図書館とレイチェルと

清水よう子
語学学習帳
Published in
Oct 16, 2021

新しい単語帳を使い始めて1ヶ月と10日ほど経ち、その間1500語ほど覚えた。わたしは継続して一つのことを続けることができないことがコンプレックスなので、少しはそれを克服することができたように感じる。

ほんの少しの期間だけど、単語数もそんなに多くないけれど、それでも嬉しい。

単語の効率の良い覚え方がよくからなくて、ひたすら書いたり、調べたりを繰り返すことには正直飽き飽きしているが、小さな積み重ねが辞書なしで英語の文章や映画を読んだり見たりする未来へ繋がっていると信じて続けている。

昨日、図書館へ行った際、日本語以外の言語で書かれた図書のコーナーへ行ったら、料理本特集をしていた。

カラフルな料理の写真を見て、これはどんな味がするのかな?本当にこの本が出版された地域に住む人々の日常には、これらの食べ物が登場する機会があるのかな?などと未知の文化への戸惑いと好奇心を抱きながら本の表紙を眺めていると、イギリス出身の料理研究家であるレイチェル・クーの本を見つけた。

たまにテレビでレイチェルの料理番組を見るのだけど、いつも美味しそうに、楽しそうに食べ物や食に関する文化と接している姿が印象的だった。

他にも読む本はたくさんあるし、遊びの本を読む余裕はないんだけど、英語の勉強になればいいかなあなんて適当な言い訳をして借りて帰ることにする。

いつも図書館へ行く前に、家には読んでない本があるのだから、次こそは何も借りずに帰ると誓ってから向かうのだけど、今回も何冊も本を詰めた重たい鞄を抱えて帰ることになってしまった。反省が足りない。けど本当は反省はしたくない。

読みたい本が一時的にでも手元にあることは幸せなことだ。

夜寝る前の少しの時間、わたしは布団に入ってから本を読んだりドラマや映画を見ることが日課だ。なので、昨日は借りてきた’Rachel Khoo’s Kitchen Notebook’を少し読むことにした。

眠気に抗いながら本を開く。

本当に眠くて倒れそうだったけど、1ページだけでも、半ページだけでもいいから読みたいという自分の欲を優先した。

英語の文章を読む時、いつもなら、なんとなくわかる文と全くわからない文が交互に現れ、結局何が書いてあるのか全然わからなくなるのだけど、読み始めてすぐに、あれ、この単語は使っている単語帳に出てきたな、と例文と一緒に記憶が蘇る。

わー、こんな嬉しいこともあるんだ、と喜びつつ読み進めていたら他にもいくつもの単語が、同じように覚えた単語であることに気づいた。

努力の成果がわかるって嬉しい。

たまに自分の持っている能力が上がったかな、と思うと即座に気のせいだとかなんとか言って、否定してしまうことがあるけど、今回は大いに肯定する。

そしてまた、次の喜びのために、一単語、一単語、語彙を増やして行くのだ。

--

--

清水よう子
語学学習帳

Now I stay in the states. Like visiting art museums and reading books. twitter:tksm_rot