デザインあ (83) のデザインの人がすごい

こくぼ
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3 min readJun 20, 2015

最近、長男(4歳)が「デザインあ」にハマっている。
我が家では子ども向けに「アンパンマン」やら「きかんしゃトーマス」「チャギントン」など録画してたまに観せているが一番食付きがよいのは「ピタゴラスイッチ」や「しまじろうのわお!」そして「デザインあ」である。

特に最近の「デザインあ」のハマり具合が半端無い。
テレビをつければデザインあを繰り返し観ている。
軽く紹介しておくと、「デザインあ」とはEテレの子ども向けのデザイン教養番組である。

ふうせんや鉛筆など身近なものが素材からつくられる過程をかっこよく編集した映像が流れたり、茶葉や靴や食べ物や工業製品を分解したり、複数人で寄り集まって色んな角度から1つのものをデッサンしてつなぎあわせてみたり、世の中のシンプルマークがどのようにつくられてるのか考察してみたり、「おもってたんとちがう」とか「なんやかんや」とかワードセンスが光るコンテンツが面白い。

それらのコーナーの1つで「今日のデザインの人」というものがある。
これは世の中の著名デザイナーたちが子どもに向けて「自分が気に入ってるデザイン」とか「デザインの心を磨くアドバイス」を語るコーナーである。

長男は「デザインの人」には興味が惹かれないみたいだ。だいたいこのコーナーはみんなセリフを淡々と語っているだけなので他のコーナーと比較するとテンポがイマイチなのが原因なのかもしれない。

ただ、最近観たデザインあ(83)のデザインの人に出てきた CMディレクターの中島信也さんの回は面白かった。
他のデザインの人たちと違ってテレビの前の視聴者(子ども)に語りかける感じが口調から伝わってきた。
(他の人はゆっくりしっかり話すことに意識が向いていて言葉に意志がこもってない)

「デザインの心を磨くアドバイス」が特によくて、だいたいの人は言葉をタンパクに喋るだけで言いたいことが頭に入って来難いのだけど、中島さんはフリップを用意してわかりやすく説明していた。その内容も素晴らしく1つのセリフでもそのセリフを喋る人物によっていろんな広がりが出てくるというもので想像力を広げるヒントになるアドバイスだった。

デザインあを観始めたときはこのコーナーの意義がよくわからなかったが、観続けることによって価値が分かってきた。
たくさんのトップデザイナーのひとたちの語ってることを集約して、抽出して、吸収するのが楽しくなってくる。
そういうわけで「デザインあ」おすすめです。1回の放送時間が15分なので気軽に観れるのもよいですね。

そういえば、気になって番組サイトを見てみると、「デザインのひと」の第一回は深澤直人さんだったらしい。さすがですね。

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