アクセラレーターとインキュベーターの違いについて

Takayoshi Matsuda
Open Network Lab Blog
4 min readSep 15, 2016

はじめまして。デジタルガレージグループで、世界に通用する起業家の育成支援を目的とした Open Network Lab(Onlab)を運営している松田と申します。

Open Network Labをご存知の方からは、オンラボ(Onlab)という愛称で呼ばれているので、ぜひ覚えていただけると嬉しいです。ただ、ひとつ1点だけ注意してほしいことが…

“OnLab”や“ONL”と略されますが、“Onlab”です!

(過去に公式でも誤って表記したこともあり、、)間違って伝わってしまっている可能性があるので、ここで訂正させていただきます。

それはさておき、まだまだ知名度が低いこともあり、よく聞かれるのが、

「アクセラレーターって一体何してるの?」

今日は、そんな質問にお答えして、「アクセラレーター」について少しお話できればと思ってます。

Onlabが運営しているのもアクセラレーターです。

アクセラレーターとは、スタートアップを支援するプログラムや企業・団体のことを指します。アクセラレーターについて調べてみると、「インキュベーター」という言葉と一緒に聞くことが多いかと思います。どちらも起業家やスタートアップにビジネスを成長させるための機会を提供します。具体的には、多種多様で、優秀な起業家からのメンタリング(事業相談会)や事業ノウハウの提供など様々な機会のことを指します。

スタートアップにとっては、成長が加速することや必要な資金・ビジネスノウハウを提供してくれる投資家・ベンチャーキャピタルから出資を受ける機会が増えるため、成長の登竜門として活用することもしばしば見受けられます。

一つアクセラレーターの事例をご紹介したいと思います。皆さんご存知の方も多いかと思いますが、アメリカのY Combinator(ワイコンビネーター)が運営するシードアクセラレータープログラムは、AirbnbやDropboxなど有名なスタートアップを多数輩出しています。

Wikipediaより

このプログラムに参加したスタートアップの調達金額は、総額70億米ドル(*1)と非常に大きな金額になっています。ここからもわかるように、アクセラレーターをうまく活用することで、大きな成長できる可能性があるのが、アクセラレーターやインキュベーターという存在なのです。

(*1)Y Combinatorのブログより参照

アクセラレーターとインキュベーターの違い

一番の大きな違いは、アクセラレーターは、既にある企業や事業を促進させる「ビジネスの拡大」を重視し、インキュベーターは、ビジネスモデルや会社を構築することを目的とした「イノベーション(革新的なアイデアをカタチにする)」を重視しています。

また、プログラムについても、アクセラレーターは期間を設定し、短期間でビジネスの大きな成長を促すライザップのようなものに対し、インキュベーターは比較的長期間にわたり、一緒に事業や会社を作っていくパートナーのような存在です。ちなみに、Y Combinator自身も前者であり、インキュベーターではないと宣言しています。

どちらにせよ、ヒト・モノ・カネのリソースが少ないスタートアップにとって、自分にあった方を選べば、どちらも非常に魅力的なパートナーであると思います。

次回は、Onlabのシードアクセラレータープログラム内容についてご紹介したいと思います。

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Takayoshi Matsuda
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Incubator at Open Network Lab / Venture Capitalist at DG Incubation