活動レポートVol.2: オタクコイン構想についてのFAQを公開

みなさまからの疑問に答えます

Otaku Coin
Otaku Coin
10 min readDec 30, 2017

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私たちが構想している「オタクコイン」について大変多くの反響を頂きまして、本当にありがとうございます。

頂いたフィードバックの中で、特に多かったご意見・ご指摘をQ&A形式でまとめてみました。ぜひご覧ください。

Q. オタクコインは誰のための通貨ですか?

A. 世界中のアニメ/漫画/ゲームなどオタク系コンテンツを愛するファンと、そのクリエイターのためのコミュニティ通貨です。

ファンにとっては、日々のオタク活動を楽しんだり、友だちに普及したり、グッズを購入したりする過程でコインが還元されたり、また直接的にアニメ製作委員会やクリエイターを支援できるようになります。また、クリエイターにとっては、創作活動によってファンからコインを得られる機会が生まれていきます。

これらの具体的な獲得方法や支援方法は、現在、構想段階にあります。使い道の可能性は無限に広がっており、また私たちオタクコイン準備委員会だけで完結できるものではありません。だからこそ今の検討段階では、たくさんの人の意見をいただきたいと思っています。

今回の構想の目的はひとつ。日本のオタク文化を世界中にもっと広めていき、永続的にコンテンツが生み出され続ける環境を作り、コンテンツを愛するファンとクリエイター相互が盛り上げていくためのひとつの架け橋になっていくことです。

Q. 他の通貨ではだめですか?なぜオタクコインが必要なのですか?

A. 設計思想によって複数の選択肢があると考えています。

現在は、新たに創設されるコミュニティ通貨=オタクコインだからこそ行える設計を前提にしたサービスを検討しています。

例えば、ブロックチェーン技術やスマートコントラクトによって、”中抜き”されないことを担保した上で、ファンが直接アニメに携わるクリエイターやアニメ製作委員会に支援できるような仕組みを、通貨の設計段階で組み込むことができます。世の中にあるそれぞれの通貨には特徴があり、盛り上げたい業界やコミュニティ、流通網によって、設計思想は異なるはずです。さらに、世界中にファンを抱え、かつアニメ業界とのつながりもある企業体であるTokyo Otaku Modeや共同参画者が窓口となることで、公式的にクリエイターやアニメ製作委員会などへ資金提供を、契約に則って行えます。

また、新しい通貨を発行することで、想定している構想やプラットフォームの成功によって、通貨の用途や流通範囲が広がっていくような設計もありえ、参画してくれた全員が同じ方向を向いてプロジェクトを進める時に、新しくコミュニティ通貨を創出することが有効に機能すると考えています。

ただし、下記の記事にもあるように、今後、構想が変更になったり、設計思想によっては、既存の通貨と連携したり、協業する可能性もありえます。

https://japan.cnet.com/article/35112577/

Q. オタクコインのネーミングがイマイチです。なぜオタクコインというネーミングなのですか?海外を意識していますか?

A. はい、海外ファンを意識したネーミングです。ただし、ネーミングは今後変更する可能性もあります。

私たちがこのネーミングに込めた願いは、「オタク」という言葉を世界中でポジティブなイメージに変えたいと考えているからです。Tokyo Otaku Modeの会社名に、あえて”オタク(Otaku)”というキーワードを入れているほどに、強い信念を持っています。

かつて、「オタク」というキーワードは現在よりももっともっとネガティブな言葉として使われていました。そのため、アニメ/漫画/ゲームなどをしていることは人に話しづらいことであり、親や先生、友人に隠れてこそこそ楽しんだものです。

最近は、「オタク」という言葉がネガティブではなくむしろポジティブに使われることが多くなってきました。私たちは「オタク」という言葉の意味を、『好きをとことん追求でき楽しめる(こと/人)』という定義をしています。”好きなことを楽しむ”ことは、とても素敵なことです。私たちは「オタク」という言葉をもっとポジティブで良い意味として、世の中に使われていって欲しいと願っています。

また、「Otaku(オタク)」は、世界中に知られる数少ない日本語の言葉の一つですが、それがもっとポジティブな意味として世界中に伝わっていくことを望みます。そのためにも、(私たち含め)みんなで、ポジティブな意味としての「オタク」という言葉を口にする機会を増やしたいと考え、現時点ではこのネーミングにさせていただいています。

正直な話、このネーミングについてはオタクコイン準備委員会内でも、「本当にこれで良いのか」という議論が白熱しました。そして、少なからずこうしたご批判を受けることも覚悟をしておりました。ただ、今回、こうした「オタクコイン」のオタクというキーワードについて議論が湧き上がったことによって、少しでもこの言葉の意味や印象について考えるキッカケになったとしたら、それは有意義であると考えています。

Q. オタク準備委員会にオタクはいないのでは?

A. アニメ/マンガ/ゲームなど、それぞれの分野において、私たちよりもオタクであり、「好きをとことん追求」している方はたくさんいると思います。一方で、オタクコイン準備委員会の中には、10年以上前から毎クール10本以上のアニメを見続けているメンバー、学生時代にオンラインゲーム大会で日本代表となったメンバー、オンラインゲームの世界で5年以上廃人生活をしてしまったメンバー、累計数万冊の漫画を読んできているメンバー、某漫画の年間表彰の審査員を務めているメンバーなど、多種多様な人たちで構成されています。

Q. Tokyo Otaku Modeだけが儲かる仕組みに見えます。中間搾取しようとしてませんか?

A. 前提として、オタクコインはTokyo Otaku Mode単独で流通する通貨でも、どこか特定の企業や団体のみで流通する通貨でもなく、同じ目的と価値観を持ったコミュニティ内で流通する通貨を目指しています。決して私たちだけが利益を生みだすような構造は作りませんし、そうでなければオタクコインそのものの価値と存在意義が失われると認識しています。

もし、現状のオタク業界に中間搾取の構造が存在するのであれば、それをオタクコインで解決する方法をみなさんと探っていきたいと思っています。

Q. オタクコインは海外のファンも巻き込めるの?

A. これまで日本のアニメは、海外から熱狂的な支持と広い認知を得ながら、長らく海外におけるマネタイズに苦戦してきた経緯がありました。一般社団法人日本動画協会が発刊している「アニメ産業レポート2017」において、この数年における海外からのアニメ関連売上は主にネット配信による売上が伸長しておりますが、一方で、国ごとのコンテンツ産業輸出比率や海外ファンの数から比較すると、海外からのマネタイズのポテンシャルは依然として高く、また十分に発揮しきれていないと言及されています(Tokyo Otaku Modeも越境ECを通じて海外マネタイズを行い、クリエイターに還元するための一員として日々努力を続けております)。

同一コミュニティ内で、オタクコインのような両替や為替が発生しない世界共通のコミュニティ通貨が生まれることで、より流通がスムーズになり海外マネタイズの促進がなされるでしょう。その結果として、将来においてより良い作品が数多く生み出される世界が構築できるはずです。

また、オタクコインの流通によってむしろこれまで国通貨での消費の際に発生していた決済手数料を圧縮し、その分をファンやクリエイターに還元できると考えています。

Tokyo Otaku Modeの越境ECサイトでは日々、アニメのフィギュアを販売していますが、世界数十カ国を超える国の法定通貨で購入されており、決済手数料が少なからず掛かり続けています。国単位ではなく、同じ価値観で形成されたコミュニティ圏内でひとつの通貨になれば、こうした”中抜き”は最小限になり、より多くの流通が促進されます。また、手数料としてこれまでかかっていたお金を、ファンが別の作品や商品、次回作などに使えるため、アニメクリエーターやコンテンツ業界にお金が還元され、より未来の作品が生まれていく流れを作れます。また、ブロックチェーンに基づくコミュニティ通貨を利用することで、こうしたサイクルがより透明化されて、指摘されているような”中間搾取”がむしろ行えないような構造になると考えています。

Q. 非中央集権的と言いつつも、会社がやるのですか?

A. (2018年5月追記)オタクコイン構想においてICOは行わないことを宣言いたしました。

現在、ICOを実施する際には、Tokyo Otaku Mode Inc.とは別の組織体(法人でない可能性もあり)で考えています。他の多くのICOがそうであるように、初期の立ち上げ段階においては、誰かが主導して成り立たせている実情があります。運用が進んでいった時に、いかにより非中央集権的な運用に移行していけるか、そこでオタクコインの真価が問われると考えています。

今回、私たちが行いたいアニメクリエイターやアニメ製作委員会へのファンからの直接的な資金提供を実現させるためにも、当初、私たちのような企業体(もしくはそれに類する組織体)が主導する必要があると考えています。ただし、私たちが目指すゴールは、最終的に私たちやTokyo Otaku Modeが存在しなくても、オタクコインの流通が促進されていくことです。それを実現させるための仕組みは、今後検討を進める中で決めていきたいと思います。

Q. オタクコインはどこで使えますか?

A. まだ構想段階ですが、ファンから直接的なアニメ製作委員会もしくはアニメ制作に携わるクリエイターへ資金提供が行えるようにしていきたいと考えています。例えば、ひとつのアニメ作品を作り上げる過程で、ファンとクリエイターと関係企業でオタクコインを持ち合うことで、全員で同じ方向を向いてアニメ作品づくりをよりよい形に進めることができ、ひいては業界をさらに活性化させることができると思います。

さらに、このコミュニティ内に流通する通貨として利便性を上げるためにも、個人/企業含めて様々なシチュエーションで利用できると理想的です。例えば、国内外のオタクイベントの入場料の支払いやブースでの売買、アニメ/漫画/ゲームなどの配信サービス、オンライン/オフラインのオタクショップでの利用など、ファン活動に直結するサービスで使えるようにしていきたいと考えています。

Q. オタクコインはどこで買えますか?

A. まだ構想段階であり、現在は購入することはできません。また、日本居住者へのトークンセールの実施は未定です。ICO実施の際には、日本の法律をはじめとする各国の法制に則った設計、勧誘、販売を行う予定です。

こちらのQ&Aで、私たちが今回の構想でお伝えたしたかったことがうまく伝わっていれば大変うれしいです。

当ブログは随時アップデートしていきます。

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