彼氏が社員5名のスタートアップに転職すると言っており将来が不安です。皆さんだったらどのように考えますか?(JobQより)

西村創一朗
HR Pub Japan
Published in
4 min readFeb 5, 2016

最近ハマっているのが、JobQというキャリアや転職に特化した匿名相談Q&Aサービスです。

今日回答した質問はコチラ。

「スタートアップへの転職に妻、彼女が反対する」あるあるを女性目線からの不安から生まれた疑問・質問ですね。とても良く分かります。以下が私なりの回答です。

スタートアップへの転職だなんて、本当にドキドキしますよね。将来的にご結婚を視野に入れていらっしゃるのであればなおのことです。

でも、今の時代大手企業でも、スタートアップ企業でも、10年後どうなるかなんてわからないのが現実です。IT企業にお勤めとのことなので、現職と、転職予定のスタートアップのどちらに将来性があるか?については何となくイメージがつくでしょう。

そして何より大切なことは「どちらの方がイキイキとして働けそうか?」という点に尽きるかと思っています。企業寿命がかつてなく短くなりつつある今、会社にキャリアを預けるのではなく、自分自身がどこでも通用するキャリアを確立することが大切で、そのためには「フロー状態」=夢中になって仕事ができる状態がベストです。

スタートアップでありがちなのが、「創業者のウラオモテ問題」です。すなわち、対外的なスピーチや面接の場でのビジョナリーなトークが魅力的な反面、社内の人材マネジメントには無頓着で、組織が崩壊し、社員のモチベーションが劇的に低い、というケースです。

こうなってしまうと非常に不幸ですし、短期間での離職に至る可能性が激高ですので、創業メンバー以外の社員との面談がまだのようでしたら、そちらを経てから慎重に意思決定することをオススメします。

皆さんはどうお考えですか?いろんな考え方があると思うのでぜひアドバイスしてみてくださいね!

後日談

昨日、質問者の方から以下の通り返事がありました。

質問に回答してくださった皆様へ

たくさんの回答をいただき、本当に感謝しております。

同じような経験をされた方、スタートアップに関わる方のご意見をいただけたことは私にとって大きな励みになりました。

質問をさせていただいてからちょうど2週間が経ちました。

たくさん悩みましたし、彼ともたくさん話合いました。

結果、彼は来月よりスタートアップで勤めることになり、私は彼を支える決断をしました。転職先の話をする彼の表情がすごく楽しそうで輝いていること、そして、今まで彼が私に対する想いを誠実に伝えてくれたことが理由です。

(ちなみに株は少しではありますがもらえるとのことです。)

将来のことは誰もわかりません。うまくいくもいかないも50%ずつ。未来は全てがリスクなのだと思います。

それであれば、今自分たちが自分たちの人生をより一生懸命生きていけるような選択をしたいと感じました。

彼と一緒に成長をしながら、そして今回の決断が成功になるように2人で支え合いながら頑張っていければと思います。

改めまして回答をくださった皆さまにお礼申し上げます。

ありがとうございました。

また何か迷ったときにはご相談させてください。

2週間、悩みに悩んで、考え抜いた結果、彼の背中を押す決断をされた相談者さん。本当に素敵だと思います。

とりわけ

将来のことは誰もわかりません。うまくいくもいかないも50%ずつ。未来は全てがリスクなのだと思います。

という言葉が大変印象的でした。お二人にとって、良い未来が待っていますように。

こうやって、Q&Aサイトのやり取りで救われる人もいるんだなぁと思うととても嬉しくなりますね。

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西村創一朗
HR Pub Japan

HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事