ウエストブルックと服選び

服を着る時、買う時、何を考えますか?

ローマ帝国時代には、身分によって事細かに身につけて良いもの・いけないものが決められていたそうです。

フランス革命の推進力となったサン・キュロットは《半ズボンではない》つまり、美しい脚を見せびらかす必要のない庶民、という意味でした。

北京の紫禁城。《紫を禁ずる》の字の通り、皇帝以外は紫を着てはいけないことになっていました。

第二次世界大戦前のイギリスでは

「はっきり言えば、ルビーは淑女じゃないんです。その時と場所に似つかわしくなくても、お構いなしに最上のドレスを着ていくような階層の女なんです。去年、私たちスクランター・ロックスにピクニックに出かけたことがございます。ところが、まるで見当違いの服装をしている娘たちがいるのにびっくりさせられました…

アガサ・クリスティ 『書斎の死体』ハヤカワ文庫より

という価値観が大勢を占めていたように思われます。

人類の歴史の中では「何を身につけるか」ということが即ち、そのひとの身分や社会的地位を表していた時代が長かったと言えるでしょう。

現代の私たちは、制度上の身分に縛られてはいませんね。では、私たちが服を着る/買う時には、何を考えるのでしょう。
何を考えますか?服はびっくりするほどたくさん売っています。どうしてあなたはその服を着ようと思ったのでしょう。

私たちが服を選ぶ時、それは着心地や仕立て、色、値段などを考え合わせ、妥当だと思って買いますね。
また『この服を着た自分』を考えずに買う人はいるでしょうか?多分、いないんじゃないかな?
では『この服を着た自分が どう見られるか』を全く気にせず買う人はおられますか?

私たちは社会の中で人と関わり合って生きています。顔は(基本的に)変えられませんが、服はその人のチョイスなので、服を見ると、その人が少なくともどう見られたいと思っているかについて幾らかのヒントをもらえますね。誰しも一人では生きられません。自分をどうプレゼンテーションするか、ということに関して、無関心でいられる人がどれだけいるでしょうか。

そもそも、そんな人が、

いるんですよ。
我がオクラホマシティサンダーのスターティングポイントガード、ラッセル・ウエストブルックです。ご覧ください、この暴れっぷり。

http://jp.pinterest.com/1107a/russell-westbrook-style/

昨日なんて、これっスよ。何考えてんだ。

…私はずっと、ウエストブルックが服を選ぶメカニズムは、自分と基本的には同じだって思ってて、その結果このとっちらかった服なのか…と思って密かにすごく心を痛めていたのですが、今日ツイッターで見たこの服から、そもそも私とウエストブルックは、服を選ぶ考え方の時点で既に根本的に違う考え方をしているんじゃないか、ということに思い至りました。

この人、本当に、自分が他人からどう見られるかについて、クソほども関心がないんだ…

って思いました。この子は、多分、天才。理解できん。

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