自分の運命を冷静に受け入れてそれを強みにする
よく「人は見た目が9割」とかいったりします。これは、話す内容や声の質といった言語情報より、表情や身だしなみといった視覚情報の方が印象づける要素として大きいということです。実際はそれほどでもないとは思いますが、とはいえ、印象づける要素として「見た目」は重要なもののひとつではあると思います。
ぼくの周りでも、見た目にこだわっている人はいっぱいいます。例えば、ぼくが働いているnanapiという会社には「青い服しか着ない」という人がいるのですが、その人には「こだわりが強そう」「職人っぽい」みたいな印象があります。実際、中身も「こだわりが強い職人気質」なのですが、服装もそうすることで相乗効果が生まれてると感じます。ドワンゴという会社で働いていた頃には、胸元にデカデカと「Java」(プログラミング言語の)とプリントされたTシャツを着て仕事をしていたエンジニアがいたり、とある制作会社 のメンバーには、すごいオシャレなのにスニーカーだけクソダサいのを履いてたりする人がいたりします。街を歩いてても色々な人がいて、「Fuck」とプリントされたTシャツを着てる子を見ると「この人、ちょっとアブナイな」って思ったり、あとは食べ方が汚いとかも視覚情報として良い印象を与えません。
ぼくの場合
ぼくがどんなことに気を使っているかを挙げる前に、ぼくの場合、ふたつの前提があります
- 「イケてるしヤバい男」というサイトをやっている
- どこからどうみてもハゲている
上記を踏まえた上で、
- 週に1度は頭をスキンヘッドにする(調子がよければ2回)
- 週に1回髭を剃る
- 月に一度は鼻毛を剃る(カミソリを鼻の穴に突っ込んで)
- お肌の手入れをちゃんとする
- 白いズボンははかない
- 社外の人と会うときは、襟付きのものを着る
などに気を使ってます。観点としては「ヘアースタイル」「清潔さ」「かっこつけない」です。
こんなサイトをやっていて、「なんだ本当はイケてるんじゃん」とか思われたら冷めるので、ぼくにとって「ダンディ」とか「オシャレ」みたいなイメージはすごい邪魔です。重ね着を厚くしたり、トリッキーな着こなしは避けるようにしています。あと、ほんの少しだけ(メディアに)露出することもあるので、不快に思われないような最低限の清潔さと、チャームポイント(!)である頭部以外に視線が散らないようにしています。鼻毛が出ててもおもしろいのですが、ぼくの場合は不要です。
また、どうしても「イケてるしヤバい男」の印象が強いので、普段はできるだけ「普通」にしようと心掛けてます。そもそもぼくは普通の会社員だし、変に“イケてるしヤバいキャラ”を演じようとすると、ボロが出て、余計おもしろくなくなってしまうからです。ぼくには、先に挙げた通りのそもそもの印象があるので、「普通」にするだけでいわゆる「ギャップ」が生まれます。
その上で
「イケてるしヤバいイメージ」×「普段は普通のハゲてる人」を生かして、みんなを驚かせたいと思っています。そうすることで、「こいつ、やっぱりイケてるしヤバいな」と印象づけて、みんなに良い印象を持ってもらいたいと思ってます。
こんな感じで、ハゲを生かしつつ、お茶目な格好をしてみたりするとかです。
最後に
スイカに塩をかけると味の対比効果で甘みが増すとか言いますが、実際は甘みが増してるのではなく、片方の味が他方とは逆の味を強調するので、その分、味が引き立つということです。スイカではなくて、こしあんの串団子に塩をかけても同じ効果が得られます。
スイカという自分の運命を受け入れて、あとは良きように塩を振って、それをみんなに楽しんでもらうことで、「自分」という人間を知ってもらい、また会いたいと思われる人になれれば良いのではと思います。
ちょっと何言ってるのかわからなくなってきました。
えっと、たしか、芸人の西野亮廣さんが「壱万円アート展」で「ぼくは芸術家になりたい、だからとりあえずガワ(外側)から入ったれ」といって、当時、和装してたみたいなことを言ってました。なんかそんな感じです。