次世代グルメSNS「SynchroLife」でアジア市場展開を狙う
株式会社GINKANインタビュー
はじめに:ライター自己紹介
皆さま初めまして!6月にPlug and Play Japanのコミュニティマネージャーとして入社したニコルと申します。
前職では外国企業・外資系企業の日本での拠点設立とビジネス拡大をサポートしていました。Plug and Play Japanでは、スタートアップとパートナー企業のコミュニケーションを増やしたり、Plug and Play Japanの活動をより多くの方に知っていただいたりするためのコミュニティ活性の取り組みを行なっています。
取り組みの一つとして、毎月ニュースレターを作成し、イベント情報やスタートアップインタビュー、産業情報などを発信していきます。皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします!
今月は採択スタートアップのGINKANをご紹介します!
さて、6月にスタートした3ヶ月間のアクセラレーションプログラム、Batch1(バッチワン)では、公式パートナーである大手国内企業(現在14社)と共に、国内外のスタートアップ53社を採択しました。
今月は、Batch1採択スタートアップの1つである、AIとブロックチェーン技術を活用したレストランレビューSNS「SynchroLife」を提供する、株式会社GINKANをご紹介します!
SynchroLife(シンクロライフ)は、ユーザーがレストランでの食体験をレビューとして投稿できる、インスタグラムやツイッターなどのような「グルメ版」SNSです。
ユーザーのレビュースコア等を独自のアルゴリズムで分析、機械学習するAIを搭載し、良質なレストランを迅速に見つけることができます。
また、レストランの評価点数をブロックチェーンを使って分散型管理することで改竄を防ぎ、透明性を担保しています。さらに、インセンティブとして独自の暗号通貨(トークン)を導入し、良質なレビューを投稿したユーザーへ報酬や飲食代金の還元リワードとして付与することで、ユーザー主体の自律性の高いプラットフォームを実現しています。
なお、ブロックチェーンって実際どんなものなの?という方は、新卒でPlug and Play Japanに入社した藤井がBlogでわかりやすく解説しています。ぜひこちらも併せてご覧ください。
今回のインタビューでは、GINKANのCEO 神谷さんに、SynchroLifeの強みや目指すビジョン、アクセラレーションプログラム参加への意気込みを聞いてみました!
ニコル:食べログやYelpなど、競合となるグルメサイトは多数あるかと思いますが、それらと比べてSynchroLifeの強みは何でしょうか?
神谷:ユーザー目線で美味しいお店が素早く見つけられるというところです。SynchroLifeのレストランDBは良い体験のあったユーザーのレビューに基づいて作られています。そのDBの中から、各ユーザーの好みと位置情報をもとに、最適なお店のリストを提案することができます。
ニコル:私もインストールしてみたんですが、登録時に好みを選べるのがいいですね。
神谷:そうですね、使えば使うほど、パーソナライズされた情報に凝縮されていきます。今はユーザーにとって、美味いお店開拓でステータスが上がる、という社会的なインセンティブが強いです。しかし、今後はレビュー貢献度の高いユーザーにトークン報酬を付与していき、プラットフォームの成長とともにトークンの将来価値をユーザーと共有できる、ストック・オプションのような経済的インセンティブを拡大していければと思っているんです。
ニコル:より自律性の高いプラットフォームを実現していくということですね。SynchroLifeは4ヶ国語対応とのことですが、ターゲットとして日本市場以外も視野に入れているのですか?
神谷:はい、日本だけでなく、美味しいものを外で食べる文化の強い台湾や香港、韓国などアジア市場をターゲットとして見ています。国をまたいで食体験を共有できるプラットフォームを実現したいんです。
ニコル:同じプラットフォームを使う訪日外国人も取り込めそうですね。
ニコル:今回、Batch1に参加いただいていますが、そもそもPlug and Play Japanのことはどこで知られたんですか?
神谷:実は、今年の1月にPlug and Play Shibuyaで行われた、スタートアップメディアTHE BRIDGE主催のTHE COINというイベントに登壇したんです。その時COOの矢澤さんと初めて話して。その後、Plug and Playに関する色んなプレスリリースやニュースを見て、チームが若くて海外色が強い印象があり、直感的にいいな、と思いました(笑)。
ニコル:なぜ、他のアクセラレーションプログラムではなく、Plug and Playだったのでしょうか?
神谷:アジア展開を考えているので、海外市場を目指すスタートアップに対してグローバルなネットワークを提供しているところに魅力を感じました。
ニコル:Plug and Playは世界11ヶ国26拠点にありますもんね。
神谷:はい、スタートアップにとって繋がる「きっかけ作り」はとても大事です。
ニコル:プログラム期間中、楽しみにしているコンテンツ何ですか?
神谷:6月27日にPlug and Play Japan主催のLunch and Learn で、FOLIOの甲斐 真一郎さんがゲストで来てたんですが、こういう起業家の方と実際に会ってぶっちゃけ話が聞けるのはすごく良かったですね。今後も、同じ悩みを抱えていただろう先輩起業家とどんどんコミュニケーション取れる機会が欲しいです。
ニコル:他に増やして欲しいコンテンツはありますか?
神谷:スタートアップ同士の横の繋がりがあるといいですね。他の参加者がどんなことをやっているのか、情報交換は大事だなと。採択スタートアップのニュース配信とか、PRの機会もあれば嬉しいですね。
ニコル:海外のスタートアップも多く採択しているので、グローバルなコミュニケーションが活発に取れる機会ももっと作っていきたいですね。今後のプログラム期間中、GINKANとしてはどのような取り組みをしていく予定ですか?
神谷:まずはビジネスモデルのブラッシュアップやサービスのマーケティングを強化していきたいです。飲食加盟店にも自由に参加してもらうフェーズへ進む前に、トークンを絡めたO2OマーケティングのPoC(実証実験)を3ヶ月間で形にしたいです。Plug and Playではたくさんのパートナー大企業と接する機会があるので、PoCに伴うマーケティングやブランディングをパートナーの力を借りながらやっていきたいところです。
SynchroLifeの良さは、美味しいお店が見つかるだけでなく、楽しさがあるところです。コンビニでグルメマガジンを立ち読みする感覚で、5分〜10分でも見てもらい、ぜひ多くの人に日頃の食体験をシェアして楽しんでもらいたいです!
SynchroLifeのインストールや詳細は、ぜひGINKANのWEBサイトをご覧ください!
Plug and Playでは、今後も採択スタートアップのインタビューを掲載し、イノベーティブな挑戦をする会社をご紹介していきます。
また、7月2日にFintech, Insurtech, Mobility, IoTの4分野でBatch2(12月〜)の募集を開始いたしました。
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