PowerLedgerとBRPLが提携し、インドでブロックチェーンによる太陽光エネルギー取引を開始
ハイライト
- Power Ledgerのプラットフォームにより、ソーラーパネルを持たないユーザーが初めて再生可能エネルギーにアクセスできるようになります。
- パイロットプロジェクトは、既存の太陽光インフラ全体で、ドワルカの太陽光消費者の選ばれたグループの中で実施されています。
- グループネットメータリング、仮想ネットメータリング、電気自動車（EV）の充電、および仮想発電所アプリケーション向けに、ブロックチェーン対応ソリューションのトライアルが行われています。
電力代理店であるBSES Rajdhani Power Limited（BRPL）は、2019年11月14日、ブロックチェーンベースの再生可能エネルギー取引のグローバルリーダーであるPower Ledgerと提携して、インド・デリーにおける大規模なピアツーピア（P2P）エネルギー取引トライアルの実施を決定しました。
BRPLは、インドで最初にPower Ledgerの技術を使用してP2Pソーラー取引を試行した配電会社（ディスコム）です。このトライアルは当初、5〜6MWの既存のソーラーインフラで構成され、ドワルカ地域のゲートコミュニティ（CGHS）のグループにサービスを提供していました。
トライアル中、屋上太陽光発電設備を備えた居住者は、余剰の太陽光エネルギーを隣人に販売し、グリッドに戻さないようにできるようになりました。これにより、参加者は、より安価で再生可能なエネルギーとプロシューマー（太陽光発電設備を所有しているもの）にアクセスして、太陽資産への投資を収益化できました。
BRPLは、需要のピーク時の価格設定時に、費用対効果の高い代替エネルギーにアクセスすることができ、電源の効率と信頼性が向上しました。
BRPLのCEOであるアマルシンハ氏は次のように述べています。
「BSESは、特に需要サイドの管理と再生可能エネルギーの分野で、新興技術を採用しています。経済と生産の指数関数的な成長により、完全に集中化されたグリッドを必要とせずに、クリーンエネルギーを生成し、インド全土で利用できることが重要です。分散型発電の重要性を認識し、すでに広範な再生可能エネルギーインフラストラクチャを構築しています。PowerLedgerとのこのトライアルは、エネルギーを十分に活用するのに役立ちます。」
現在、インドのエネルギー消費の成長は、すべての主要経済国よりも速いです。従来のエネルギー源のさらなる増加を抑制する努力において、インド政府の新再生可能エネルギー省は、2022年までに全国に175GWの再生可能エネルギー容量を設置する目標を設定しました。
2022年の目標には、40GW相当のグリッド接続された屋上ソーラー容量をデリーおよび周辺地域に設置することが含まれます。
Power Ledgerの分散プラットフォームは、トランザクションを完全に透明にするため、デリー州全体のすべての分散型エネルギー資源取引の標準になる可能性があります。
PowerLedgerのビジネス開発・セールス長のVinod Tiwariは、次のように述べています。
「私たちはすでに世界中でいくつかの成功したP2Pエネルギー取引プロジェクトを開始しています。BRPLとのこのパートナーシップは、エンタープライズスタイルのアプリケーションに本当に拡張する機会を提供し、デリーのポリシー開発のガイドを提供します。創業以来、P2Pプラットフォームの目的は、エネルギー小売業者の需要と供給の管理を改善し、再生可能エネルギーの採用を促進することでした。このプロジェクトは、これらの概念の実際の実例となるでしょう。」
Power Ledgerプラットフォームにサインアップするために必要な特定のハードウェアデバイスや投資はありません。PowerLedgerプラットフォームは、スマートメーターからのほぼリアルタイムのデータを利用してP2P取引環境を促進します。
多くの国は、エネルギー取引を再生可能エネルギーの取り込みを促進し、パリ気候協定を遵守する重要な要素として特定しています。タイ政府は、ブロックチェーンベースのP2P取引を電力開発計画の重要な要素として特定しています。
Power Ledgerのプラットフォームは、オーストラリア、タイ、日本、マレーシア、米国、オーストリアなど、世界中のいくつかの国ですでに展開されています。
このトライアルは、近い将来、グループネットメータリング、仮想ネットメータリング、電気自動車充電、仮想発電所アプリケーション向けのブロックチェーン対応ソリューションを含むように拡張されます。
BSES Rajdhani Power Limited（BRPL）について
BSES Rajdhani Power Limitedはインドを拠点とする電力会社で、デリー南部と西部の21の部門で250万人以上の顧客にサービスを提供しています。BRPLおよびBYPLは、Reliance Infrastructure LimitedとGoNCTの主要な流通会社およびジョイントベンチャーです。
