「行商人」というはたらき方

omija / qeqeqe
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8 min readJan 24, 2017

ライター、バーテンダーが、商人になる

あまりちゃんと説明できていないなぁ、と思っていることですが、現在はcoqktail(カクテル)の屋号で、もろもろの活動をしています。

「つたえる、つなぐ、まぜる」をコンセプトに、地域に根付いた「はたらき方/くらし方」の研究プロジェクト「coqktail」

ということで、「カクテルづくり、場づくり、メディアづくり」の3本軸で、地域にある素材を使ってケータリング・カクテルをしたり、イベントを企画・運営したり、取材・編集・ライティングをやっていたりするわけです。

今までは、ずっと人とのご縁ありきで、必要に応じてやることも変わってきたのですが、新たなご縁で、また新たなことはじめてみます。小売です。

拠点は、最初文化複合施設「HAGISO」のある谷中のお隣・千駄木エリア

商いに関する取材記事を書かせてもらっていたSquareのご縁から、「HAGISO」「hanare」などを仕掛けるHAGISTUDIOが運営の「バザール千駄木」に出店することなったんです。

バザール千駄木は、元々、福岡で開催される「清川リトル商店街」をもとに展開された企画で、福岡外の取り組みとしては、初となり、その場所として、東京でも地方のような(いい意味での)ローカル感漂う千駄木エリアを選んだようで。

そんな場所で、「coqktail」屋号で「つたえる、つなぐ、まぜる」のコンセプトも変えずに、期間限定の「カクテル商店」をオープンすることになりました。

千駄木駅から徒歩5~7分ほど。不忍通り沿いにある1F路面に、バザール会場がある。

飲みながら喋れる、バーのような商店づくりを

カクテル商店では、地域に根ざしたコーヒースタンドのように、来てくれたお客さんと雑談ができるような場をめざして、ちょっとした“フリードリンク”を提供しながら、ついでに商品も買ってもらえればしめしめ…というお店にしようと考えています。

商品も、「飲食」に関わるものを中心に、これまでのご縁をミエル化できるように、少しずつ揃えています。言ってしまえば、酒の肴ではないですが、自分が好きな人や地域について、伝えるためのコミュニケーションツールを増やしていきたいんです。

人や地域、もののストーリーを丁寧に預かります

千本七条にある、西喜商店。京都水族館もほどなく近い。

例えば、「西喜商店」で取り扱っている、愛媛・岩城島のレモンやライム、宮崎・武雄のパクチーなど。4代目店主の近藤さんは、元々「地元カンパニー」にいた方で、地域のことも理解しながら、創業90年の老舗に立っています。

実は、ぼくも広報として関らせてもらっている「京都移住計画」でのつながりがあったり、もっと言えば、過去に3ヶ月だけ滞在していた小豆島のポンさんの…...と話は尽きませんが、そういったご縁がある商品を扱わせてもらいます。

渋谷Fab Cafeの定期イベント「THT OYATSU」をきっかけに生まれた1冊。「飲食」と「クリエイティブ」と「場作り」に関心ある人なら、かなりハマりそうな内容に触れている、ロングインタビュー本『パスで朝食を。サンサでビールを。』

また、元をたどれば、京都のご縁からつながる機会のあった「301」の大谷さんたちがつくった『パスで朝食を。サンサでビールを。』もご用意しています。

ニッチかもしれませんが、これほどカジュアルに「飲食(という場の)価値」が言語化さている本はあったのか、と頷きながらにいつの間にか読了していた一冊。サラッと読めるけど、サラッとは流せないキーワードが散らばっている一冊。

飲食系の人にはピシャリとはまる本なのはもちろんですが、切り口を変えれば「『食』というコミュニケーションツールを用いて、どんな場をつくっていくか」という話にも通じるんですよね。

それもあって、「食」ではない他のコミュニケーションツールがあって、「飲食から抽出するクリエイティブ」「価値/コンテンツの作り方」「食と場づくり」「体験/サービスデザイン」などのいずれかにピンときた、誰かの空間と時間と大切にしたい人にはぜひ手にとってもらえるとうれしいやつですこれ。

あとは、「水上家」の公式ドリンクとしていて、愛好家で、水上家周辺のおすすめショップなどをまとめた「“ルート”ビアマップ」作成するまでに至った「ルートビア」も置いてます。ビアですがノンアルコールで、サロンパス味のコーラです。10人中8人はきっと苦手な味ですが、あえて、お試しあれ。

などなど、「果物/野菜」「加工食品」「書籍」で、他にも揃えていくので、開催期間中に徐々にアップデートしてまいります。

「おきなわ移住計画」サテライトとして、ミニマムコラボ拠点として

バザール千駄木に関しては、パソコンがあればどこでも作業もできるという意味では、オフィスも兼ねつつ、ついでに裏テーマで「おきなわ移住計画」ブースとして、遊びにきてもらえるうれしいです。ちょっとした相談窓口みたいなイメージですね。

また、この小屋を使って、ちょっとしたミニイベント(というか、1日店長になってくれる人/小売してみたいものがある人を呼んでみたりなんかして)もできるように、進めてみます。どなたか、巻き込まれてください(笑)

「行商人」として、各地を動きまわる、寅さんのような個人商店をめざして

いったん場所を構えつつ、商店をやるのですが、「商人」でなく、あくまで「行商人」と書いているのは、ときどき東京の外に出ることもあるので、そのとき、微妙に商品を持ち運ぼうと考えているから。

今回から使いはじめるSquarリーダーはそこで活かせそう。レジ機能で商品登録していると、ドキドキもするし、ワクワクもする。

カクテルづくりと掛け合わせながら、オギさんの「OGGY PLAZA」みたいなこともやってみたいなあ。ものを扱わせてもらうことが、今の自分のはたらき方にどう影響するのか、新たな実験がはじまります(ただの”実験”に終わらせる気はないけど)。

ということで、扱っている商品は、タイミング合えば、お届けもするので気になるものあれば、お申しつけくださいませ。サボっていたFacebookで、もろもろ動きをちょいちょい告知しますー。

なにをどうよろしくかもわかっていませんが、「カクテル商店」をよろしくお願いいたします。

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omija / qeqeqe
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mobile bartender / owner of Nawa @ Tottori / ex-writer