「ピッチスライドのまとめ」のまとめとピッチの構成方法
スタートアップのピッチについて参考になる資料が欲しいという要望をいただいたので、まとめてみました。すでに優れたまとめがあるので、そちらへの誘導をしています。
なお、これらの資料については VC とのミーティングで使われた資料が多めな印象です。どういう目的で使われた deck かをそれぞれ判断しながら参考にしてみてください。
まとめのまとめ
以下のサイトでは参考になるスタートアップのピッチがまとまっています。
Super Awesome Pitch Deck Collection
構成方法についてのアドバイス
構成方法についてのアドバイスも掲載しておきます。
Y Combinator 流 30 秒ピッチ (How to Talk to Investors)
- 自分たちが何をしているか
- 数十億ドルのマーケット
- どれだけのトラクションを得たか
Y Combinator 流 2 分ピッチ (How to Talk to Investors)
- 自分たちが何をしているか
- 数十億ドルのマーケット
- どれだけのトラクションを得たか
- ユニークな洞察
- ビジネスモデル
- チーム
- Big Ask (要望)
KISSmetrics
- 課題
- ソリューション
- トラクション
- チーム
- 将来
500 Startups (Dave McClure)
- マーケット
- プロダクト
- チーム
- カスタマー
- Revenue
ピッチの心得
またピッチをするときに意識しておくべきことについても、Paul Graham と Dave McClure のおすすめを掲載しておきます。
Paul Graham による心得 (How to Present to Investors)
- 何をしているのか説明する
- 素早くデモに持っていく
- 曖昧なものよりも絞ったもののほうがいい
- コンピュータを使いながら喋るな
- 副次的な話はしない
- ビジネスモデルに深入りしない
- ゆっくりと明快に話す
- 話すのは一人
- 堂々とする
- 自分を実際以上によく見せない
- スライドに多すぎる文字を載せない
- 具体的な数字が良い
- 顧客に関するストーリを語れ
- 投資家の頭に残ることを言え
Dave McClure による心得
- ソリューションではなく課題について話す
- テクノロジでなく顧客について話す
- コードではなく UX について話す
- PR ではなく Distribution について話す
- 収益計画ではなく Acquisition Cost について話す
VC ミーティングの構成方法
Sequoia Capital によるビジネスプランの書き方は以下の通りです。
会社の目的
・会社/ビジネスを一行で定義する
課題
・顧客のペイン(もしくは顧客の顧客)を述する
・今日顧客がそのイシューに関してどうやって対応しているか概要を示す
ソリューション
・顧客の人生をよりよくするための、会社の Value Proposition を示す
・製品が物理的に使われるシーンを見せる
・ユースケースを与える
なぜ今なのか
・製品カテゴリの歴史的な進歩を示す
・ソリューションが今だからこそ可能になった最近のトレンドを定義する
マーケットサイズ
・顧客を特定する/プロファイルを描く
・TAM (Total Available Market: トップダウン), SAM (Served Available ・Market: ボトムアップ), SOM (Share of Market) を計算する
競合
・競合リスト
・競合優位性のリスト
プロダクト
・プロダクトラインナップ (フォームファクタ、機能、特徴、アーキテクチャ、知財)
・開発のロードマップ
ビジネスモデル
・Revenue model
・価格
・平均的なアカウントのサイズと Life Time Value
・セールスとディストリビューションモデル
・顧客とパイプラインリスト
チーム
・創業者と経営チーム
・取締役、アドバイザー
財務状況
・P&L
・バランスシート
・キャッシュフロー
・Cap table (資本政策表)
・The deal
過去の資料
過去に作成した資料です。