Lang-8 喜洋洋氏 「創業から5年 なぜアクセラレーターに入ったのか」

Miki Kusano
Open Network Lab Blog
6 min readOct 4, 2016

Onlab卒業生にインタビューをするLearn from Batch。
今回は、語学学習サービス「Lang-8(ランゲート)」、ネイティブ・スピーカーに質問ができるQ&Aアプリ「Hinative(ハイネイティブ)」を開発するLang-8代表 喜洋洋氏に取材しました。

Lang-8代表 喜洋洋氏
東京に来る前は、大学のある京都で開発をしていた喜氏。上海留学から帰国後、語学学習サービス「Lang-8」のもととなるアイディアを思いつき、サービスを開発。

ひとり無我夢中でサービスを作っていた学生時代

ー5年間京都にいらっしゃったとのことですが、どういう理由でアクセラレーターに参加しよう思ったのでしょうか

当時、京都を拠点にしていた時は、基本的にひとりで開発していました。多い時は、最大2人くらい。もともと友達だったOnlab生のQiitaの創業メンバーから、システマチックに数値を追って伸ばしていってる話を聞いていて。運良くユーザー数は増えていたんですが、チームも作ったことなかったし、サービスのアクティブ率も高くしたかった。なので、ゼロからやるつもりで東京に来ました。

— 実際参加してみていかがでしたか

最初は、創業したばかりでもなかったので不向きかなと思っていたんですが、入ってみてよかったと思います。メンター陣から目標設定をしてもらえるのは有難かったですね。例えば、創業者である自分ががある程度高い目標を決めたときに、違うメンバーから煙たがられたりする。もともと友達同士だったり、僕らのチームのように少人数でやっていると特にもやもやが溜まってしまいがちだと思います。だけど、外部から的確な数値目標を出されて「1週間後にこれくらいの数値でてないとだめだよね」と言われたら、じゃあやらないとってチーム全体で思える。今だったら経営者がそんな情けないこと言うなって思いますが、当時はそう考えていました。他のチームはこれだけ頑張ってるっていうのも良いプレッシャーになりました。
一番助かったのは、無料オフィスですね。駅からアクセスが良くて、いつでも自由に使えて、自分たちのオフィスとは違って常に快適でキレイな状態で。スタートアップ側からすると、”支援”って様々ありますが、個人的には人の紹介とかよりも、なんだかんだ場所が嬉しかったです。面白いサービスを作っていたら人には自分から会えると思うんです。当時の自分たちにはOnlab Spaceの環境が大いに助かりました。

— プログラム中にはどのような目標設定があったのですか、行っていたことを教えてください

Lang-8の添削率(投稿に対して、添削される率)を改善するということをやっていました。英語の場合だと、50%くらいしかなかったのを90%まで改善することができました。

Demodayでの様子

楽しい職場よりも「サービスの成長」が一番のモチベーションになる

— チームの作り方と冒頭でおっしゃっていましたが、その頃のチームづくりはどんな感じだったのですか?

思い返してみると、僕は学生起業だったので要求する内容が異常に高かったんだと思います。給料はめちゃくちゃ安いのに、これくらいやらなきゃだめだみたいな。そういう感覚だったので、大企業を辞めて、給料も下がって、仕事も大変だったのに入ってきてくれてくれたっていうことに対しても有り難みを理解できてなかったなと反省しています。当時は、自分がそういう感じだったので、周りのメンバーには自分のレベルに合わせてついてきてほしいっていう意識がとても高かったと思います。それで上手くいかなかったりもしました。

でも、仮に仲良すぎても、少なくともスタートアップの場合は、成り立たないと思うんです。事業が成長しないことには、モチベーションを保てないと思っていて。MAX2年以内に成長しないと、モチベーションが保てず、辞めてしまう。成長こそがチームにいたくなる理由になると思っています。

— 卒業してから振り返ってプログラムで思ったことを教えてください

今から何か作ろうというとき、アクセラレーターはかなり向いていると思います。KPIをどうしたいか、どうやって作っていきたいかを教えてもらえるので。後は、発表の場としてDemodayもある。Onlabは、変な癖というか、アクセラレータはこうだみたいなのがなくて、中立な感じがいいと思います。個人的な印象としてですが、Onlab採択チームは悪い意味でのガツガツ感がなく、粛々とプロダクトに集中していて、個人的に話やすかったです。

やるべきことを即やれるのは、ベンチャーのメリット

— 現在は、Lang-8からHinativeに注力されますがピボットしたきっかけは

明らかにこのままLang-8を伸ばすよりは、ゼロからもっと伸びるものを作ったほうがいいと思っていました。そこはスタートアップだからできるメリットだなと思ってて。今までのしがらみや参加コストをばっさり切って、一番やるべきことをやることができると思います。

IT・スタートアップ業界に特化した英語学習サービス「Hinative Trek(ハイネイティブ トレック)」もリリース

元々、Lang-8の場合は、PC向けサービスで、外国語で長文を入力する。それはスマホだとハードルが高い。なので、もっと気軽に使えるようにしたいと考えました。、ただ、そのままスマホに持っていくとごちゃごちゃしちゃって、スマホファーストじゃないなと思って。じゃあゼロから作ったら何がいいかなと思って、UIから考え直しました。

— Hinativeも順調に伸びてますね

動画広告や口コミでユーザー数が増加

そうですね、Hinativeに関しては、1日の登録数、PV、売上すべて、Lang-8を超えました。Hinativeのほうが伸びるっていうイメージは、その通りだったかなって感じです。20万人も突破しました。これからも来年250万人、再来年1000万人目指して頑張っています。

Learn From Batchの過去記事はこちらからチェックできます。

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