Booklover 2.6をリリース。iCloud Driveの統合、ページトランジションの追加、HEIF画像対応など新機能がいっぱいです。

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やっとBookloverのバージョン2.6をリリースできました。この2.6では、今後の機能追加のための下準備として、これまでの書籍の管理方法を内部的に大きく見直しました。まずは今回改善された書籍管理の第一段として、iCloud Drive内の書籍ファイルをライブラリーに表示する機能と、本のデータとファイルを分けて管理できる機能を実装しています。他にもHEIF形式画像のサポートなど新機能がいっぱいのアップデートです。

以下に今回の更新の要点をまとめました:

1. iCloud Drive/Booklover

2.6.0以降へのアップデート後、iCloud Driveには「Booklover」というフォルダーが作られるようになります。Bookloverは、このフォルダー内に入れた書籍ファイルを自動的にライブラリに追加します。

緑のラベルはダウンロードされた状態の本

iCloud Drive/Bookloverにファイルがある書籍の右肩には、iCloud Drive内にファイルがある本であることを示すラベルが表示されます。

iCloud Driveの書籍を開くにはまずタップしてファイルをそのデバイスにダウンロードしキャッシュすることで開けるようになります。また、本を読み終わったら「削除」機能内の「コンテントキャッシュをクリア」を行うことでキャッシュを削除し、お使いのデバイスにおける使用容量を減らすことができます。

2. 書籍管理関連の改善

デバイス外の書籍(今回だとiCloud Drive)の管理と今後の本の同期などの新機能を睨んで、ライブラリの書籍の管理の仕組みを改善しました。これに伴い、書籍の管理にいくつかの新機能を追加しました。

2–1. 本のデータとファイルの個別管理

これまでのBookloverではライブラリの本を削除すると、その本の読書設定やステータスもファイルと一緒に削除されるため、同じ本のファイルをまた読みたくなって後日転送し登録しても完全に新しい本として扱われていました。
このバージョンからは、本を削除する際に、「データ」を残して「ファイル」だけを削除することを選択できるようになりました。ファイルのみを削除した本は、デバイスやiCloud Driveからファイルが削除され、ライブラリからも消失します。しかし、本のデータ(読書設定、ステータス、メタデータなど)は保持されていますので、同じファイルを再登録したら削除する前の状態を取り戻します。

オプションが拡張された本の削除

2–2. ゴーストブック

本のデータを残してファイルだけを削除すると、その本はライブラリーからは消えてしまいますが、データベースにはまだその情報が残っている状態になります。私たちはそういうデータだけになった本の管理のために、「ゴーストブック」という、本が幽霊のようになった状態を便宜的に作成しました。

どの本がデータだけの状態で残っているかは、サイドメニュー下部の「ゴーストブックの管理」で一覧できます。

データだけが残った本(ゴーストブック)の管理画面

半透明の本として表示されるゴーストブックは、既にファイルが失われているために以前のように開いて読むことはできませんが、このビューでユーザーはゴーストブックの各種データの変更や削除などの管理を行うことができます。ゴーストブックはその本に使われていたのと同じファイルを転送することで、それまでと同じ書籍としてライブラリーに復活します。また、「ライブラリ表示設定」内の「ゴーストブックを表示」をONにすると、通常の本と一緒にゴーストブックもライブラリに表示することもできます。

デバイスを買い替えた際など、本のiTunes/iCloudバックアップをOFFにしていたら、デバイスをバックアップから復旧した際に、ライブラリに登録していた本が失われ、同じ本を転送しても新規登録扱いになってしまっていましたが、このバージョンからはファイルが何らかの理由で失われても、ゴーストブックのデータを利用して、同じ本を転送することで以前の状態を回復することができます。

2–3. 本のファイルの管理

本の情報の中の「ファイル」にて、ファイルの情報を参照・管理ができるようになりました。本に関連するデータはそのままに「ファイル名の変更」「ファイルの移動」「ファイルの削除(ゴーストブックにする)」などのファイル操作が行えます。

2–4. ファイルの移動

「本の情報」画面の上部の「ファイル(の情報)」の画面の「ファイルの移動」ボタンで、デバイスとiCloud Drive/Bookloverとの間でのファイルの移動を行うことができます。

2–5. 重複本の管理

ファイルが重複して(2つ)見つかった本の表示例

同じ本のファイルがデバイスやiCloud Drive内に複数存在する場合、Bookloverはそれらの「同じファイル」を一冊の本に纏めてライブラリーに表示できるようになりました。

ライブラリーの表紙画像の右下に黒丸内に数字が表示されている本には同じファイルが複数存在しているという意味です。

この数字をタップすると、重複したファイルのリストが表示され、どのファイルを優先して開くかの決定や、余分なファイルの削除(リストを左方向にスワイプで削除ボタンを表示)を行うことができます。

3. 新しいページトランジション

本のページ遷移のときのトランジションを追加しました。現在の「スクロール」に加えて新たに「なし」「スタック」「クロスフェイド」「ズームフェイド」が選択できます。(「なし」以外はiOS 11以上が対象)

選べる5種類のページめくり効果

4. 追加日付順でのソート

ライブラリで本をBookloverに追加した順に並べる新機能です。ライブラリ下部のツールバーの「ライブラリ表示設定」(眼鏡のアイコン)内の「本の並び順」で選択することができます。

(この日付順の並び替えはユーザー様のリクエストで追加いたしました。)

5. HEIF(.HEIC)形式の画像対応

iOS 11.2から最近のデバイスで利用可能になったHEIFフォーマットの画像(.HEIC)に対応しました。高解像度でスキャンされた本は、HEIFフォーマットで保存することで、画質の劣化を抑えながら大幅なファイルサイズの削減が可能です。

※ 拡張子.heicの画像の入ったフォルダーを圧縮したCBZ/CBR/ZIP/RAR形式の電子書籍ファイルを本として開くことが出来ます。
※ 古い機種だと.HEICファイルの表示に時間がかかることがあります。

6. 改善されたプレースホルダー

新しくなったプレースホルダーでの本の表示

カバー画像の表示が間に合わないもしくはできないときに表示される本の状態(プレースホルダー)のデザインを改善しました。

以前は書籍マークのアイコンとファイルネームだけが表示されていましたが、2.6.0より、「タイトル」「著者名」「ステータスアイコン」「ファイルタイプ」が表示されるようになり、どういう本かよりわかりやすくなりました。

また、ライブラリーのスクロール時に画面右端に表示される「スクロールスライダー (丸に3本線)」をタップしたあとに指を離さずにその場でホールドすると、カバー画像をスクロール中に表示せずにプレースホルダー状態でのスクロールが可能です。

7. 非対応ファイルを無視する設定

Bookloverで開くことの出来ないファイルを無視する設定が「一般設定」に追加されました。(デフォルトはON)

8. スキミングモード用のページキャッシュ作成の廃止

2.5.2までのバージョンでは、読書中のスライダーでのページ移動時に表示するページ画像のキャッシュファイルを本を開いたときに作成していましたが、前回のアップデートで対象機種をiOS 10以上に変更して古い機種が対象外になったのに伴い、これを廃止いたしました。

本を開いた直後のオーバーヘッドが軽減されたため、読書の読み出しが以前のバージョンよりスムーズになっています。

9. アプリケーションのデータのリセット

アプリが何らかの理由で起動に失敗するようになった場合など、緊急の際にアプリをアンインストールしなくてもリセットを行う機能をデバイスの「設定」の中のBookloverの項目内に設置しました。本のデータベースやアプリの設定を初期化することで、書籍のファイルを削除することなしにアプリの状態をリセットすることができます。

※ 初期化は、どうしてものときにのみ実行してください。また、設定したアプリ起動時の暗証番号はリセットされません。

最後に

上に上げた個々の機能の詳細や実際の使い方は、今後ここでブログにしてご紹介していきますので、そちらもどうぞご覧ください。

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Thanks to Radu Marcusu for making his great photos available freely on Unsplash. (Photo by Radu Marcusu on Unsplash)