過食症と副腎疲労

kenshi.miyazawa
分子栄養学実践講座
2 min readJul 1, 2014

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過食症は、ご自分で食欲を抑えられないのが特徴ですが、これは低血糖が非常に関係しています。

血糖値が急激に上がると、血糖を下げるためのインスリンが多く分泌されて、反応性に血糖値が大きく下がります。

すると糖質を主なエネルギーとする脳が働かなくなります。

特にエネルギー不足に陥る大脳新皮質は理性や意志をつかさどっています。

ですから、低血糖になると理性が吹き飛んでしまうのです。

感情が表に出るようになり、欲望のままに行動するようになります。

食後数十分から数時間で、うつや悲しくなったり、怒りっぽくなったり、過食になったりします。

摂食障害の栄養学的な原因は、糖質摂取過剰によるインスリン分泌亢進からの過食発作と、もうひとつ、ビタミンB群欠乏による満腹中枢の麻痺などがあります。

ビタミンB群はもともと腸内で一部作られますので、腸内環境の悪化はビタミンB欠乏症状を悪化させ、さらに副腎疲労を招くことがあります。

低血糖症のコントロールが難しい場合は、大体の場合腸内環境異常が合併しています。

腸内環境異常がある場合、いわゆる通常の低血糖症の治療(糖質制限をしてたんぱく質をこまめに摂る方法)は難しい場合が多いです。

腸内環境が荒れているとサプリメントの消化吸収もうまくいきません。

その場合、一旦治療をリセットし、腸内環境改善を徹底的にやることで改善の糸口が見えてきます。

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