デザインも機能も魅せるエアコン。三菱電機「霧ヶ峰」と静岡製作所見学のハナシ[PR]
カッコいい室内空間を求めすぎた結果、木枠などでエアコンを隠すという「まてまて!まて!」な情報に無邪気ないいね!がつく現代です。気持ちはわからなくはない。でもそれ、エコじゃなくてエゴでありロスです。
スタイリッシュなエアコンの需要は高まっているのでしょう。三菱電機がリリースした霧ヶ峰StyleことFLシリーズはミニマリズムを強く感じさせるシンプルなスクエアデザイン。カラバリは左がボルドーレッド、右がパウダースノウ。車のペイントにみられるかのようなネーミングからも、白物家電の代表格という“エアコン”らしさを感じさせません。
フラップおよびセンサーは収納式。
使わないときはよりエアコンを感じさせない形態にトランスフォーム。エアコン業界で高いシェアを誇る霧ヶ峰シリーズの高性能さに、かっこよさも身につけたFLシリーズ。欲しい。そしてFLシリーズを壁にかけて映える家が欲しい。
テックなガジェットもどんどんとファッションと融合しようとしています。家電のデザインも、機能性とインテリア性を高い次元で両立させていく流れが加速するのでしょうね。
静岡製作所で見てきた霧ヶ峰の歴史
さて、この霧ヶ峰の製造を担っているのが、三菱電機静岡製作所です。こちらでは 1954年の設立以来、 冷凍空調製品の多くを製造してきました。
今回、女子旅に負けてらんない。オジさんたちだって旅したいんだという願いから生まれたオジ旅のメンバーに三菱電機さんからお声がかかり、みんなでお邪魔した次第です。
三菱電機ルームエアコンの歴史も、1954年からはじまっています。小型エアコン「ウインデヤ」(1954)にはじまり、現シリーズのペットネームになっている「霧ヶ峰」は1967年から登場します。
「霧ヶ峰」が誕生した1967年は、空前の別荘ブーム。避暑地にもうひとつのわが家を持つことが、憧れのライフスタイルとなっていました。そんな風潮を反 映して、長野県の高原「霧ヶ峰」から名前を拝借したのが当時新開発の壁掛形ルームエアコン。あまり知られていませんが、実はシリーズ製品として、床置形の 「志賀」と「上高地」、窓掛形の「軽井沢」もデビューしていたんです。もし現在の主流が壁掛形ではなく窓掛形であれば、「軽井沢」という名前で定着してい たかもしれませんね。ちなみに三菱電機は、「霧ヶ峰」の知名度アップに貢献したということで、長野県諏訪市から感謝状をいただいています。
霧ヶ峰という文字には、高原の爽やかな風を思わせるハイコンテクスト感がありますが、他シリーズもあったとは! しかも床置き型は2つのペットネームを使っていたようで、当時は壁掛形より床置き型のほうがポピュラーだったのでしょうか。
また1990年代まで、ルームエアコンには小型化かつ薄型化がもとめられていたそうです。上は1973年式のヒートポンプ暖房第1号機 MSH-22RA。下は1979年式の10.9cm超薄型第1号機 MS-1810R。古き日本家屋ではなくとも和室が多かった時代ゆえの家具調デザインでもあるのでしょう。
なお現在も使われているエアコン内部の送風機構ラインフローファン(写真下)は1968年式のMS-22RAから採用されたとのこと。小型、薄型化に効果的。冒頭のFLシリーズにも採用されています。
逆をいうなら、約50年間。約半世紀。送風機構は進化をしてこなかったということ。
センシングの技術で性能を高めてきた
霧ヶ峰シリーズは人体感知センサー・パノラマアイ(1994年式 MSZ-FS284)、床温度センサー・ムーブアイ(2005年式 MSZ-Z40RS)、手足の温度まで測るムーブアイ極(2014年式 MSZ-ZW404S/ZXV-404S)といったセンシングの技術を投入し続けてきました。
FLシリーズをはじめ、リビング向けの霧ヶ峰は 分割式4枚のフラップを用いることで2つの異なる気流をコントロールし、寒がりな人と暑がりな人が同じ空間にいても快適でいられるし、 強弱のゆらぎのある自然な風を再現する送風力も持っています。
しかし送風機構は従来のまま、より効率よく、省エネ性を求め熱交換器の面積を増やしていった結果、本体が大きくなってきました。というかこのイラストを見て、「なんで近年のエアコンって大きいんだろう」という疑問が解消しました。ラインフローファンを巻くように熱交換器を配置しているんですね。
一人一人が安らげる風を作るパーソナルツインフロー
羽根の種類と送風機 送風機に関する基礎知識にもありますように、三菱電機はラインフローファンだけではなく、様々なファンのメリット・デメリットに精通しています。薄型化ばかりが求められていた時代では使えなかったファンが、いまのエアコンのサイズなら...と考えたのでしょうか。ハイエンドライン、霧ヶ峰ADVANCEことFZシリーズには2機のプロペラファンを搭載しています。
上部に備わった2機のプロペラファンことパーソナルツインフロー。独自開発の新型ファンモーターは送風時の消費電力が従来比-31%。極力面積を増やしつつも排水をスムースに行うために編み出されたW型熱交換器は搭載量が約+22%。
アルミのフィンが無数に並んでいるかのような熱交換器。面積を増やせば増やすほど冷却効果は高まります。しかしエアフローが悪くなるほど押し込むのはアウト。省エネと快適性能の両立を求めた結果、プロペラファン×W型熱交換器という答えになったそうです。
2機のプロペラファンは独立して駆動します。回転数を変えることで、左右の風の強さをコントロール。暖房時の床温度差は最大約3度にも! 身体の温度をチェックできる検知レベルが昨年比4倍にもなったムーブアイ極との連携で、確実に一人一人が求める安らぎの温度を届けます。
静岡生まれの優しいエアコン
プロペラファンのブレードにも技あり。外周部に整流のための段がつけられており、ノイズを低減しています。
また内部のフィルターにたまったホコリを自動でかきとるフィルターおそうじメカも搭載。約10年相当のホコリをあつめられる 大容量ダストボックスも備わっています。
エアフローが悪くなるからエアコンフィルターの掃除は定期的に行うべきですが、エアコンは高い位置にあるためついつい放置しがち。でもFZシリーズなら大丈夫です。省エネ性能もクリーンさも常に保っているのです。
ナノレベルの水粒子で肌や髪をしっかりと保湿してくれるピュアミスト機能も気になります。
これらの機能はFLシリーズには搭載されていません。こ、これが真のハイエンドモデルの実力か。FZシリーズも和洋問わずインテリアに溶け込むデザインですし、僕たちに優しいエアコンを選ぶならFZシリーズがいいのかもしれません。7~10年くらいは買い換えないですものね、エアコンって。
でもなー! 7~10年、ずっと付き合うとしたらデザインも大事だよなー!
協力・三菱電機