例の「強靭すぎる」Lightningケーブルで懸垂下降はできるのか?

Anker PowerLine II Dura のレビュー【前編】

Ankerから約80kgの荷重に耐えられるという USB-Lightning ケーブル PowerLine II Dura が発売された.

Gizmodoの紹介記事を読むと,なんか凄そうではないか.80kgの荷重に耐えるということは,僕でもぶら下がれるということだ.

いや,ちょっと待てよ.

もしかしたら,このLightningケーブルで懸垂下降だってできるかもしれない.

ひょっとしたら,ルパン三世みたいに空も飛べるかもしれない.こんな風に.

いやいや,ひょっとしなくてもいいや.飛べる必要まではない.ただ下降ができるかどうかは重要だ.万が一に備えてLightningケーブルがロープがわりになるのなら,普段使いにも使えて一石二鳥だからだ.ちなみに僕はロープを持ち歩いている

というわけで,モデルの中では最長となる3mの PowerLine II Dura をアマゾンで購入した.

Anker PowerLine II Dura 外箱

PowerLine II Dura はしっかりとした外箱に入っている.

Anker PowerLine II Dura

中身はこんな感じ.白と黒が選べるのだが,白を選ぶとアップル純正と見た目がそっくりである.

(左)Anker PowerLine II Dura(右)Apple USB-Lightning Cable

アップル純正の USB-Lightning ケーブルと並べるとこんな感じ.PowerLine II Dura のほうが太い.これは丈夫そうだ.

PowerLine II Dura を USB-Lightning ケーブルとして使ってみる

念のため USB-Lightning ケーブルとして使えるかテストしてみた.問題ない.

Anker PowerLIne II Dura とエイト環(マムート製)

試しに PowerLine II Dura をエイト環にかけてみた.細すぎてエイト環にはまったくかからないと思っていたが,意外にもきっちりとフリクションが効いている.

実はこの時点で「ほらね,やっぱり無理でしょ」と言うつもりだったのだが,引っ込みがつかなくなってしまった.ここまできたら実験するしかない…と思って,ピラミッドぐらいの斜面を降りるための準備を一通りした.

斜面を下降するときの道具

PowerLine II Dura が切れてしまう可能性を考慮して,ちゃんとしたクライミングロープでバックアップを取る.高所作業の場合は急加速に対して自動ブレーキがかかるようなフォールアレストシステム(ペツルのアサップが有名)や,少しずつ下降するためのディセンダ(ペツルのアイディが有名)を使うのだが,確実にロックさせつつ下降したいので,シャントというアッセンダを転落防止に使うことにした.

設置しておいたカメラの角度が悪くてこれが精一杯の画像だった

で,まずは通常のロープで下見をする.ややクラシカルだが僕の中では鉄板中の鉄板であるATCとシャントの組み合わせで下降した.この組み合わせなら両手を離しても落下しないし,ロープのよれ(キンク)も一切ない.難点は器具が重くなることぐらいだろうか.

壁面の感覚がつかめたので,いよいよ PowerLine II Dura を試そう…

と思ったその瞬間,警備員がこちらに向かって歩いてくるのが目に入った.

これはいかん.

急いでロープを引き上げ,ミステリーランチ 3Day Assault に突っ込み,走って逃げた.今日ほどミスランのジッパーのありがたみを感じた日はない.

左が筆者の3Day, 右がエジプト考古学者河江肖剰の1Day.

ああ,絶対怪しい者と間違えられたなあ.

後編へ続く.