、勇気を出して「会いたい」と伝えました。
数日後、待ち合わせ場所にいたのは母でした。2人で一緒に泣きました。
あとがき
わたしはSNSに寛容というか、おもしろいものだと思って使っています。
だけど、リアルな友達と言いますか、実際に一緒に汗を流したり、食事を共にした付き合いには勝てないものがある、とも思います。
この価値観の大前提は「リアルな友達が当たり前」という価値観で育ってきたから。
もしも生まれた瞬間からSNSがあり、オンラインの友達が当たり前だったら、「リアルな友達」なんて求めないのかもしれない。
そんなことを思う、今日この頃です。