VMware Tanzu Labsのメンバーの本棚を紹介👀📖

Erika Ito
Product Run
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10 min readNov 16, 2023

Tanzu Labsでは、メンバー同士で「最近興味があること」や「勉強していること」を話す機会がよくあります。本がそんな話題のきっかけになることも。最近のLabsメンバーは、どんな本を読んでいるのか?本棚を覗いてみたいと思います!ついでに「最近読んで面白かった本」も紹介してもらいました😊

また、この記事の最後でTanzu Labsオススメ書籍もいくつかピックアップして紹介しています。Lean XPやアジャイル開発に挑戦している方はぜひそちらも参考にしてみてください!

プロダクトマネージャー/時々デザイナー Erikaの本棚

最近KindleをOasisにアップグレードしました。とても快適でオススメです!

本を読むのは好きな方で、寝れない時はエッセー、元気がある時は仕事の本、リフレッシュしたい時は小説か漫画、と読み分けつつ常時3冊くらい並行で読んでいます。子供たちが寝ている横で読むので、暗くてもOKな電子書籍派です!

特に小説は、気に入ったら全作品を読破するか、飽きるまで同じ作家をリピートして読むタイプです🤓 今までは日本人作家さんの作品ばかり読んでいたので、海外作品をもっと開拓していきたいと思っています!直近ではアメリカ作品の老人と海 (ヘミングウェイ) や怒りの葡萄 (スタインベック) が面白かったです。

あとは、友人が「量子力学とアドラー心理学が似てる気がする」と謎力説していたので、その辺の本も読んでいます😀

エンジニア Atsuhiroの本棚

宇宙的な乱雑さを誇る本棚と愛犬トニー

エンジニアのAtsuhiroです。僕は子供のころ、本を読むことがあまり好きではありませんでしたが、エンジニアになってから、読書の重要性に気づき、本を読む習慣を身につけました。主に技術書を読むことが多いのですが、お金に関連する本にも魅了され、投資や節税についての書籍も積極的に手に取ります。💰

昔から数学が好きだったこともあり、最近では青チャートを購入し、コツコツと問題を解いています。また手で書き込むことが僕にとってより知識を記憶に定着できると感じられるため、電子書籍よりも実物の本を購入することが多いです。📕

本を読む際には、ブックスタンドとステッパーを使用し、運動と読書を同時に楽しんでいます。これにより、体を動かしながら知識を吸収することができ、非常に充実感を感じます。🏃

最近読んだ本の中で、特に印象的だったのは「妻のトリセツ」です。この本は、新婚夫婦(特に夫)におすすめの一冊で、多くの示唆に富んでいます。💕

図書館が本棚がわりのYusuke

Yusukeが最近借りた本 (右は息子用)

どうも、エンジニアのYusukeです。ぼくは浴びるように本を読みますが、実際に所有している本はほとんどなく、本棚もありません。自分にとっては図書館が本棚がわりです。図書館へは毎週のように行くのですが、そこでの時間の過ごし方はだいたい以下のようになります:

1. まず「その日にうろつきまわるエリア」をおおまかに決める。複数のエリアをまわることもある。
2. 適当な書架の前で、自分がすこしでも興味をもったもの (あるいは題名だけでは内容がよくわからないもの) を片っ端から開いてみる。
3. ほぼ10冊に1冊ぐらい「これは読んでもよさそうだな」という本があるので、それを手に持ちながら移動。
4. 一時間ぐらい歩き回ったら、座って、手持ちの本を貸出許容量の10冊以下に絞り込み、残りは返却する。

本を所有しないのにはもちろん経済的・場所的な理由もありますが、もっと根本的な理由として、自分は「持たないことによる自由」が好きなんだと思います。一度本を持たないと決めると、まず読み終えること自体に義務感がなくなります。また「自分はこんな本はまず買わないだろう」というようなジャンルの本も、借りることには抵抗がないので、むしろ視野が広がって、ひたすら「知識の海」を彷徨って (溺れて?) いる気分になります。これはブラウザのタブを次々に開いていく感覚に似ています。この「ブックサーフィン」とでもいう行為は、現在の電子書籍ではとても真似できません。電子書籍はアクセスが悪く、検索もやりづらく、なにより偶然の要素がほとんどありません。

と、いうことで、皆様も付近の公立図書館や大学図書館を使い倒してみてはいかがでしょうか。こんなすごい場所を放っておくのは勿体ないですよ!

ソフトウェアエンジニア: 真幡の場合

近頃は物理本を所有することも少なくなり、バエる本棚の写真を撮ることも難しくなりました。代わりに O’Reilly Learning Platform のスクショを載せておきます 😉

ちょっと恥ずかしい「History」ページのスクリーンショット

実際のところ、僕は O’Reilly の Learning Platform のファンで、本やオンラインコースの類はまず最初にこちらのサービスから探すようにしています。最近では『Reactハンズオンラーニング 第2版』や『プログラミングTypeScript』などを読んで仕事に役立てました。

とはいえ、せっかくの機会なので、電子書籍が流行るより前に、僕の人生に影響を与えた二冊の本を紹介しようと思います。『スーパーエンジニアへの道』と『アルジャーノンに花束を』です。

『スーパーエンジニアへの道』

最初は「スーパーエンジニアになりたい」という小市民的な気持ちから手に取った…ような気がします。当社にもファンの多いワインバーグ氏の著作です。

ワインバーグ氏がピンボールの上達の過程を説明しているところが印象に残っています。まず、練習時間を増やせばスキルが上達する わけではないということ。スキルが上達するまでには、時間をかけてもスキルが上達しない踊り場のようなタイミングが存在すること。また、今までとは違うテクニックを試すため、一時的にスキルが落ちてしまうタイミングがあること。これらの段階を経なければ上達はないと気付かされたことを覚えています。

「新しいことを試すときは一時的にスキルが落ちる」というのは、たとえば不慣れなエディターや IDE を試すことだったり、不慣れなプログラミング言語を使うことだったり、そのようなことに置き換えられると思います。このとき、生産性が一時的に落ちることは当たり前で、そういうプロセスを経なければスキルの向上がないと思えるようになりました。

『アルジャーノンに花束を』

「スーパーエンジニアになりたい」と思う気持ちと裏腹に、優秀さと幸せには大した相関がないと思えるようになる本です。知的障害を抱えた主人公のチャーリイが、脳手術を受けて天才的な知能を持つようになるものの、その結果として手術前の幸せな生活を失ってしまう、というストーリーです。

友人だと思っていた人が、実は自分をいじめていたのだと気づくこと。母親の言動が虐待であると気づくこと。自分の周囲の人間が耐えられないほど無能に見えてしまうこと。これらは「知的になること」の対価としては法外に高いものだと思います。

この本は何度か読み直しています。過去には自分自信の幸せについて考える意味で、最近は親としての心構えをするために役立ちました。

デリバリーリード(元デザイナー): Shunichiの本棚

本当は手前に物とか置いてるけど、”ちょっと”すっきりさせた本棚、だいたい自分の頭の中と一緒

積読かつ乱読

本棚には電子版が存在しない書籍だけじゃなくて、旅先で偶然出会った古書、装丁に惹かれた本などを納めています。中にはまだ読んでいないものもありますが、背表紙の言葉の組み合わせを眺めてるだけでも想像力を刺激してくれるので、「これ読まないと」とか気にせず積極的に積読しています。

また、ジャンルと本のサイズで整理してるんですが、時間が経つにつれて、いい感じに混ざり合ってきて、それも自分の好奇心と乱読の記録のようで気に入っています。

最近読んで面白かった本

「生活の発見:場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅」

日々の「あたりまえ」の中にある価値観、習慣、常識の背景にどういう歴史があるのか、過去と現在の繋がりを記した本です。「愛」から始まり、「感情移入」「仕事」「感覚」「創造性」「死生観」といった、様々な切り口での歴史を紹介しています。普遍の価値観は存在せず、今も変わり続ける途上であることがわかります。これまでにない変化のスピードで向かう未来、これからどうなるんだろうかと、過去と未来を繋げた思考の機会となった1冊でした。

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Erika Ito
Product Run

Product Designer at VMware Tanzu Labs (former Pivotal Labs) in Tokyo. Ex Medium Japan translator. | デザインに関すること、祖父の戦争体験記、個人的なことなど幅広く書いています😊