謙です。和解というテーマは人類史上不変のものなんでしょうね。1枚で書くのは難しい……。

お茶碗の米粒

父は厳格な人でした。特に食べ方にうるさくて、お茶碗の外側についた乾いた米粒でさえ残すことは許しませんでした。そんな父が怖いし、少しキライでした。

わたしが中学に上がった頃でしょうか。母が日に日に痩せて、もう箸を持つのもやっとという様子でした。。子どもながらに「なんかヤバい」と感じていたのですが、当の本人が「大丈夫」と言い張るものだから、病院に行くことも薬を飲むこともありませんでした。

ある日の夕食で、母はやっぱりつらそうで、お茶碗に半分ほど米を残して、箸が止まってしまいました。父に怒られると思ったわたしは落ち着かず、ソワソワしていました。

「私……、ちょっと」と母が立ち上がって寝室に行こうとします。お茶碗に残る米を見て、私は焦ってしまいました。父に怒られる、と。

「おい!」

と父はお茶碗を置いて立ち上がります。

「あとは片付けておけ!」と私に言い残して、父は母を車に乗せて、そのまま病院へと行ってしまいました。

父のお茶碗にも米がたっぷりと残っていました。

あとがき

今さらながら、ユングとかフロイトという人たちに興味を持ちました。

というのもつい最近「人の心はどこまでわかるか」という本を読んで、人の心を治療する「心理療法」の難しさに衝撃を受けました。

例えば

両親から自立できない「病(やまい)」を改善すべく、両親からの自立をはたらきかけたら、両親を殺してしまった。

なんてエピソードが出てくるわけです。人の心が脆い天秤のようなものでできているのだと、痛感しました。

これは心理のことを勉強しないとマズいな、と痛感したわけです。

たぶん時間がかかる勉強になるんでしょうね。気長に勉強します。

《募集 あなたの言葉を小説にします!》

この「原稿用紙1枚の物語」は毎日、わたし自身でキーワードを決めて、その言葉から広げて書いています(例えば今日は “お茶碗” がキーワード)。

そこで、読者からキーワードを募集してみようと思います。“あなたが好きな言葉” を送ってください。わたしが小説にします。

条件はとくにありませんが、困らせないでください m(_ _)m

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