写真で表現する、ということについて。

シュンティ
写真/カメラ/旅「SOUTEi」
4 min readJun 17, 2016

こんにちは、シュンティです。

いつもは、機材紹介と作例を記事にしていますが、今回はちょっと違う事を書いてみようと思います。

これを読んでいる人は、写真に興味がある、既に撮っている、撮っていて作品作りをしている、撮っていて個展を開いたことがある、など様々な立場の人がいると思いますが、その人たちが、写真を撮り続ければいずれ通る道である「写真で表現する」ということについて、ちょっと話したいと思います。

そもそも、なんで写真を撮りたいと思うんでしょうか?

理由は色々ありますよね。花が綺麗だった。夕焼けが綺麗だった。町並みが素敵だった。好きなレンズを通した世界が素敵だった。などなど。

写真を撮るのに、撮っちゃダメ、ということはありません。(盗撮など法に触れる行為はダメですが)

ただ、それが本当に自分の撮りたいものであるか、というと、撮ったものとイコールにはならない事があったりします。

今は、スマホのカメラもよく写るので、つい気になった物を気軽にパシャパシャ撮りがちです。デジカメもよく写ります。ついでにいうと、フィルムもよく写ります。写りすぎると言ってもいいかもしれません。

何が言いたいのか。例えば、何かを見たとします。「いい!」と直感的に思ったりするでしょう。カメラを持っていれば、撮りたくなるかもしません。撮ったとします。はい、ここ!撮りたくなる→撮る、までの間に、あなたは何をしていますか?

ここに、写真で表現する、ということについての、ひとつの解答が隠されています。

撮りたくなるから撮る。当然のように思えますよね。ただし、すこーしだけ気をつけてみましょう。

撮りたくなる→撮る、ではなく、撮りたくなる→なんで撮りたいんだ?→あ、この雰囲気が好きなんだ→よし、この雰囲気を撮ろう!→撮る、です。

要は、なぜ自分はそこにカメラを向けるのか、ちょっとだけ気をつけて見てみる、ということです。あとは、それを写しとる技術や工夫が必要だったりしますが、大事なのは、ちゃんと見る、ということ。そして感じること

好きには個人差があります。誰かから借りてきた意識ではなく、自分の本当に好き、という気持ちです。その、好きという気持ちから写真を撮るのだとしたら、自分の本当に好きな写真は、それだけで個性が出るものです。

そして、本当にいい写真というものは、その、好きという気持ちが、見る相手にも伝わるものです。個性が相手に伝わる、と言ってもいいでしょう。

それは、もう、写真で表現している、ということにならないでしょうか?

自分が好きなフィルムで撮るのもいいでしょう。好きなレンズで撮るのも、機体を変えて撮ってもいい。初めてのそれらは、特に楽しいです。

ただ、それらに共通して言えることは、ただそれをすることだけが楽しい、ということになりがち、ということ。

僕が考える写真表現とは、どんなフィルムでも、レンズでも、機体でも、自分が本当に好きだ、と思う光景を写真に撮ることが出来ればいい。(もちろん、それをするためにフィルムやレンズ、機体を色々と選ぶのはあり、です)

長くなりましたが、どうでしょうか。写真で表現する、と言うことについて、少しは伝わったでしょうか?何も難しいことはありません。なぜ、その光景を写真に撮ろうと思ったか、見て、感じて、写真に写し取るようにしよう。これだけです。既にやってるよそんなの、という人もいるでしょう。それでいいと思います。

この記事を読んだ人に、少しでも何かが伝われば嬉しいです。
それでは、また。

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シュンティ
写真/カメラ/旅「SOUTEi」

元システムエンジニア。色んなカメラ持ち。デジタルもフィルムも。写真の事について語りがち。