#002 キーホルダーとその周りのもの

はじめてベルトループに鍵をぶら下げたのはいつだったろう。

タイヤの小さな自転車のハンドルに、L.L.Beanのトートを下げて登校していた高校の先輩が、カラビナに鍵をつけてベルトループから下げてるのを見たときからか。

制服の着こなしが最高に格好良くて真似しようと思ったけれど、何だか僕にはうまく出来なくて、ベルトループから下げる鍵とラルフローレンのカーディガン、当時流行っていたバーバリーの紺のマフラーだけ真似していたのを覚えている。

最初のカラビナは、小さい頃にキャンプで使っていた無駄にごついやつだったと思う。当時は、歩く度に音が鳴るのがなんだか心地よくて格好いい気がしていた。今思えば「うるさいな」と感じる人も少なからずいたんだろう。大学時代は、「鍵の音がするのは、大体あいつかあいつくらいだ」と、製図室で鍵を鳴らして(歩く度に揺れるので勝手に鳴ってしまう)歩いていると、周囲の友達によく気付かれていたものだ。そこまでくればもうこっちのもので、もはや鍵の音がすることが一種のアイデンティティとなり得ることも分かった。

実は会社員時代には、友人からもらったブランドもののキーケースを一時期使っていた事もあった。でも残念なことに、車のインテリジェントキーが大きすぎて、そのキーケースだと納まりが良くなかったのだ。その点、カラビナやキーホルダーは、むしろ付けるものが大小様々な方が良い具合に納まるので、友人には申し訳ないが結局キーホルダーに戻ってしまった。そのときもらったキーケースは、箱に入れて棚にきちんとしまってある。

鍵を付けるキーホルダーやカラビナは、高校生、大学生、社会人と様々なものを使ってきた結果、数年前に購入したフライターグのF532 ARCHERに落ち着いた。無くさないように目立つ色をと思い黄色を選んだのだけれど、普段のコーディネートのアクセントにもなって気に入っている。毎日使うものだから、気分が高揚するものにしたい。

写真を見ても変わるようにキーホルダーに付けるのは、鍵だけではない。むしろ、鍵以外に何をつけるかが割と重要だったりする。
僕が付けているのは、鍵型のUSBメモリとユーティリティーツール。あとは、喫茶ワンデルングのキーホルダー。

LACIEの鍵型USBメモリ「iamakey」は、大学生時代から使っていて重宝している。USBメモリもリップバームと同じで、よくどこかにいってしまうし、必要なときに限って家に忘れてくることが多い。このUSBメモリなら常に鍵と一緒持ち歩くので、Wi-Fi環境が無いところでのちょっとしたデータのやりとりに便利だ。ただ残念なことに、最近USBメモリ自体の需要が無いのか販売終了している模様。
SWISS+TECHの鍵型ユーティリティーツールは、小型ナイフやプラスドライバー、栓抜き等、6つのツールが1つになったもの。ちょっとネジを締めたいとき、届いた荷物をさっと開けたいとき、屋外で瓶ビールを飲むときなんかに便利だ。
どちらにせよ、必要なときにさっと使えて、しかもその所作がスマートであることが僕にとっては大事なよう。

喫茶ワンデルングは、西荻窪の夜だけやっている喫茶店。
当の本人は行ったこともないのに、ここ数年、西荻を訪れる友達に必ず勧めていたお店だ。それが今年になってようやく行くことができ、今では東京滞在の度に通うお気に入りのお店となっている。僕のおすすめは夏限定のリモンチェッロ、最近ぐっと寒くなってきたので、お湯割なんかも良さそうだ。

今期最後の一瓶のようなのでお早めにどうぞ。

instagram: @sigh_on_u

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