FIT INNOVATION LAB JPのイベントに行ってきました。 #FITILJP
Pinterestのノードストロームにおける事例など
ファッション業界にイノベーションを起こすってことで立ち上げられたFITプロジェクトのオープニングイベントに行ってきました。
「ファッションの閉塞感を打開するテクノロジーの可能性」 と銘打っているものの、IT業界関係者は少なく完全アウェイ状態でありました。が、こう見えても元アパレル業界人だったんでファッションにはうるさいのよ。
わぁーーーわぁーーー!! うるさい。。。
作る側から買う側に回ってから15年以上経っているので、もはや「ついて行けないだろうなぁ~」と覚悟していったわけですが。業界は驚くほど旧態依然。私が楽天でジーンズを売っていた頃と、ZOZOなどのプレイヤーが増えただけで構造は変わらない。
ファッション業界の課題として上がったキーワードが:「感動、感情、ブランデング 」 。そもそも論だよねコレ。。これではFIT立ち上げて変化を求めたくなる気持ちも分かるのです。
ファッションECって言ってもブランドの仲介販売に過ぎないわけで。実際はブランドの方が弱体化し、方向性を見失っているのだからファストファッションに駆逐されても仕方ない。日本から超有名ブランドが生まれないのも課題だと登壇者は言っていました。
ってなことを部外者が言ったところで仕方ないので、餅は餅屋に任せて自分のフィールドに話を戻しましょう。
ファッション業界とPinterestの親和性
このイベントに出席しようと思ったのは、ピンタレストジャパンの定国さんがイベントのtweetしてるのを見て、IT系の参加者は少ないだろうから応援も兼ねて見に行ったわけです。
講演で定国さんが「Pinterestやってる人!」って挙手を求めたら、3分の1くらいの手が上がった。流石にデジハリの学生や周辺の人なので感度が高い。普通だったら一割も手が挙がらない。一般人の多くは画像共有サービスのInstagramとの違いすら分からないわけで。
画像SNSでもなくてインタレストグラフだと力説していましたが、どこまで分かっただろうか?日本でのユーザーグロースは大変だろうなと思った次第です。
さて、参考になった事例がありました。アメリカの百貨店のノードストローム。
数多くPinされている靴やバッグと、展示している商品を連動させて「Pinterest」のマークをつけている。アイキャッチとしても今風だし、人気のある商品は購買意欲も高まるので、O2Oの取り組みとしても注目の施策である。
日本のショップなどでも簡単に出来ると思うのですが如何でしょう?
アメリカでは女性の5人に1人はPinterestを利用しており、WEBサイトへの誘導に関してもtwitterを抑えてFacebookに次ぐ2位であるとのこと。
例えばこのJ.Crewなどは日本でも有名ですが、公式のアカウントを開設し、シーズンごとにボードを分けて、着こなしの提案もしている。
私もファッション系のボードを複数やっているが、コーディネイトの参考にもなるし、Pinすればするほど、何か買いたくなるので、購買に繋がるのは間違いないと実感しているのです。
アパレルとPinterestの親和性は間違いなくあるので、業界あげてショップやブランドへ導入すべき時期に来ていると思います。
まずは担当者自身が個人アカウントで、その可能性を探ることくらいはすべきでしょう。日本語版も出来たし簡単ですから、お試しあれ。
参考までにファッション系のボード http://www.pinterest.com/kloutter/men-s-fashion-autumn-winter/