[読書]デザインの輪郭

こくぼ
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2 min readMay 31, 2015
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最近、デザイン関係の本を買いあさってパラパラ読んでいるのだけどこの本がとても面白かった。
著者の深澤直人さんはINFORBARをデザインした人、くらいのイメージだったのが読んでいくにつれて「え、こんなにすごい人だったの!?」と驚きながら読んだ。

文章はインタビューや対談の言葉を抜き出して、読みやすいように後から編集されたらしい。
パッとみた感じは抽象的でちゃんと読まないと読解するのは難しい。けどとにかく語ってる内容が素晴らしいし文章量も少ないので頑張れば読める。

冒頭の「選択圧」と「張り」の話は特に難しい。逆に言うとそれを過ぎるとあとは普通に読める。
ぼくはパラパラと真ん中辺りから読み始めて前後に移動したのでラッキーだった。
デザインの輪郭を決める選択圧と張りの話を最初にもってくるのは必然だとは思うけどちょっと真面目に最初から読み通そうとする読者のこころを折ってしまいそうでもったいない。

しかしそんなことはどうでもいい。
なによりも著者のデザインへのこだわりとその生き方がかっこいい。
こんなストイックな人生をおくれたら楽しいだろうなあ、と憧れる。(怠惰な自分には練習がひつよう)

少しばかりでも真似したい、と思い、朝出社したらまず机の周囲を片付けるようにした。
さっそく1年以上眠っていたあれやこれやがたくさん出てきた。
EIZOの27インチディスプレイの取り扱い説明書は箱の底で黄ばんでいた。
しばらく使っていなかったJiNS PCはめがねのツルの部分がドロドロになっていた。

まだまだ先は遠いようである。
片付けができるようになったらゆで卵をうまく茹でる練習もしたいと思う。

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