Code for Chiba の 2015年

Code for Chiba
Stories by Code for Chiba
6 min readDec 15, 2015

--

Code for Chiba の浦本です。

この記事は、Civic Tech をテーマにした Civic Tech Advent Calendar 2015 への寄稿のための書き起こしです。ちょっとはやいですが、今年を振り返ってみましょう。

Code for Chiba は、今年の1月に活動を開始しました。そこから「祭り」をテーマにプロジェクトをスタート、お祭りデータセンターをリリースし、Mashup Awards で Civic Tech 部門賞を獲得、と上出来の 1年だったと思います。

今年1年、私が Code for Chiba というコミュニティをどのようにしていこうと思ってきたのか、これから Brigade を立ち上げる方の参考になると思いますので、この観点で振り返ってみます。

千葉市の特長

Code for Chiba を立ち上げた当初の環境は、とても恵まれていたと思います。千葉市は、オープンデータの取組では先進的な位置にいましたし、すでに「ちばレポ」のような仕組みが出来上がってきていました。行政側の活動が盛んだったのは、大きなアドバンテージだったと思います。

また、オープン!ちば のようなコミュニティが既に存在し、Code for で行うような活動が行われていたことも大きなポイントです。実際に、何名もの方が Code fo Chiba にも参加しています。

こうしてみてみると、Code for が立ち上がるのは時間の問題だったんじゃないかな、と思います。あとは、一歩を踏み出すキッカケだけ。私は幸運にも、そのキッカケの瞬間がありました。

動き始めたら、後は行動するのみです。私も、あと一歩の瞬間に出会ったら、積極的に背中を押してあげたいな、と思っています。

大きな 1つの方針

Code for Chiba を進めて行くに当たって、絶対にやりたいことがありました。

「1つのプロダクトを作り上げること」

これだけは外せないと思っていました。Civic Tech 関連でも多くのイベントが行われていました。イベントは、人の興味を惹き、関心を高めてくれるとてもいい媒体です。課題は、継続性です。イベントでは盛り上がったけど、その後の活動が続かない経験を持っている方は多いのではないでしょうか? 短期間でプロダクトを作り上げるハッカソンのようなイベントもありますが、イベントの期間内で身のあるプロダクトを作り上げることは、非常に難しいことです。

現状の Civic Tech のようにそれがなんなのか、もやもやしている段階で必要なのは、試してみることだと思います。そして試しに作ったものを自分たちだけではなく、一般市民の方に使ってもらうことが重要です。しかし、使ってもらうためには、ある程度は実際に動くものが必要となってきます。動くものを触ることで理解が進み、いろんな意見がでてきます。そういう段階まで使える状態にするには、やはりある程度の時間が必要となってきます。

実際に動くものを作り、使ってみた意見を基に PDCA のサイクルが回り出すことで、やっと使われるプロダクトができていくと思っています。そんな中で、Civic Tech ってこういうことなんだ、という気付きが得られるのではないでしょうか。お祭りデータセンターは、まだこのサイクルが回っていません。Mashup Awards などで人の目に触れることで、いろんな意見をもらえるので、これを生かしていきたいですね。

また、プロダクトがあると Code for 〇〇の説明が非常にしやすくなります。Code for って何? の説明って、意外難しいと思います。こういうときに、プロダクトが 1つあるだけでこういうことやっているんだ、と言いやすいのでとても効果的です :)

効率的に活動すること

これは、考えていたけど、まだうまくいっていないことです。Code for Chiba の参加者のほとんどは社会人で仕事をばりばりやる現役世代です。そのため、自由に使える時間が短いので、自ずと活動できる時間は短くなります。よって、ちょっと空いた時間にすぐ活動できると、参加しやすくなるかな? と考えていました。

そこで登場するのが、オンラインで活動するための様々なツールの導入です。非同期にコミュニケーションがとれる Facebook Group や Slack、おなじみの GitHub の利用などです。

結果的には、お祭りデータセンターの開発でも、リモートでのやりとりというよりは、もくもく会などで集まったときに一気に開発が進んでいました。忙しいので、合間に進めるよりは、ここと決めたときに進めた方がよかったみたいですね。。。

リモートでのコミュニケーションを活発にするのは、なかなか難しいことですし、抵抗のある方もいらっしゃいます。この点は、今後も模索が続きそうです。

活動する人を増やす

Code for Chiba への参加の入口は、Facebook Group に参加することです。おかげさまで 100名を超える方に参加していただいています。しかし、ここはまだスタート地点。実際に、ミーティングに参加したりするなど、活動する人を増やしたいな、と思っています。オンラインだけでわいわい出来る人はなかなかいないので、実際にイベント等に参加してもらうことが一番いいんだろうな、と考えています。

そこで Code for Chiba ではもくもく会と運営ミーティングを参加しやすい場として用意しています。プロジェクトは、一度進み出すと、途中参加はしづらくなりそうなので、そちらへの導入にもなればいいな、と思っています。

もくもく会は、自由に活動する場としています。ふらっときて、わいわいやる、興味がある分野をもくもくと勉強する、などができるのが理想です。お祭りデータセンターのころは、もっぱら開発の時間となっていましたが、最近はもっと自由な活動になってきて、いい感じになってきています。

運営ミーティングは、Code for Chiba の状況をフィードバックする場としています。新しく参加された方も、ここに参加してもらえると状況が把握できていいんじゃないかな、と思っています。また、この場は最初から飲食しながらなので、砕けた雰囲気で進めています。話していく中で、派生してでてくる話題がいつも楽しみな会です。

取組はいろいろと考えていますが、1度でもイベント等に足を運んだ人は、まだ Facebook Group 参加者の半数以下です。活動を始める人が増えるように、参加しやすい雰囲気作りは継続して進めていこうと思っています。

最後に

長々と書いてきましたが、Code for Japan でもよく言われているように「楽しむ」ことは、とても大切です。楽しくないと続かないですからね。

2016年も楽しむことを大前提に、活動を続けたいな、と思っています!

そして、定番のメンバー募集です! こちらのウェブサイトより、ご参加いただければと思います!

http://code4chiba.org/

--

--