わりと偶然にタンタン岩へ辿り着いた話

写真はタンタン岩から大村湾を望むところ.
タンタン岩というのは,長与町にある高さ40mの岩で,シーボルト校からも見えている巨大な岩のことだ.

いつか下見に行きたいなと思いつつ,Google Map に出てくるわけでもないので未来の課題にしていた.どうもJR本川内駅からアプローチするのが正解らしい.
僕は早く土地勘を掴みたくて,休みのたびに自転車で周囲を走っている.隣駅は後回しだ.今回は五輪の塔の近所に行ってみようとしたのだが,気が変わってそのまま蜜柑畑へと突入した.

写真は「長与の寺屋敷跡五輪塔群」.長崎県ホームページから引用.実際には訪れることなく素通りした.
蜜柑の収穫時期で,婆様たちが蜜柑をひとつひとつもぎ取っていらしたのだが,凄まじい激坂だった.歩くだけでもきつい.傾斜は20%を超えているだろう.婆様たちすごいぞ.あと,私有地(多分ね)を通してくれたどころか道案内までしてくれてありがとう.

蜜柑畑の奥から,細い山道が続いていた.最初は道だと思わず引き返したほどだ.そこで自転車を停めて,山に分け入った.途中で杖代わりの棍棒を拾ってぐんぐん登る.なかなかきつい道だ.というかほとんど藪だ.
一気に登ってみると,そこは仙吾岳(せんごだけ)という山の山頂だった.拾ってきた杖と一緒に記念写真.

看板を見ると,あ,タンタン岩.
というわけで,タンタン岩へ向けて歩くことにした.

ところで,この写真の道はどちらへ進むのが正解かお分かりだろうか?
もちろん山男,山女ならためらうことなく左と答えるだろう.というか,山道は一本しか見えないだろう.写真左上に写っている道っぽい場所は道ではないし,右は道ではなく藪だ.(が,僕が自転車を停めてきた蜜柑畑は右の「道」を下りたところにある.)
この道をとことこ行くと,タンタン岩に出る.こんな景色が広がる.

僕は高いところはわりと平気なほうだし,タンタン岩もいつか降りてみたいと思っていたところなのだが,ここは,怖い.恐怖というより,畏怖に近い.岩もそうなのだが,岩を取り囲む原生林が,なんというか,神々しいのだ.この感覚は,神戸の摩耶山の原生林で受けるものに近い.奈良や和歌山の山奥のもっと深い感じとはまたちょっと違う.海に近い火山性の山の雰囲気なのかもしれない.
次はちゃんと登山の格好して来ようと決めて,山を降りた.自転車だと下山途中に通る一般道という最大の難所が楽できて良いのだが,下山ポイントが固定されてしまうのが難点だ.