「共同売店」をハイブリッドにしたい@東東京

omija / qeqeqe
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4 min readMar 4, 2018

「共同売店」というのを聞いたことがあるのだろうか。沖縄で育った、あるいは住んでいる人であれば違和感がない言葉だとは思うけど、そうじゃない人からすれば、イメージが湧きにくいかもしれない。

共同売店とは、明治末期の沖縄で誕生し、 購買事業を中心に様々な事業を行なってきた独特の相互扶助組織です。分かりやすくいうと、ムラのみんなで作って、みんなで運営しているお店

基本的には、村よりも小さな単位(字、小字、区)ごとに、地域の全戸(または一部)が共同で出資して設立し、 共同で運営を行なっています。現在の「農協」や「生協」などの協同組合組織に似ていますが、それよりも古く独特 の歴史を持っています。

http://w1.nirai.ne.jp/kyodobaiten/whatis.html

これらを参考に、ぼくがこれから使う「共同売店」という言葉は、「みんなで出資して、みんなで運営して、みんなで利益配分をしていく場」という意味で使わせてもらおうかと。

で、その場のかたちは正直なんでもよくて、売店にとどまらずに、宿や飲食、レンタルスペース機能を付けたっていいと思う。共同売店の概念をもちいつつも、もう少し、これまでの共同売店のかたちから一歩踏み出し、ハイブリッドに複合化させたらおもしろくなるんじゃないだろうか?

そしてそれを、ゆるやかな沖縄(の田舎)でなく、見えない壁が多すぎる東京でやるからこそ、意味が出てくるんじゃないないかとも思う。京都・京丹後にある「つねよし百貨店」は共同売店モデルを活用しているらしいが、沖縄の外に引っ張ることの可能性はここでつよく感じた。

持続可能な場づくりをしていくためには、赤の出ないそこそこの利益と、自分たちの「やりたい」を重ねられるところでなくちゃあいけない。

一人でやろうとすると、起業…!という感じになってしまうことも、何人かでパーティを組んでたのしめれば、今のライフワークスタイルに合わせた小商いとして、事業をはじめられるはずだ。

というのもあり、一緒にはじめられる人を見つけれたらなぁ、と最近はよく考えている。

「早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け」

自分ひとりでやっていることはあるし、それはそれで粛々と進めていくつもりだから、それはそれでいいのだ。ただ、「早く」ではなく「遠くに」行くための動きが気になるのだ。それは、今の自分に足りないもの。

東東京、墨田区、曳舟駅からほどなく離れたところに、ある物件がある。明治通り沿いの2階建て。味のある商店街はほどなく近く、スカイツリーがいつも眺められるような場所。

家賃は9万もないので、たとえば、これを5人で割って、場づくりを進めていければ、1人2万ほどで自分たちの居場所づくりができることになる。メンバーに合わせて、だれかを泊めたり、料理をお店として出したり、イベントスペースとして利用したり、さまざまな機能をつければいい。

住職一体となった場所にするなら、住む人がいて、通う人がいて、という役割分担だってできる。いろいろなやり方があるから、それは集まったメンバーの色でかたちを変えていく。

この場がうまく回っていけば、商いをはじめるときの概念がちょっとだけ変わるんじゃないかって思う。

リスクは分散させつつも、それぞれが主体者になって、自分たちがやりたいことを実験できる場。月のストレス発散の飲み代に使っているようなお金を、自分たちの次につながるような遊びに使ってみる。そういう気持ちの人たちと場をつくっていけたらいいよなぁ。

わりとガチで、東東京でハイブリッドな共同売店を一緒に作ってくれる人(あるいは、アドバイスくれる人)探してます。まずは、興味持ってくれる人がいたら飯か茶でも。

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omija / qeqeqe
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mobile bartender / owner of Nawa @ Tottori / ex-writer