【このーき】 夜更けてから行く #道玄坂のあの店 もまた、美味の楽園でした【なんのき】
そして、大盛りでした。お腹いっぱいです。
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最近、渋谷で飲むといったら道玄坂ばかり。日本酒&さっぱりなおつまみを行きたいならなぎだし、炭水化物祭りをしたいならお好み焼きのたるやがある。ウマいピザ屋も唐揚げ屋もある。
そして飲み友達に誘ってもらった、店名はナイショにしたいお店もあるのです。男の隠れ家といいますか、ある意味勝負ご飯どころといいますか。
だってほら、ありませんか? アナタの心の中にも一軒のナイショのお店が。
これで、ビールも日本酒も焼酎も飲み放題で5000円+税ですよ。ラピュタは渋谷にあったんだ...!
しかしお店の中を見渡すと、アラカルトのメニューや、料理だけ2000円コース(酒代別)もあります。ふむ、小腹すいた2次会のタイミングだったらコッチがいいのかな。
思い立ったが吉日です。急がば直進です。
最初にいただいたのは里芋のポテトサラダ。きめ細やかなねっとりとした旨みの中で、塩気を抱いたベーコンが泳いでいます。こういうポテサラもあるのかー。
「酸味がお好きならマヨネーズつけてくださいね」と大将。箸でマヨをすくって里芋サラを食べると...コレは美味い。マヨは正義。でも、滋味というか、キワキワにいた甘みがみんないなくなってる。
くっ...! どっちの味も好きだ...! 仕方ない、里芋サラ食べてから、箸の先にちょこんとだけマヨをつけて舌にのせてみた。
…!
真実は、ここにありました。
「小エビや小ガニが混ざってるシラスは安いんですよ」
でも?
「こっちのほうが美味しいと思うんですよね」
確かに! シラスのふんわりふっくらプリプリっとした実に、甲殻類ならではのチリッとした歯ごたえのミクスチャーが日本酒に、焼酎にいい! ピーナツ入り柿の種が好きな人ならこの気持ち、わかってくれるはず。こんなにちっちゃくても、それぞれ違う味を主張しているんですよ。海って、命ってすごいな。
3品目は赤/白/緑のトリコロール! 生桜海老と生しらすと生あおさの三連星!
「生桜海老と生しらすは、あおさと一緒に食べてください。海の風味が広がるんですよ」
こいつら、昨日とか一昨日にはおよげたいやきくんだったのかなー。と思いを馳せられるほどに、海感バッチリ。でも海水的な塩っ気はほぼないから、(多分豊富なミネラルからきている)滋味が口のなかを満たして、桜海老としらすの甘みがグッと膨らむんです。あ、ああ、舌から存在が消えちゃった。でも大丈夫。一人前でこの量ですから!
そしてメインです。生マグロです。しかもこの日は天然物。この地層のような、赤色の絞まりが!
養殖モノだとトロ感が強く「塩が美味しいっすよ」な生マグロ。でもこの日の天然マグロはアクティブライフを送っていたのか、赤身の味わいがめちゃ濃厚。ゆえに、大分の甘い醤油、フンドーキン醤油がオススメとのこと。
大丈夫です、血の味わい、好きです。血合い、よく食べるし。と心で言い訳しながら、数粒の塩を赤身で巻いて食べると! くはー! 濃厚な赤からにじみ出てくる鮮烈な白!
はー。
うまーい。いいんですかこんなシアワセで。
同じマグロのソテーも出てきました。照り照りな甘みのある醤油味で、マグロの旨みがさらにどっしりと育てられました。鮪旨味塊魂。鈍器です。ゴツゴツきてます。ああ、白米ほしい...。
オーラスはサバフグの唐揚げ!
「ふぐの店でメニューを見ると、ふぐ刺しは“トラフグのふぐ刺し”と書いてあるんですけど、唐揚げは“ふぐ”とした書いてないことがあるんですよね」
やべえ、なんですかくぁwせdrftgyふじこlp情報は。
そして剥いたサバフグの形もくぁwせdrftgyふじこlp。
できたて揚げたてのカリッ&ジュワッ。ふぐのグレードとかもうよくわかんないです。うまいから! ただただうまいから!
これだけのメニューを、1つ1つを作りたてでいただける幸せたるや。飲み放題付き5000円コースよりはコンパクトですが、それでもお腹いっぱいです。二次会時間帯でお邪魔するとしても、お腹空かせてからいかねばならないという辛さ! でもいい!
実はディープなTMネットワークファンが集う小料理屋でもあるそうです。隣のビルでしたっけ、Clubが隣接しているからときおりドンツクドンツクなビートが伝わってきますが、お店の中では80'sな歌謡曲やTMソングが流れたりして。ふわー。おちつくわー。
オジさんにとって憩いすぎるお店です。またお邪魔します!