先月、初となる「Plug and Play Japan EXPO 」 開催しました!

Ayumi Fujimoto
Plug and Play Japan Blog
6 min readMar 19, 2018

少し前ですが、2月23日に初となる「Plug and Play Japan EXPO 」を開催しました。約700名が参加し、16社のスタートアップが3ヶ月のプログラムの成果を発表しました。

Batchとは?

Batch、これが「バッチ」と読みます。「ひとかたまり」や「一区切り」という意味なのですが、語源を調べてみるとなんとBake から来ているとのこと。大きいかまどで“一括り”で小さいパンをいくつも焼く、というところからこの“一括り”をBatchと呼ぶのだそうです。プログラム処理の「バッチ」も処理目的ごとに区切って区切りごとに実行していく処理を指しますよね。

Plug and Playが提供するアクセラレーションプログラムの区切りを「Batch」と呼んでいて、今回キックオフとなるBatch 0(ゼロ)で採択されたスタートアップ21社のうち16社が、昨年2017年11月よりスタートした3ヶ月間のプログラムの成果について、このEXPO で発表しました。

アクセラレーションプログラムとは?

このBatch0(ゼロ)では一体どんなことをしたのでしょうか。

3ヶ月間のプログラムの中では、事業強化・ビジネスアライアンス・グローバル展開のサポートが行われます。主に実施されるのは下記の5点。

  • Mentoring : シリコンバレー本社のベンチャー担当者や、国内外のベンチャーキャピタリスト、領域の専門家からのメンタリングが受けられます。
  • Workshop : 資金調達、セールス、UI/UX、ピッチのブラシュアップなど、事業成長に必要なテーマでのワークショップをご用意しています。
  • Match Making : 企業パートナーを始めとした、多数の大企業との個別面談を設定し、連携の機会を提供します。
  • Support : Plug and Play Japanチーム、また各企業パートナーの”チャンピオン”と呼ばれる担当者から、企業との事業連携を目的としたハンズオン支援を受けられます。
  • Event & Networking : 大企業担当者やキャピタリストの方々を招いた沢山のイベントや勉強会を開催して、事業成長に必要な知識の共有や、ネットワーキングをする機会を提供します。

企業のステージによって、必要とされるものは異なりますが、この5つを中心に様々なサポートが受けられます。渋谷にあるPlug and Playのインキュベーションオフィスのスペースも提供されます。これら全てのサポートが無償で受けられるのがアクセラレーションプログラムです。

そしてEXPOでは・・・

アクセラレーションプログラムを受けた3ヶ月間の成果を発表する場がEXPOです。そして今回のEXPOでは、Plug and Playの企業パートナーのうち7社(株式会社三菱東京UFJ銀行、東急不動産株式会社、SOMPOホールディングス株式会社、株式会社電通、パナソニック株式会社、株式会社フジクラ、株式会社デンソー)より、リバースピッチと呼ばれる、大企業側からスタートアップに対して協業を呼びかけるピッチが実施され、採択スタートアップとの新規事業開発に向けた取組も紹介されました。(企業パートナーについてはまた別の機会にご紹介します!)

Plug and Playからは今回のBatch 0での成果と、次の展開として、4月から開始されるBatch 1 (IoT, Insurtech, Fintech, Mobility)の概要についても紹介。そして新たにMobilityプログラムの企業パートナーとして加わった日産自動車株式会社より、Batch 1に向けたリバースピッチも実施されました!

EXPO当日は、Batch 0で採択されたスタートアップと直接話せるDEMOブースも沢山の参加者で賑わっていました。

EXPOでは、2つのパネルディスカッションも実施。「スタートアップと企業の協業」そして「VC・CVC視点でのスタートアップ投資の論点」について活発な議論が交わされました。

■パネル1 テーマ:「大企業×ベンチャーとの提携を成功させるためには?」

自社のみで事業開発をした場合と、海外スタートアップと連携した場合、どのような違いが出るのか。またBatch 0でどのようにPlug and Playプラットフォームを活用したかについて、パネルディスカッションを行いました。

パネリスト:

  • SOMPOホールディングス株式会社/グループCDO常務執行役員 楢崎浩一氏
  • 日産自動車株式会社 / フェロー テクノロジーインテリジェンス担当 久村春芳氏
  • Artisense Corporation /Chief Representative Japan Tim Miksche氏
  • 株式会社フェニックスソリューション/取締役副社長 営業本部長 和田 康志氏
  • モデレーター:株式会社アサツーディ・ケイ/寺西藍子氏

■パネル2 テーマ:「大企業に対してVC・アクセラレータが期待すること」
CVC・事業会社からの出資を受けるためにスタートアップが気をつけたいこと、またCVCで失敗しないための条件について活発な議論が交わされました。

パネリスト:

  • Draper Nexus /Managing Director 中垣徹二郎氏
  • アイ・マーキュリーキャピタル株式会社/代表取締役社長 新和博氏
  • アクシスモーション株式会社/代表取締役 田中 祥司氏
  • モデレーター : Plug and Play Japan 株式会社/Chief Operation Officer 矢澤 麻里子

そして現在はBatch1の募集の真っ最中。日本で取り組む4つのテーマ「IoT」「Insurtech」「Fintech」「Mobility」で国内外からどんなスタートアップが参加するのか、またご報告したいと思います!

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Ayumi Fujimoto
Plug and Play Japan Blog

Executive Director, CMO at Plug and Play Japan. Also working as a board of directors at at Will Work.