メリット
今日はラボの学生と先生とでやっている論文の抄読会でありました。
先生が読もうとしてストックしている論文から学生が選んで一緒に読む会です。
クリティカルに読むってのが一応目標。
著者らが出してきているデータと彼らの議論を批判的に読む練習です。
それから、とにかくたくさん英語を読むというのも会のねらいのひとつ。
私と先輩の大学院生はほぼ毎回出席しておりますが、出席者が増えないのが先生の悩みのご様子。
私は別にいいんだけど(笑)
興味ないひとを無理やり呼んでくる必要もないけどさーなんとか盛り上げられないかなー
とか言うんですが。
そんなの増えるときは増えるし、無理やり増やすもんではなかろう。
と思っているわたくしに、
学生にとってなんらかのメリットがないとダメなんだろうな。あなたにとってこの会のメリットってなに?
って聞くんですわ。
え、メリット・・・?
考えたこともなかったので黙ってしまったですよ。
だってメリットがあるから参加してるわけじゃないんですもの。
楽しいからだけだもの。
読むの好き。ひとがどう読んできたか聞くのも好き。
先生が=研究者がどこにひっかかって読むのか観察するのもおもしろい。
それらを「メリット」と呼ぶなら、私はメリットがあるから参加していることになるけど。
「わたし読むの好きだから、メリットとかよくわからないけど楽しいです」
と、(バカ)正直に答えたら
「そういう特殊なひとをねらってるわけじゃないんだけど」
とか笑うんですが、
わたしは正直なところ、メリットがあるから集まる人々の会にしたくないな。
こんなお得なことありますよ、じゃなくてさ、
こんなとこが楽しいですよ、じゃないのかな。
そのふたつは違う事柄だと思うな。