【開催報告】PropTech JAPAN Startup Pitch 2021 Vol.3
1,600名以上が参加する日本最大の不動産/建設スタートアップコミュニティPropTech JAPANでは、2021年9月15日(水)、オンラインイベントを開催しました。
スタートアップピッチ＆ネットワーキングに特化したオンラインMeetupを開催
第３弾となる今回のオンラインイベントでは、株式会社RelyonTrip、株式会社ＣｈｉＣａＲｏ、Moxtra Inc. を迎え、10分のピッチを3回と、その後の質疑応答というイベントスケジュールで開催しました。
また、事前に44名のお申込みをいただき、当日は約30名の方にご参加、ご視聴いただきました。
＜タイムスケジュール＞
18:00 開会挨拶
18:05 スタートアップピッチ① 株式会社RelyonTrip
18:20 スタートアップピッチ② 株式会社ＣｈｉＣａＲｏ
18:35 スタートアップピッチ③ Moxtra Inc.
18:50 質疑応答
19:00 登壇者連絡先共有・解散
開会挨拶
冒頭に、PropTech JAPANイベントチームの遠藤より開会挨拶とPropTech JAPANの取組みを紹介しました。
スタートアップピッチ① 株式会社RelyonTrip 西村彰仁 氏
続いて、株式会社RelyonTrip 代表取締役CEOである西村彰仁氏より同社の事業とサービス内容について紹介頂きました。
同社では、スポット直感型アプリ『Sassy（サッシー）』（https://relyontrip.com/sassy/）を運営しており、『Sassy』は、直感的操作で行き先がすぐに決まることが特徴のアプリです。お店やスポットの詳細情報、クチコミ、ルート検索、友達との共有など、アプリ１つですべて完了します。
また、現在は地域活性化や地方創生にも積極的に取り組んでおります。
スタートアップピッチ②株式会社ＣｈｉＣａＲｏ 奥 温子 氏
続いて、株式会社ＣｈｉＣａＲｏの代表取締役社長である奥温子氏より同社の事業とサービス内容について紹介頂きました。
国立大学法人電気通信大学発ベンチャーとして「子育ての”みかた”を増やす」をコンセプトに開発された子育てお助けアバターロボット『ChiCaRo（チカロ）』を展開。家庭での孤独な子育てから離れ、安心できる人たちと子供を育てる遠隔共同子育ての実現を目指しております。
『ChiCaRo』は、テレビ電話と違い移動も遠隔操作できるため、言葉が拙い乳幼児とも楽しくコミュニケーションがとれるのが特徴です。
スタートアップピッチ③Moxtra Inc. 水戸 英輔 氏
続いて、Moxtra（モクストラ） Inc. の Enterprise Solutions Consultantである水戸英輔氏より同社の事業とサービス内容について紹介頂きました。水戸氏はアメリカよりご参加頂き、スタートアップピッチイベントでは初の海外参加となりました。
同社が展開するクライアントコラボレーションプラットフォーム（https://ja.moxtra.com/）は、社内のみならず取引先も含めたB2C/B2Bのビジネスコミュニケーション･ワークフローに必要な各種ツールを、セキュアかつシームレスに、プライベートブランディグ可能なプラットフォームに搭載したワンストップソリューションです。Moxtraはビジネスチャネルを"対面"から"非対面"へ変革します。
質疑応答
当セッションでは、視聴者の方々から登壇者の皆様に質問を投げかける形で行われ、今回もイベント時間いっぱいまで、様々な質問が各社に対して出されました。
＜質疑応答内容（抜粋）＞
Q.年齢、性別などユーザー層はどのようになっていますでしょうか。想定外なユーザー、使い方などありましたらご教示いただけますと幸いです。
A.（株式会社RelyonTrip）年齢では20代が7割以上を占め、想定通りとなったが、性別では女性が大半を占めることを当初想定していたが、実際には女性６割、男性４割と男性の利用率が想定よりも高くなった。要因としては、男性にも人気のYouTuberからの流入が多いものと考えられ、デートなどで使える良い雰囲気のお店を探すツールとしてのニーズがあった。
想定外の利用方法として、コロナ禍で外出が難しい状況で、今後行ってみたいスポットを登録して旅行の計画を立てる「エア旅行」「エアおでかけ」としてサービスを利用されるケースも多かった。
A.（株式会社ＣｈｉＣａＲｏ）0〜3歳の子供を育てる家庭をメインターゲットとしているが、意外な問い合わせとしては、ペットの外出中の見守りニーズがあった。
A.（Moxtra Inc. ）金融・不動産業界以外のユーザーのユニークな事例としては、タレントマネジメント事務所の利用ニーズがあった。タレントとの密な連携が求められる業務であり、スケジュール管理だけでなく、日常のコミュニケーションにも弊社のサービスを活用していただいている。
Q.それぞれの社名の由来など、ご教示いただけますと幸いです。
A.（株式会社RelyonTrip）Relyonは造語で、rely on：信頼する という言葉を省略して、世界中から信頼される会社を目指して命名。
A.（株式会社ＣｈｉＣａＲｏ）Child Care Robotの頭文字に由来。ChiCaRoは電気通信大学から生まれたスピンアウトベンチャーであり、同大学で開発された兄弟分のロボット２体と同様にrobotの”ro”を用いた。
A.（Moxtra Inc. ）mobileの時代に即したコミュニケーションプラットフォームとして、mobile+extraでMoxtraと命名。
Q.意識している競合企業、サービス、参入障壁などはございますか。
A.（株式会社RelyonTrip）行き先探しで一番利用されるInstagramを意識している。参入障壁としてはあまり高くない為、おすすめスポットをお客様同士でシェアできる機能による他サービスへのスイッチングコストを高めつつ、アプリの操作性や自治体との協業による信頼性等で優位性を確保していく。
A.（株式会社ＣｈｉＣａＲｏ）一番意識している競合としては、YouTube等の動画配信サービス。育児の現状として、スマートフォンで動画を見せて子供をあやすというシーンが多いが、それに対してChiCaRoにいかに価値があるかを体験してもらえるかを考えている。動画と比べて、相互にコミュニケーションが生まれていることに特徴がある。また、電気通信大学と協業していることから使用できる特許も多く、他社には利用できない技術を用いることができ、優位性を持っている。
A.（Moxtra Inc. ）総合的なコミュニケーションプラットフォームサービスとなる為、クラインアントが現在使用しているMicrosoft TeamsやZoom等の各種サービスからそのまま乗り換えようとすると、スイッチングコストが発生する為、その点をハードルと考える企業は存在する。但し、弊社は「重要な顧客や取引先と継続的なコミュニケーションを取るプラットフォーム」というポジショニングを取っているので、当社の既存顧客においては、社内コミュニケーションはMicrosoft Teamsを、取引先も含むコミュニケーションにはMoxtra、と使い分けているケースが多い。また、規制や技術的な面で言えば、究極的には他社も参入可能な分野ではあるが、当社は常にユーザーのフィードバックを元に改良を重ねてUI/UXと機能をアップデートすることで差別化を図っている。
クロージング
最後に、本イベントの登壇者連絡先の共有がありイベント終了となりました。今回のイベントでは、登壇企業に興味を持った方は、イベント終了後個別に連絡を取れる形をとりました。
終わりに
今後もオンラインイベントの開催を通じて、様々なスタートアップ企業についての情報を提供していく予定です。また、過去のセミナー動画アーカイブや、リサーチ結果を共有できるオンランコミュニティの準備を行っています。こちらは追ってご案内いたします。ご興味ある方は是非お問い合わせください。
PropTech JAPANとは
2017年にデジタルベースキャピタルの代表パートナー桜井駿によって設立された日本最大のPropTechスタートアップコミュニティです。誰でも参加できるMeetupイベントや、国内外のプレーヤーが集うグローバルカンファレンスPropTech Startup Conferenceの運営を通じて、国内外のスタートアップエコシステム構築を目指しています。
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