ケンです。《原稿用紙1枚の物語》も第100回となりました。さて、100個目の物語といえば……こんなお話があるのです。

100個目の物語

カチャン、と郵便受けから音がした。あの手紙だ……。毎日毎日、もう3ヶ月になる。宛名も差出人の名もない1枚の紙に、毎回小さな物語が書かれていた。

いい話もあれば、つかみ所のない話も、少し怖い話もある。おもしろいときもあれば、どうしようもないときもある。最初は目的が分からず、差出人不明のその手紙が怖かったが、いまでは少し楽しみになっていた。

近所の人に訊いても、みな知らないという。自分にだけ届く物語。少しロマンチックな気もした。

――今日はどんな話が届くんだろう。

郵便受けを覗くと、やはり紙が1枚。手にとって部屋に戻る。読みながら飲もうと思っていたコーヒーをカップに注ぐ。ソファに座り、ひと息ついてから紙を開く。

……物語がない。いつもびっしりと物語が綴られているのに、今日はほとんど白紙の紙の1番下に数行の文章があるだけ……。

『あなたは、これまで99の物語を読んできました。次の99の物語を書くのはあなたです。毎日届く白紙の紙に物語を書いて、郵便受けに戻してください。日本中の会員様に届きます。ご尽力頂きますよう、お願い申し上げます。――蛇足ながら、逃げてもムダでございます』

コーヒーカップを持つ手が少し震えた。

《No.100 お題:百》

あとがき――感謝感激雨あられ、の第100回

《原稿用紙1枚の物語》も第100回となりました。これもひとえに読んでくださるみなさまのおかげです。

はっきり言って、楽じゃないんです。毎日公開しているということは、毎日書かねばならないわけで、朝起きるたびに「今日はなにを書こう?」と悩む日々。

これとはべつに、ブログも毎日更新していますし、中長編の小説にも取りかかっています。昨日のあとがきにも書いたとおり、Kindle本の出版に向けて、原稿も書き進めている状況です。

その中で書く《原稿用紙1枚の物語》は、大きなチャレンジなのです。

これを書く上で、自分に課しているルールはひとつ。

『無難にならないこと』

SFやホラーなど、自分が普段は書かないジャンルに挑戦したり、ほぼセリフオンリーの作品も書きましたし、一人称の「わたし」や「ぼく」を極力排除した作品も書きました。

「あ、今日の自分は無難な書き方をしようとしているな」と気付いたときには、なにか縛りを設けたり、普段やらないことを盛り込むようにしてきました。

習作のつもりで書いているわけではありませんが、結果としてすごく良い勉強になっています。

今後も、おもしろいものを書けるようにチャレンジしますので、なにとぞコメントやシェアなどで応援よろしくお願いします。

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