4年ぶりのオフライン開催!Tanzu Labs Meetup 2023 Spring開催レポート

Yuki Uematsu
Product Run
Published in
Jul 7, 2023

こんにちは、VMware Tanzu Labsでセールスを担当しているYukiです。

今回は約4年ぶりにオフラインで開催されたTanzu Labs(旧Pivotal Labs)のイベント、Meetup 2023をお伝えします!

Tanzu Labsってなに?についてはこちらの記事で詳しく書いています。

イベント概要

日時: 2023年5月26日(金) 16:00–19:30

・DirectorのHeeWonからご挨拶

・Lightning Talk

・懇親会(Tanzu Labs オフィスツアー)

全体の司会はプロダクトマネージャーのWataruと私Yuki、Lightning Talkの司会はプロダクトデザイナーのErikaが行いました。

イベントでは、過去にTanzu Labsに参加したクライアントの皆さんに集まってもらい、現在の開発チーム運営の課題や工夫している点を共有してもらうこと、また現在Tanzu Labsに興味を持っているお客様にメンバーや過去のクライアントさんの雰囲気を感じてもらうことを目的としていました。

ディレクターのHeeWonとシニアディレクターのDanny

はじめにTanzu LabsのディレクターHeeWonより、東京オフィス開設から今までのアップデートを行いました。冒頭には東京オフィス開設時のディレクターのDannyが飛び入り参加し、来場のお客様への挨拶をしました。

実にこれまで33社以上のクライアントさんとご一緒しており、300人以上の方と一緒にプロダクトを作ってきています。この会があるのもクライアントさんに支えられていることを再認識しました。

Lightning Talk

続いてLightning Talkを行いました。Lightning Talkではチームにフォーカスし、「Tanzu Labs参加後のプロダクト開発チームの課題、その課題に対してどう工夫しているか?」をテーマに、クライアントの皆さんに発表してもらいました。

トヨタ自動車エンジニアの岩田さん。DIGの一員として開発に参加

トヨタ自動車の岩田さんにはソフトウェア開発内製化のための会社の変革の取り組み紹介から、自身がエンジニアとしてTanzu Labsに参加し、参加前後の気持ちの変化や現在どのように活躍しているかを共有してもらいました。

EDOCODE社プロダクトマネージャーのTimmyさん。Gojiberryを開発

直近でご一緒したEDOCODEのTimmyさん。Tanzu Labsで実践を通して学んだタスクの実施とプロダクトの戦略の運営を比較し、リーンの考え方に基づいて戦略を変更することは難しいが徐々に判断に自信が持てるようになったと話していました。

NTTPCコミュニケーションズ社デザイナーの菅野さん。mazucocoを開発

NTTPCさんはフルリモートの中でもアジャイル開発チームを拡大し年に7回の追加・改善を実施。アジャイル開発を進めるために社内の研修を作ったり、承認ルールを変更したりしたそうです。

日本証券クリアリング機構の小林さん。エンゲージメント当時は東京証券取引所のプロダクトマネージャーとしてCONNEQTORを開発

小林さんたちが作っているプロダクトは東京証券取引所の金融プラットフォームでミッションクリティカルなシステムですが、アジャイルの方法を中心に開発を進め、必要に応じてウォーターフォールの考え方をうまく活用し進めているそうです。

日本事務器(NJC)プロダクトマネージャーの松島さん。fudoloopを開発

NJCの松島さんからはBtoBビジネスにおける企業のユーザーから承認を得ることの難しさと、そのためにリーンだけではないアプローチの仕方でプロダクト価値を生み出す取り組みをしていることを教えてもらいました。

東日本旅客鉄道 JR東日本アプリ初代プロダクトマネージャーの松本さん(左)と2代目プロダクトマネージャーの安倍さん(右)。 JR東日本アプリを開発

最後に東日本旅客鉄道のJR東日本アプリ初代PMの松本さんからは、Tanzu Labsを採用いただいた経緯(なんか面白そうだったから、とのこと!)と、安倍さんからは2代目PMとしてメンバーに価値観やマインドを伝えるのに苦労した点を話してもらいました。

各社の発表では大きく分けて2つの点に課題があり、それぞれ工夫されている点をまとめました。

課題1:チーム拡大

  • デザイナーワークショップ、顧客接点強化、チームビルディング研修などをしてチームメンバーのスキルを上げている。
  • チーム運営では各イベントが惰性になりかけていたが、Tanzu Labs OBによるオンボーディングなどを行い、形からではなく考え方から浸透させるようにしている。
  • 人事異動などでチームの拡大が大変だったが、マインドや価値観をメンバーに伝え少人数のチームで運営している。その結果リーンXPは特効薬ではないが、小さな価値を積み重ねて大きな価値につなげられている。

課題2:Tanzu Labsのプラクティス実施

  • リーンの考え方のものとに戦略を変えていくことは難しいがソフトスキルなので練習し対応している。その結果自信につながる。
  • アジャイルの考え方は社内のルールに沿わないため、社内のルールを変更し直属上司の承認でリリースできるようにした。
  • ミッションクリティカルなシステムの高信頼性への課題(バグが発生するなど)には、既存の基幹システムの考え方・プロセスを取り入れた。
  • コアバリューだけの追求では幅広いユーザーや承認層(特にBtoBサービス)に響かない場合があり、リーンではないアプローチも取り入れユーザーの層を広げた。

たくさんのクライアントさんに協力いただきました。ありがとうございました!

懇親会

後半はいよいよ懇親会です!

懇親会では会社を越えた会話があちこちで始まり、皆さん楽しそうに、真剣に話されていたのが印象的でした。懇親会では2020年に移転したTanzu Labs田町オフィスのツアーも開催しました。

短い時間でしたが会社間の意見交換ができる良い機会になったのではないでしょうか。

懇親会では卓球も🏓

最後に マネージャーのAndrewから締めのご挨拶と、世界のTanzu Labsで共通の(!)一本締めでイベントが終了しました。

マネージャーのAndrewからのご挨拶&一本締め

最後に記念撮影をパチリ。

総勢60名を超える参加者!(ピントずらしています)
総勢60名を超える参加者!(※編集でぼかしています)

まとめ

4年ぶりのオフライン開催でしたが、多くの皆様に集まってもらい本当に感謝しています。

このイベントを通じてTanzu Labsの経験者にとっても、これから始めようと思っているお客様にとっても、少しでも皆さんの気づきにつながっていれば嬉しいです。

またこのようなクライアントさんが交流できるイベントを開催したいと思っています!

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