優等生カメラ、Nikon FM2。

シュンティ
写真/カメラ/旅「SOUTEi」
4 min readJun 10, 2016

こんにちは、シュンティです。

今回ご紹介する機材は、まるで優等生のようなカメラ、NikonのFM2です。

前回ご紹介した、OlympusのOM-1に比べるとちょっと重いですが、その重さがかえって安心感に変わるので不思議です。

シャッター速度は最速1/4000。前回のOM-1が1/1000ですから、2段分も違うわけです。その分、レンズも開放気味に使うこともでき、表現の幅も広がります。

付いてるレンズはAi Nikkor 50mm F1.4S。そのキレのある描写は、現代のレンズと比べても渡り合えるほど。

このカメラ、写真学校の教材でも使われていたほど、カメラの基本のきの字からしっかりと学ぶことができ、また、長く使えるカメラだったりします。そんなところが優等生らしさかな、と。

さて、作例作例、っと。

さすがに湾曲しますが、でもこれぐらい許容範囲ですね
花びらの質感、葉の質感もしっかり表現できます。
錆などの質感の描写が求められるものも、しっかり写し込みます。
雨滴だけでなく、その時の空気感まで閉じ込めてるような。
もちろん、ポートレートにも。
前ボケの美しさと、後景の描写の対比。
黒板の拭き筋までしっかりと。
構図がピシッと決まったときに、より描写の確かさを感じる事が出来ます。
壁の質感もしっかりと描写。スイッチの周りにある手垢まで。
前景からなだらかにボケていく、その質感も見事。
絞りほぼ開放での一コマ。ガラス越しなので解像感も低下するかと思いきや、ピントが合ってるところはピシッとしてますね。
光の描写も、決してくどくならずに、爽やかに、そしてピシッと。

どうでしょうか。

さすがにF3と比べられると、その剛健さには敵うべくもないですが、耐久性と取り回しの良さ、そして描写とのバランスは、なかなか良いのではないでしょうか。

初めての一眼レフにも、中判ユーザのサブカメラとしても、お勧めできる一機です。ぜひ使ってみてくださいね。

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シュンティ
写真/カメラ/旅「SOUTEi」

元システムエンジニア。色んなカメラ持ち。デジタルもフィルムも。写真の事について語りがち。