SaaSをソリューション化する

昨今のSaaSは活況ですが、10年使われるものはどれだけあるのでしょうか?ちゃんと本質を付いたサービスが出来ているのでしょうか?

本質をついたサービスとはなにか?それは既存業務やサービスのアドオンではないということになります。何かのサービスのサポートのためのツールだと、そのサービスの哲学の外ならば共に成長することも出来ますが、本来的にはそのサービスのものなので取り込まれます。

しかも根本的にはもっと良い形で実装されてしまうので長く付き合うことはないでしょう。個人でやっているならばいいと思いますが、法人がサステイナブルにやるにはかなり大変だと思います。

また、業務の自動化も本質的に人間の作業の置き換えならばわかりますが、すべてに応用できません。例えば申請受付処理の場合プロセス中で既存業務システムが存在し、システム間のバイパスや前処理を人間がチェックしていた場合、最初は有効でもシステムをアップデートされて盛り込まれたら終わりです。

特にSaaSですからサブスクリプションを毎月払うのは馬鹿馬鹿しいので、最終的には自社のシステムに組み込まれます。

昔だとミドルウェアパッケージソフトがそれにあたり、最初は存在がないため高額で売れますが、徐々に他社品が安く提供され、終いにはオープンソースが普及することで無料でシステムに組み込めるということが起こります。例えばPDFのライブラリなどがそれにあたり、1本80万円+年間保守料10%で提供されていた時期もあったんですよ。今では無料ですよね。

AIなんちゃらとか言って本質的には自動化するためのツールのようなものは今は最大瞬間風速で儲かりますが、10年戦うには微妙になってきます。

したがって、10年戦うためには本質論に迫るソリューション化したサービスが求められます。私が21歳の時にリリースした国税のウェブサービスは今年で16年目を迎えますが、未だにしっかり使われ国の業務プロセス改善のために動いています。

たしかに、freee等にUIを改善のために確定申告機能は実装されていますが、使った人の話を聞く限りUXは改善できていないようです。なぜならば、それは本質はマイナーな人の納税プロセスもサポートすることが国の役目であり、すべてのプロセスに対応しています。

簡略化すればいいわけではなく、一度やり方がわかれば翌年から案外簡単に使えます。帳票と同じ運用にしたのは、結果そのほうが老若男女と税務職員がわかりやすいからにほかなりません。間違った説明をしないことが大切という事を優先した結果です。

最高のUXでは無いかもしれませんが、UIが悪いのではなく、確定申告はすべての人生分を網羅する必要性があるためです。結果、あれが最もシンプルなかたちであるという結論なので、それを上回るものを提供するには、自社で完結せず国税庁個人所得税課とよく相談して実装した方が良いと思います。

つまり、機能を売るのではなくソリューション化して無くてはならない存在にしないと何かにオルタナティブされますよ、ということになりますそして、Software as a ServiceからSolution as a Serviceへ進化させる必要がそろそろ出てきてますよ、ということになります。

Salesforceは完全にソリューションになっていて、経営の見える化をするために高額のサーバーもソフトウェアも要らない、ただこのサービスとあなた方の持つデータを入れればすぐにでも使えますというのが売りだったので、ちゃんとソリューション売りしているんですね。

私の大好きなToretaなんかも最初からソリューションプロダクトフィット(SPF)が完璧だったからこそあそこまで売れたんだと思います。SPFという言葉があるかどうかは知りませんが、SPFをしっかりと組み込んでいけばトレンドに左右されずお客様のためだけに動けるようになるでしょう。

お客様のためにサービスを提供するのが私達の役目であり、Amazonのジェフ・ベゾスもよく言っていますが、ライバルよりも顧客の声を聞けと言います。お客様の声をしっかり聞いて、プロダクトがソリューションに進化するように仕掛けていきましょう。

ちなみに、私は最初からソリューションプロダクトフィットを今回は最大化したところから始めているので、あとはどうデプロイしていくのかが鍵となります。

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