EIZOのゲーミングモニター『FORIS FG2421』を購入してみた
EIZOのゲーミングモニター『FORIS FG2421』を購入してみました。
EIZOが応答速度1ms未満、世界初240Hz駆動のゲーミングモニタ『FORIS FG2421』を発売開始 | Negitaku.org e-Sports
発表されてからすぐにEIZOダイレクトショップで購入して2日ほどで到着。
また発送前にサポートへ連絡して配送時間の指定を変更したのですが、非常に丁寧かつ素早い対応でEIZOの好感度が上がりました。
印象とか感想
PCデバイスのレビューは内容もさることながら、誰が書いたか、というのも重要視されてるような気がするので有名でもなんでもない自分が書くのは気が引けるのですが、自分はWarsowというFPSをプレイしているので、ここではWarsowをプレイした際に自分が過去FPSで使用していたモニタとFG2421を比較して感じた点を書きたいと思います。
モニターの技術的なことには詳しくないので、そこらへんはその内4Gmaerに
掲載されるであろう詳細なレビューやGAME Watchの記事を参照してください。
なぜFG2421を買ったのか?
WarsowというFPSは下の動画を観ていただくとわかると思うのですが、A.V.AやCoDなどミリタリー系のFPSと比べると非常に操作が忙しく動きも速いのが特徴です。
【Warsow】 WA-I先生のドラゴン○ールごっこ 7月9日 【Clan Arena】
で、通常の液晶モニターだと残像がとても目立つためT766というCRT(これもEIZO製ですね)を夏場の地獄のような放熱や机が歪むほどの重みに耐えてずっと使用していました。
しかしそれから、ヨーロッパのWarsowプレイヤーと低Pingで対戦する為にときどきドイツに行くようになったのですが、CRTをドイツまで運ぶのは不可能ではないにしても非常に手間とコストがかかるので、飛行機内に持ち込めるBenQの120 Hzモニター XL2410Tを購入して使いだしました。
ただXL2410Tはふつうの液晶モニターに比べればとても高性能ですが、やはりCRTと比べるといくつか不満がありました。
XL2410Tの不満点
- CRTに比べれば残像感がある
- 画質がT766よりとても悪い
- 視野角が狭いので見る角度を変えると色合いが極端にかわってしまう
- 設定を行う操作ボタンの配置が悪く、とても操作しづらい
前置きが長くなってしまいましたが、FG2421を購入したのはXL2410Tへの不満点が解消されるのでは?と思ったからです。
実際使ってみてどうなの?
結論から書くと、XL2410Tへの不満点は全部解消されました。
- CRTに比べれば残像感がある
→FG2421最大の特徴であるTurbo 240、内部240 Hz駆動を有効にすると残像感が殆ど感じられなくなり、CRTのヌルヌルな感覚にかなり近くなります。 - 画質がT766よりとても悪い
→VAパネルのモニターは初めて使ったのですが、少なくともXL2410Tとは普段使いからして画質の違いを感じます。 - 視野角が狭いので見る角度を変えると色合いが極端にかわってしまう
→これもVAパネルのおかげでXL2410Tに比べればかなりマシです。 - 設定を行うボタンの配置が悪く、とても操作しづらい
→FG2421はモニタ前面に操作ボタンがあるため、とても操作しやすいです。後述する専用ソフトでPC側から設定もできますしね。
XL2410Tに比べてデメリットは無いの?
上記の記事によるとXL2410Tに比べて若干の遅延があるようですが、正直自分はそんなに感覚鋭くないのでWarsowをプレイしていても遅延の違いはよくわかりません。それよりもXL2410Tの不満点が解決されるメリットのほうがはるかに勝ると思いました。
その他気になった点とか
XL2410TやT766との比較以外で気になった点がいくつか。
- パネルはややツヤツヤしている
スペック上はノングレアパネル(非光沢)になっているが、実際はグレアパネル(光沢)との中間、ハーフグレア的な感じなので日中は日光の反射がやや気になりました。画質の良さに一役買っていると思いますが、嫌な人は嫌かも。 - DVIケーブルが同梱されていない
DVI接続で120 Hzを出すにはDUAL LINKのDVIケーブルが別途必要です。 - 専用ソフトをインストールすることでカラー設定をPC側からできる。
FG2421とPCをUSBケーブルで繋ぐ必要がありますが、『ScreenManager Pro for Gaming』というソフトをインストールすると、PC側からモニターのカラー調整ができます。Downloads | EIZO Gaming Monitors
またカラーの設定はプロファイルに保存でき、アプリケーションごとに自動でプロファイルを切り替えるということができるので非常に便利です。
またプロファイルはエクスポートできるのでバックアップが容易で、プロゲーマーが実際に使用しているプロファイルを上記のダウンロードサイトからダウンロードして使用する、ということもできるようです。 - Turbo 240を有効にすると光量が落ちる
Torbo 240を有効にすると全体的に色合いが黒っぽくなるため、カラーの調整をしたほうがいいです。 - モニターアームには対応していない
自分はモニターアームを使用したことがないのでピンとこないのですが、人によってはかなり残念な点らしいです。 - アスペクト比固定とか
ゲーミングモニターでは必須の機能なので、当然FG2421でもモニター側でスケーリングが可能です。XL2410Tのように17インチや19インチ相当のサイズで固定するというのはできませんが、拡大時のスムージングを設定することが可能です。 - 縦回転は無理
高さや角度の調整はできますが、モニタを縦長にできるピボット機能はありません。 - 見た目とか形状とか
表側のデザインはわりと地味なほうだと思いますが、ゲームの大会やイベントなどで使われることを想定しているのか、裏側は派手なオレンジ色の取っ手がついていたり電源を入れるとEIZOのロゴがピカピカ光ったりとだたら派手です。ロゴの発光は設定で無効にできますが。モニタの大きさはXL2410Tより橫幅が約1cmほど大きい程度でほぼおなじですが、全体的に細身なのでよりシャープに感じます。
ざっとですがFG2421を使ってみての感想は以上です。まだたいして使ってないのでこれから気になる点が増えるかもしれませんが、今のところは非常に満足しています。他のゲーミングモニターに比べると大分価格が高かったですが、それだけの性能だし、ま、多少はね?
余談ですがモニターのおまけで付いてきたFnaticのTシャツがけっこうカッコよかった。