「イケてるしヤバい男」になって得たもの
ぼくは、このサイトがきっかけで「イケてるしヤバい男」になりました。「イケてるしヤバいってなに?まったくわからないんですけど」っていう人のために簡単に振り返ってみると、
- 2011年9月7日に「イケてるしヤバい男長島からのお知らせ」というサイトを立ち上げる。
- サイトを立ち上げたことがニュースになりYahoo!などに掲載される。
- サイトは合計850,000pv以上
- サイトのソーシャルシェア数は15,000tweet以上
- Twitterのフォロワーは90→10,000へ。
- バレンタイン企画「イケてるしヤバい男長島のバレンタイン」では約200人のフォロワーからチョコをもらう。
- 告白企画「イケてるしヤバい男長島のイケキ」では、約150人にラブレターをもらう。
など、普通の会社員だったぼくが「なんだかよくわからないけど、イケてるしヤバいサイト」によって、ちょっと有名になってしまったのです。といっても、プロデュースはすべてバーグハンバーグバーグさんによるものなので、ぼくがどうこうというわけではないのですが、この企画によって、ふつうでは得られないような様々なことが体験できたと思っています。
「イケてるしヤバい男」になって得たもの
「イケてるしヤバい男」に関して、最も多く受けた質問のひとつが「なんでそんなことやってるの?」です。ぼくからしたら「なんでやってないの?」という感じで、どうしてそんな質問をしてくるかよくわからないのですが、とにかくメリットしかなかったと思ってます。じゃぁ何を得たかというと、大きく3つあると思ってます。
人脈
一番は「人脈」です。おもしろいことをするとおもしろい人が集まってくるもので、これをキッカケに幅広いジャンルの人たちと出会いました。社長さん、芸人さん、タレントさん、モデルさん、女優さんなどなど、普通では出会えない職種の多くの方と知り合うことができました。自分の知らない情報、様々な価値観を得ることができたので、インプットとしてもすごい良かったです。もちろん、同じ業界の方とも多く知り合うことができ、今でも仲良くしてたりします。
一度、とある社長のバースデーパーティーに呼ばれたことがあって、右を向いても左を向いても社長さんだらけのパーティーの中、一切面識のない社長に「おめでとう」だけを言いにいったことがあります。なんでも、「ある社長がすごいファンだからどうしても」と言われたので、「なんかおもしろそうだし」と思って行ったのですが、嫌らしい話、交通費もおひねりも出なくて、「社長なのに感」がすごかったです。
ブランド
仕事の商談や交流会などで初対面の人とお会いするとき、「え、長島さんって、あの長島さんですか?」って言われることが多いです。商談特有の、堅い雰囲気をほぐすテクニックを(緊張を氷に例えて)「アイスブレイキング」といったりしますが、「長島」の認知度とふざけたイメージのお陰で、いわば、氷が溶けている状態で商談を進めることができます。会話のスタートがすごいスムーズに行くので、とても良いです。
過大評価
このサイトのお陰で「こいつ、本当はデキる男なんじゃないか」と思われてる気がします。(完全なるぼくの所感で、自意識過剰な部分があるかもしれませんが。)
このサイトをプロデュースしてくれた会社の社長シモダテツヤくんが
サイトを訪れた人が一目で「勘違いしてるバカ」と分かるシンプルなビジュアル
と言うように、あのサイトから見る「長島」はどこからみてもただのバカです。ひとつ足りとも知的だと感じる要素がない上に、極度のキチガイにしか見えません。ただ、実際は、普通以上に普通の会社員で、当然「普通の長島」なわけです。そんな「インターネット上の長島」と「日常の長島」のギャップを不思議と感じ、そのギャップを埋めるためにいろいろと妄想した結果、「こいつ、実はデキるやつなんじゃないか」と思われてる気がします(たぶん)。サイトリリース以降、周りの人がぼくの話に対して頷く角度が深くなった気がします。例えば、ぼくが「そんなんじゃバズらないでしょ」っていったら「長島くんが言うんならダメなんだ」ってなって、なんか説得力が増した気がします。あと、社内での企画会議の意見も幾分通りやすくなった気がするし、よくわからないプロジェクトにも招集されるようになった気もします。ぜんぶ勘違いかもしれないけど。
当時、会社員として広告営業とかもしていたのですが、企業の宣伝担当に「長島くん、おもしろそうだからウチのプロモーション企画してよ」ってお仕事の依頼をいただいたりもしました。これも、勝手に「過大評価」されてるからこその結果だと思ってます。完全なるラッキーです。あれから3年以上経った今でも、取材のお話とかいただいたりして、本当にありがたいことです。
「イケてるしヤバい男」になって失ったもの
ないです。一切ないです。冷静に振り返ってみてもないと思います。みんなすごい優しいし、とにかくネットリテラシーが高い人が多いので、この企画の「エンタメ具合」をしっかり認識してくれた上で楽しんでくれてます。素性がバレて迷惑したとかも一切ないです。
バレンタイン企画のときに、ファンレターにメアドを書いてくれた子がいて、うれしいよ〜なんて思ってメールしたら、華麗にシカトされました。みんなこの「ノリ」を理解しすぎてて困るくらいです。
なので、
一見、無駄でしかないようなこの企画ですが、改めて振り返ってみても自分にとってすごい良い経験になったし、それによって、今もなお恩恵を受けてると感じています。
SNSが普及されすぎてて、どうせ素性なんてバレるんだから、だったら豪快にバラして楽しんだ方がいいんじゃないかなと思います。