【Arie氏寄稿】sigmarion3はポメラの夢をみるか

伊藤浩一
PDAの話をしよう
4 min readNov 30, 2016

突然ですが13年前ドコモから発売されたsigmarion3を引っ張りだし、駄文作成マシンとして使えるように何度目かの再構築をしました。
sigmarion3と聞いて直ぐわかる人がどれ位居るのかわからないけど、どうして今更?って聞かれたら「キーボード付きの端末を持ち歩かない事に耐えられなかったの」と答えます。

今年の10月、DSDSに対応したGalaxy Note7(香港版)を入手した際にBlackBerryからSIMを抜き、持ち歩くのも止めてみたんですよね。
SIMを抜いた電話を持ち歩くのも意味が無いので。
その後例の事件がありNote7は返品したものの代替えもDSDS対応のGalaxy S7 edgeにしたので持ち歩きスタイルは変わらずとなりました。
2台絶対セットでずっときていたので便利にはなりましたが、キーボード付き機器を持っていない少しの不便さと寂しさを感じ、どうにかしたいなぁとぼんやり考えていた時に伊藤さんがMediumで「PDAの話をしよう」の連載を始められました。
(伊藤浩一 Medium https://medium.com/@itokoichi)

ああ PDA(Personal Digital Assistantの略)
 HPC(Handheld PCの略:OSはWindows CE)好きだった~
 sigmarion3動くかなぁ・・・と。

私のすべてのスタートはHPCのJornada728という機種で、さすがにこれは使えないけれどsigmarion3がまだ動くなら持ち歩いて文章を書きたい!。と強く心が揺れました。

考えてみたら15年近く一度も切れることなく何かしらキーボード付き端末を持ち歩き文章を書いてきたわけで、この気持ちは使い勝手と言うよりも習性のようなものかも知れないと気がつきました(苦笑)。

そんなわけでsigmarion3を出し、まずは起動するか充電してみました。
無事に起動したのでアプリや通信系を見直し、今現在できることとできないことを切り分け、大体の感じがわかったのでテストも兼ねてこの文章を書いています。
と、さらっと書けないほど過ぎ去った時は遠くて重く、大変な部分もあったけれど友人の協力のおかげでどうにか駄文作成マシンにはなってくれました。

小さいノートパソコンやスマフォとBluetoothキーボードのセットにすれば?とかポメラ買えば?などなど他に方法はあるけど、悲しいかなやはりこの独特なスタイルが一番集中できるし無理なく書けるようです。
原点に戻った感じもあり何だか指(ペン?)もとてもスムーズに動きます。
速さではなく思考の邪魔をしない入力は昔からコレなんですよね。
サイト用の「記事」を書くとなると調べ物をしながらだったり、画像の編集も入るので使えないけれどこういうモノを書くだけならこのスタイルが一番楽で無理がないです。

そんなわけでsigmarion3を使って、私もPDAを使っていた頃を思い出し何か書いてみたくなりました。
今のスマートフォンとは違い、箱から出したままではお世辞にも便利な機器ではなかったけれど、ユーザーが力を合わせて育児ならぬ育機をしながら使えるようにしていた時代。
その中で笑ったり泣いたりドタバタ楽しくやっていた頃。
胸張って「モバイラー(死語)」を満喫していた頃。

そんな昔話にお付き合いくださいますでしょうか(続く)。

(注記)こちらの記事は、Arie氏のブログより引用許可をいただきました。

【雑記】【PDA】PDAと仲間たち その1/sigmarion3はポメラの夢をみるか

http://arieslife.net/gadget/?p=2436

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伊藤浩一
PDAの話をしよう

ブログ「伊藤浩一のWindows Phone応援団(旧W-ZERO3応援団)」主宰。モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。