#007 BRAUNのモバイルシェーバー

shun ogino
one of my favs.
Published in
3 min readDec 6, 2017

僕に髭があるとき、それは大体が無精髭だ。

今まで何度か、髭を生やして長さを整えたりしたこともあったけれど、段々面倒になって長続きせず、しかも髪型によって似合う似合わないがあるような気がして、結局剃るか剃らないかのどっちかだ。

学生時代は伸びるのが遅く剛毛でないことや、アルバイト先も髭に厳しくなかったので、2週間に1度くらいにT字カミソリで剃るくらいだった。髭の濃い友人に「生やして整えたりしてみたいなぁ」と話すと、友人は「髭が濃くても良いことなんか1つもない」と言い、色白の彼は青髭をからかわれたりしていたっけ。

さすがに大学を卒業して就職すると、毎朝の髭剃りに時間を取られまいと、人生初の電動シェーバーを買った。家電量販店に大量に並べられたそれらから、1つを選ぶのは至難の技だった。BRAUN、PHILIPS、Panasonic、3枚刃だの回転式だの水洗い可能だの、機種もそうだが機能も多くて棚の前で長い間悩んだのを覚えている。最終的には財布と相談しつつ、日本人の肌にも合いそうなPanasonicのシェーバーを選んだ。

しかし、就職して2年目くらいから色々と旅に出るようになり、荷物を出来るだけ少なくしようと考え始めると、この電動シェーバーが嵩張ることに気が付いた。毎日剃るわけでもないのに、充電のためのコードは必要だし、持ち手は握りやすさのためか有機的な形で少し長く、刃のカバーキャップは別だから旅先で失くす可能性もあった。とはいえ、T字カミソリは必ずシェービングフォームが必要だし、髭を温めて柔らかくしないと、僕の肌はカミソリに負けしてしまう。

そんなときにネットの波を彷徨って出会ったのが、このBRAUNのモバイルシェーバーだった。コンパクトな電池式で水洗い可、カバーも一体型で、しかも掃除用のブラシも本体底に内蔵されている。唯一の難点が、替え刃を販売していないことと2年程度で刃が悪くなるとのことだったが、amazonで2000円程度ということもあり買い替えるのも気楽だ。
だがそれ以上に、このシェーバーには魅力があった。ツイスト式のカバーをくるりと回して電源を入れる所作や、底に備え付けられた掃除用のブラシ、電池蓋のギミックなど、この小さなプロダクトの中にきちんとした設計がなされていて、触っているのが心地よく使っていて気持ちが良い。購入のきっかけは旅行の荷物を軽くするためだったが、結果的に移動の多い生活になった今では、このシェーバーを普段使いしている。

幸いにも、僕の髭はそこまで頑固ではなかったので、購入してから4年経った今でも現役だ。

--

--

shun ogino
one of my favs.

日本全国をあちこち行き来してるデザイナーが普段思ってること。