とにかくいろいろトライした2016年の振り返り。2017年へ向けて

Kai Ohori
5 min readJan 5, 2017

--

2016年の1年間はオペレーションづくり、ファイナンス、セールスと、従事することが次々に変わっていく1年間だった。いろいろ経験する中で感じたことを振り返りつつ、2017年の目標を書いてみる。

なにもない状態からはじめたオペレーションづくり、借入(2015年11月〜2016年5月)

2016年初旬はリリースしたプロダクトを世の中にフィットさせるために、当時3名だったチーム全員でとにかく動き回った。セールスして、コンテンツ作成代行を行ない、ユーザーからのフィードバックをいただき、事業を見直す。それの繰り返しだった。

その中で足りていなかったことはコンテンツ作成のオペレーションをつくり、チームや関係各所(クライアント、ライター、外部編集者)に負荷がかからないようにしていくこと。同時に、実績をもとに運転資金の借入を行うこと。これを一手に引き受けた。

伝わりづらい部分もあるかと思うが、この期間は以下のようなことをやっていた

・オンラインアシスタントサービスCasterBizを活用したサポート体制作り

・自社で利用しているサービス(G Suite、Chatwork、Slack)のAPIをつなぎ合わせ、クライアント、ライター、外部編集者に細やかな連絡通知が届く仕組みの構築

・受注データ、経費のデータなど財務数値、PL・CFが自動集計される管理会計の仕組み作り

自社が提供するサービスのクオリティを最大化しながら、一つひとつ自動化していく、というこの作業はなかなか骨が折れた。

しかし、今振り返ると、オペレーションを地道に磨き上げていくことが、「事業の足腰を鍛える」重要な期間だったと強く感じている。実際に、この地道な姿勢と、オペレーションから生まれ始めた利益は評価され、借入もなんとか成功させることができた。

そして、6月後半からは徐々にオペレーションから手を離し、ファイナンスやセールスのために自分のリソース確保できるようになってきた。

エクイティ・ファイナンスの動き(2016年7月〜2016年10月)

実績が積みがってきたこともあり、2016年の7月頃からは、丁寧につくりあげてきた事業を提げて、いろいろなVCさんと面談をしてきた。

しかし、自分たちが描く事業への想い、世界観を伝えるだけで資金調達をすることはなかなか難しく、ファイナンス的な視点も求められた。ここでは、必要なデータを収集して自社の事業を正確に分析、資料作成を行ってプレゼンに臨むといった役割を引き受けた。

「投資を受けること」について事前に色々な情報を収集しており、なんとなく知ったつもりではいた。しかし、3ヶ月間この経験をする中で、「現在の状況を説明し、今後の成長に理解、共感を得て、投資していただくこと」は本当に大変なことだと思い知った。

ただ、これも振り返ると、自らの進むべき方向性を整理して、自らが理解する素晴らしい経験ができたと思っている。結果として、みずほキャピタルさん、大和企業投資さん、個人投資家の皆様より、なんとか成長資金を調達をすることができた。

セールスに従事(2016年11月〜現在)

成長資金の払込が実施されたので、ここから重要なのはとにかく前を向いて事業を伸ばすこと。そのために足りていなかったセールスを引き受け、数字を作ることに従事している。社内的なことではあるが年内最後の目標もしっかり達成し、いい流れが生まれ始めている。

この2016年の1年間を通して、いろいろ感じてきたが『自分が専門領域はここ!』『自分の役割はこれ!』という思い込みにあまり引っ張られ過ぎず、会社の状況に応じて役割を変えていく方が結果として会社の成長につながると感じた。

スタートアップでは特に、日に日に『やるべきこと』が変わっていく。そんな中で、自分はセールスだからセールスだけストイックにやりきる!とばかり考えてしまうと、会社が伸びるきっかけを失ってしまうこともあるのではないかと思うので、ここは気をつけたい。

2017年に向けて

個人的には健全な企業経営をして、社会、従業員、株主にしっかり還元したいという想いが強い。それを実現するために、「会社が死んでしまうリスク」以外のリスクはどんどんとって、「役割を変えながら」ただただ前進していきたいと思っている。

PR Tableは、新しい仲間を募集しています

「まずは話を聞いてみたい!」という方、もちろん大歓迎です。お昼食べながらでも、オフィスに遊びに来ていただくでもOK。夜中だろうと土日だろうと、いつでもお気軽にご連絡ください!

※イベント情報やその他お知らせは、Facebookページで随時更新中です。一緒に働くのは難しいという方も、ポチっと「いいね」ください!

--

--

Kai Ohori

PR Tableという会社で代表をやっています。実際に体験して思ったことや、知っていたら便利だと思うことを、書いていこうと思います。